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『休む技術』(その2) [健康]


休む技術

休む技術

  • 作者: 西多 昌規
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2013/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


前回、本書の紹介までたどり着けずにまえがきだけで終わってしまったので、今回は本書の中で参考になるようなメッセージを中心に紹介しておこう。

・生活リズムを乱さない。休日の中に、「自分にとって楽しい」時間枠をつくる

実は、これは僕は実践していることだ。基本夜10時台に就寝し、午前4時頃に起床する。週末は、早朝ファミレスで「早勉」する。仕事を持ち帰っていれば早勉時間は仕事に充てるが、何もなければ読書に充てている。

・効率的に休み、効率的に仕事する。1日を午前、午後、と分けて考える。仕事は昼に集中させ、夜はのんびり、と割り切る。場所を変えて仕事する。Eメールをチェックしない時間をつくる。

これについては、「そうは言ってもね~」というところがある。少なくとも職場にいる間は机を移って静かなところで仕事するってわけにもなかなかいかない。今取り組んでいるのは、自分の席につかずに職場外の場所で作業することで、朝や夜の喫茶店がこれにあたる。

・平日に、5分スポットの「好きなこと時間」を確保する。仕事の中に「サボる時間」を計画的に入れていく

これも、まあやっていることかな。トイレに立つついでにSNSチェックするとか。こういうオフはあってもいいと思う。ついでに建物の外に出て、空を見上げながら深呼吸もいい。計画的に「サボる時間」を作っているかというと、なかなかそうはいかないけれど、スケジュール帳で比較的予定が少ない日が半日でもあれば、そこには何も入れないように心がけてはいる。可能なら半休でも取ってしまおうと考えるようにしている。平日に休みを取るメリットについて、著者はこう述べている。
平日休みのもうひとつの利点は、「ひとり時間」が取れることです。特に家族のいるひとはなかなかひとりの時間が取れませんが、平日休みはチャンスです。人間関係を「休み」にするには、「ひとり時間」という孤独も、悪くはないのです。(p.124)
自分の「隠れ家」を持つことも人間関係を休むコツだと述べている。これも僕の実践しているところだな。

今の職場は仕事の内容的にはきついけれど、以前精神的に相当きつかった2006年から2007年3月頃までに比べると、ここの部分はズルく考えられるようにはなった。予定がまるまる1日空いていたら、有休は取るようにしているし、半日の場合でもそれはやっている。メチャ忙しい時期とそうでもない時期とのメリハリを相当意識している。

本書はメリハリについても結構詳細なアドバイスをしている。例えば、
・ハードな仕事が一段落したら、お茶とスイーツで5分間ブレイク
・営業で外交的な仕事をしたあとは、デスクワークで静かに作業
・書類づくりも、パソコンをタイプ見直し、のサイクルで
・忙しい日の翌日は、少し抑えめのスケジュールで
・残業の次の日は定時に帰宅する


・へとへとになるまで頑張っても、いいアイデアは湧いてこない

精神的にも肉体的にも疲労していると、思考を粘り強く続ける持続力はもちろん、ひらめき、直感といった偶然の産物までもが、失われる危険性が高まるのだとか。「ひらめき」は、脳の休息、とりわけ睡眠を必要とする。煮詰まってしまった、風呂に入る、シャワーを浴びる、とにかく寝る、外に出て歩いてみる、友人と、仕事は関係ない話をするという形で、発想力や集中力を高めるべきだという。まあ、これもその通りでしょう。文句ない正論だ。

