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外国人実習生の厳しい環境 [外国人労働者]

このところ、僕は「外国人労働者」というカテゴリーではあまり記事を掲載したことがなかったのだが、最近になって幾つかこれに関連して考えさせられる報道があったのでご紹介したいと思う。

外国人実習生 初の過労死認定
7月2日(金) NHKテレビニュース動画(http://www.nhk.or.jp/news/
 日本の技術を学ぶための外国人研修制度で来日した中国人の男性が、実習先の茨城県内の金属加工会社で死亡したことについて、労働基準監督署は、長時間にわたる残業などが原因の「過労死」だったと判断し、労災と認定しました。厚生労働省などによりますと、外国人実習生の過労死が認められたのは、これまでに例がないということです。
 過労死の労災認定を受けたのは、中国人の蒋暁東さん(当時31歳)です。蒋さんは、海外の若者に日本の高い技術を学んでもらう「外国人研修・技能実習制度」で平成17年に来日し、技能実習生として茨城県潮来市の金属加工会社で働いていましたが、おととし6月、会社の寮で心不全を起こして死亡しました。労働基準監督署は、亡くなる直前の1か月の残業が100時間を超えていたとみられることから「過労死」だったと判断し、労災と認定しました。厚生労働省などによりますと、外国人実習生の過労死が認められたのは、これまでに例がないということです。また、亡くなった蒋さんを含め、外国人実習生3人に対し、この金属加工会社が最低賃金を大きく下回る時給400円しか残業代を払っていなかったうえ、実際の勤務時間が記録されたタイムカードをシュレッダーで破棄していたことがわかりました。労働基準監督署は、こうしたことが労働基準法違反に当たるとして、この金属加工会社と66歳の社長の書類を2日、検察庁に送りました。NHKの取材に対し、金属加工会社の社長は「受注が多くなったときに残業時間が長くなってしまったことはあったが、健康診断で問題はなく、休憩時間も十分に設けていたので、過労死だったとは考えていない」と話しています。
先ず上の報道であるが、IPAA・外国人入管手続勉強会のMLで紹介されていたものである。記事では端折られているが、実はNHKニュースの動画を見ると、亡くなった蒋さんの亡くなる直前の労働時間は140時間程度あったとの同僚の証言も紹介されている。過労死というのは健康診断ではなかなかチェックができないと思うので、ちょっとこの社長の発言や行動には首を傾げる。

これに関連して、7月6日(火)付東京新聞朝刊第3面の記事も紹介する。
外国人研修生27人死亡―昨年度 高止まり、2番目の多さ
7月6日(火)、東京新聞
 外国人研修・技能実習制度で来日し、作業中の事故や病気で死亡した人が2009年度は27人に上り、過去最悪だった08年度の35人に次ぐ2番目の多さとなったことが5日、厚生労働省などの調べで分かった。(中略)
 厚労省などによると、研修生らのほとんどが20~30代。27人の内訳は「脳・心臓疾患」が9人、「作業中」が4人、「自殺」が3人、「自転車事故」が3人、ほかは原因不明など。国別では中国21人、ベトナム3人、フィリピン2人、インドネシア1人。
 厚労省は「これだけの人数が出たことを深刻に受け止めている。従来の対策を徹底し、こういったことが起こらないよう指導していく」としている。研修生・技能実習生は09年時点で約20万人。
 外国人研修生問題弁護士連絡会は「リーマン・ショック以降、実習生らの仕事も急減したのに、死者数が高止まりを続けているのは異常」などとして、厚生労働省に原因究明と対策を求める要請書を提出する方針。
 研修生問題に詳しい指宿昭一弁護士は「脳・心臓疾患の多くは過労死で、自殺の多くは過労自殺ではないか。現代の奴隷制度ともいえ、即刻廃止すべきだ」と話している。

次の報道は、日本でも人身売買が行なわれているという指摘だが、その中にも外国人研修・技能実習制度を悪用しているケースについて言及されている箇所がある。
人身売買の実態伝えるシンポジウム
7月4日(日)、TBSテレビニュース動画(http://news.tbs.co.jp/20100703/newseye/tbs_newseye4468357.html
 外国人の女性のみならず、男性も人身売買の被害者になっているなどの日本の実態を知ってもらおうとシンポジウムが開かれました。
 このシンポジウムは日本の人身売買の実態について先月、国連の人権理事会が「防止に取り組むべき」と勧告したことを受けて開かれたものです。
 会場では、去年までの4年間に被害者として外国人の女性が154人保護され、国籍はフィリピン、タイ、インドネシアの順に多かったことなどが報告されました。ブローカーにより「偽装結婚」などの手段で日本に連れて来られ、低賃金で性的労働を強いられるケースが多いものの、「日本人の配偶者」という正規の滞在資格であるため警察などが被害者を特定することが難しいと指摘する声もありました。
 「潜在化している被害者が何千、何万といる」(反差別国際運動・原由利子事務局長)
 また、政府が導入した「外国人研修・技能実習制度」で来日した外国人男性でも、受け入れ先でパスポートを取り上げられたうえ、休みなく長時間の労働を低賃金で強いられたケースも報告されました。
 主催したNGOは「多くの言語で相談できるホットラインを設置し、男性の被害者も支援できる体制作りが必要だ」としています。
僕はこのシンポジウムのことは4日朝のNHKのニュースで知ったのだが、TBSニュースの動画の方には僕の大学院同期生が壇上で堂々と話しておられるシーンが出てくるので、そちらの方で紹介させていただいた。

先週末は自分の身の回りの生活環境整備をやっていたのだが、こうしたイベントも開催されるなど世の中はちゃんと動いている。この同級生には頭が下がる思いがする。事前に知っていたらこういうイベントに顔を出していたかどうかはよくわからないけれど、こうした問題意識は多くの人に知ってもらいたいので、せめて自分のブログででも紹介させてもらい、情報共有したいと思う。
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