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齋藤孝著『孤独のチカラ』 [読書日記]

齋藤孝『孤独のチカラ』、PARCO出版、2005年7月

最近、早朝ウォーキングが板に付いてきた。ポータブルラジオをイヤホンで聞きながら、約50分早足で歩き続ける。その間聴いているのはTBS「生島ヒロシのおはよう一直線」である。朝の貴重な情報源になっている。

今週月曜日、その番組の中でアエラ今週号の記事の紹介がされていた。「暗かった中高時代―主役たちの青春パワー」という記事で、今をときめく六本木ヒルズ族―楽天・三木谷、ファンド・村上、ライブドア・堀江の3人の中高生時代を紹介し、華やかなビジネスマンも青春時代はぱっとしなかった、それは夜明け前がいちばん暗いのとよく似ていたという趣旨の記事だということだった。

生島キャスターが行なったその記事の拾い読みの中で、とりわけ印象に残ったのが次の一節だった。


明治大学の齋藤孝さんは、群れずに孤独でいる時間こそが力になると、近著『孤独のチカラ』で説く。齋藤さんも、浪人時代から大学講師になるまでの十数年間は、孤独の暗黒時代だったという。齋藤さんに聞いた。           

「自分に期するものが大きく、他人から評価されずに悩む間はとても孤独。この時、パッションがたまっていくんです。そしてブレークにつながるのだと思う。

―アエラ10月31日号、p.25より引用


この引用が本書の全てを物語るものであると思う。自分が既に社会で大成してひとかどの人物になれたとはとても言えないけれども、僕自身も高校から大学にかけては結構人間嫌いで、ひとりで物事を考えるのが好きだった。友達とつるむことがあまりなかったので、今でも連絡を取り合っているような友人はそんなに多くはない。また、職場でもアフター5のお付き合いを率先して企画することはあまりないし、お呼びがかからないこともあまり気にはしていない。たまに早く職場を出ることができたとしても、まっすぐ帰宅せずに、30分でもいいので三鷹駅近くの喫茶店で考え事をすることが多い。(妻には申し訳ない。)

こんなことやっててほんとにいいのかなと不安になることがないではなかったのだが、齋藤さんの著書の趣旨は僕の学生時代の経験からも共感できるところが多く、この本のことを知ったしなから読みたくなり、火曜日の夜は前日の残業&寝不足で意識が朦朧とする中でも書店に立ち寄り、さっそく購入してすぐに読みきった。

1年に30冊も本を書けるような超売れっ子だけに、この1冊だけを取り上げてとても買う価値が本当にあったのかどうかは断言する自信はないが、元々共感できる論点が多かったわけで、読みやすかったのは間違いない。自分の生き方はこれで間違ってはいないのだと肯定的に捉えられるようにしてくれる1冊ではあると思う。

1年に30冊という著作数もスゴイが、その1冊1冊について齋藤さんが不遇の学生時代の孤独の中でひたすら読みふけった数々の名著の中からの一節が幾つもちりばめられており、それなりの博識であることは一目瞭然だ。その中から印象に残ったフレーズを2つ記録しておきたい。

  • 「士別れて三日まさに刮目して相待つべし」 ―3日会わないうちにお互いが大きな成長を遂げるであろうと期待して再会を待つこと
  • 「伏龍鳳雛(ふくりょうほうすう)」―伏せている龍のような状態にある時に力をためて、鳳凰になった時に一気に羽ばたくこと

 


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