・適度に休憩を挟む方が、記憶効率が高まる。仕事、勉強を続ける合間に休憩を挟むことが、記憶の定着から考えても合理的である

これもそうでしょう。この箇所には、僕だけでなく、今どきの中高生にも当てはまる。ここ2週間ほど、僕は中学生の娘と高校生の長男の期末試験の準備の様子を見てきたが、「直前に集中してやった方が覚えやすい」とうそぶく娘と、「自分は3日ぐらい前から集中してやっていた」と言い張る妻に、正直そんなものでいいのかと戸惑った。この点に関して、著者は良いことを言っている。
一夜漬けなどで短時間に詰め込んだ知識よりは、ある程度の期間をかけて、休憩を挟みながら繰り返し勉強して得られた知識のほうが、記憶が長続きするというデータが知られています。(中略)短時間で詰め込む勉強を「集中学習」と呼ぶのに対して、適度な休憩を取りながら継続的に続ける勉強を「分散学習」と言います。そして、「分散学習」の中に、短期記憶から長期記憶への返還がおこなわれるプロセスがあるというのです。(p.195)
これに基づき、著者は、分散学習として、➀勉強することを、30分のまとまりに分割する、②25分勉強して、5分休憩する、③睡眠時間は死守する、という方法論を提案する。

僕が高校生だった頃、受験勉強は1教科50分のまとまりにして10分休憩を取り、これを午前1時から6時までの5時間で進めるというパターンを高2の頃に確立していた。部活で疲れて帰宅すると勉強に集中できないから、夕食も入浴も先に済ませて夜の7時に就寝し、12時30分に起床していた。最初の30分間は番組録音しておいたラジオ講座「百万人の英語」を聴き、1時から3時までは授業の予習復習、3時から6時までは受験勉強(眠ければ最後の1時間は仮眠)というパターンを確立していたから、中間・期末試験の2週間ほど前にさしかかると、3時から6時までの受験勉強の時間を中間・期末の準備にすぐに切り替え、予習復習とともに試験勉強もやって万全の準備で試験当日に臨めたのである。

これが我が子にも当てはまるとはとうてい思えないけれど、そうやって準備していた自分から見ると、ちょっと志が低いんじゃないのかと思うところはある。どんな方法でも構わないが、結果については責任は取れよとだけ子供たちには伝えている。でも、本音のところではもう少し自分で考えて勉強法を確立してくれよと思ってしまう。

すみません、いずれにしても話が脱線したので、元に戻すことにします。

いろいろと休めるコツが載っている本だ。1日3時間睡眠を1週間繰り返すと、平日日中が意識朦朧として生産性が落ちるというのは何度も経験しており、著者の指摘はごもっともだ。でも、仕事量と作業期限を規定しているのは僕ら自身ではないことも多いし、80%ではなく100%を求められることも多い。自分の気持ちの持ちようだけではなんともならないことも多いのです。ただ、ストレスを軽減することはできるかも。また、人的ネットワークのくだりは、ネットワーク理論でもっと詳しく読んでいるので、目新しさはあまりなかった。

何度も述べている通り、僕は2007年2月から3月にかけて、精神的に本当に危なくなった時期がある。部下に1名欠員が出た状態で1年近くの我慢を強いられ、挙句の果てに上司がポリープ摘出のために2ヶ月離脱。あの時期は苦しみを周囲に分かち合える人がおらず、本当に苦しかった。現在は、残業時間が長いことに関しては当時とあまり変わらないけれど、直接的には仕事の関係はなくても周囲に話ができる人はおり、また激務が続いても時々業務の空白期間が生じて、定時に近い退社や、場合によっては半休、全休を取ったりもできることがある。深夜まで残業した後、直帰せずにファミレスでさらに仕事を続けるような無理は今はしておらず、直帰してふとんに直行して少ないながらも睡眠時間の確保は心がけているし、当時は忙しくて体を動かす余裕も失っていたけれど、今は剣道の稽古やジョギングなど、体を動かすことも取りあえずはできている。ランニング仲間とは、週末の駅伝等で一緒に楽しんだりもできる。だから、一番苦しかった時期と比べても、今はなんとか頑張れていると思う。

SNSで自分の仕事のことを書くと、忙しすぎるのではないかとのお気遣いをいただくことが多い。そうしたお気遣いも心を落ち着かせることにはつながっているとは思うが、まあ今のところはご心配には及ばず、どこかの首相の受け売りだけれど、"Everything is under control."なのです。

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