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『サーキットの狼』 [趣味]

[まとめ買い] サーキットの狼 (1-15)

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版
[まとめ買い] サーキットの狼 (16-27)

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スーパーカーブームの火付け役となった、名作レーシング漫画が待望の電子化!
「ロータスの狼」と呼ばれる一匹狼の走り屋でスピードに命を賭けた男・風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)が、宿命のライバルたちと繰り広げる凄まじいデッドヒートをダイナミックに描いたカーアクション巨編。ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、日産・フェアレディZ、シボレー・コルベット、トヨタ・2000GTなど、世界中の著名なスポーツカーが多数、劇中に登場!!

電子書籍は専門書を読むにはあまり向いているとは思えないけれど、マンガとかを購読するには結構便利だと思う。物理的にマンガが家の中に積み上がっていくような状況が生じないから、バレない限りは「この歳にしてまだマンガかよ」と妻から白い目で見られる心配もなく(笑)、しかも懐かしのコミックを再び読むことができる。

昨年末、待望の『サーキットの狼』の電子書籍版が公開された。1975年から1979年まで週刊少年ジャンプで連載され、僕の中学時代はこの作品とともにあったといっても過言ではない。僕がジャンプを読み始めたのは1976年夏。ストーリーの中では「流石島レース」の直前ぐらいからだ。当時はまさにスーパーカーブームの最盛期と言ってもよく、このブームのお陰で僕はカメラの操作法を学んだし、外車への思いも馳せた。当時僕がいずれ乗ってみたいと言ってた車は、伊ランボルギーニ社の4人乗り車「ウラッコ」だった。結婚して家族ができても乗れるだろうと考えていた(笑)。この辺り、僕のスーパーカーファンとしての底の浅さが窺える。

今回の電子書籍27巻、最初は「公道グランプリ編」が終わるまでのつもりで購読していたが、それが「Aライ模擬レース編」が終わるまでになり、さらにはエスカレートして、「流石島レース編」、「日光レース編」、「欧州F3編」へと次々と目標の下方修正を繰り返し、とうとう27巻まで買って読み切ってしまった。まこと意志の弱いことよ。

通しで読んでみると、やはり「流石島レース編」あたりがこの作品のクライマックスだったのではないかと思える。主人公・風吹裕矢が目指す最終目標は確かにF1だったので、どうしても街道レーサーからステップアップしていく過程で、スーパーカーとは別のレーシングカーの世界に話が飛んで行ってしまう。シルエットフォーミュラやGCマシンで狭い公道を走る「日光レース編」は相当な無理がある設定だし、欧州に渡ってからのレースはすべてフォーミュラカーで、メカニックの描き方の緻密さで、同時期少年サンデー誌で連載していた村上もとか『赤いペガサス』に負けていたように思う。

作家の池沢さとし氏自身も、なんとなく欧州編の描き方に面白さを感じていなかったふしが見られ、頂点のF1はわずか数話で終わらせている。公道でのスリリングさを出せるドリフト走法は、サーキットでの走法にはあまり向かず、グリップ走法を描いていたらあまり面白いドッグファイトが描けないという制約もきっとあったことだろう。それに、フォーミュラカーはスーパーカーと違って車両ごとの特徴を描きにくいというのもあったと思う。

また、ところによって描画が極端に変わったり(アシスタントを使っていたのだろう)、魅死魔国友の目の傷が右左逆になっちゃったり、「北海の龍」原田和夫のヘルメットのデザインが流石島レースの最中に突然変わったり、いろいろ突っ込みどころがある作品でもある。実際レースになると、スタートでしくじったりすると首位グループと下位グループの差はどんどん広がっていくのが普通で、ハンデを負って下位集団から追い上げて最後は首位争いを繰り広げるという風吹のお決まりのパターンは実際はあり得ない。それを、首位独走状態の車両に何らかのトラブルを起こし、後続にキャッチアップさせるというお決まりのパターンを作者は多用している。

(1)Aライ模擬レースでは、独走状態だった早瀬のポルシェ930ターボに周回遅れのハマの黒ヒョウのランボルギーニ・カウンタックが絡み、後続の風吹や北海の龍に追いつかれて、最終コーナーでのバトルに持ち込まれた。

(2)流石島レースでは、独走態勢に入っていた早瀬のポルシェカレラRSRターボが、四国の獅子が仕組んだがけ崩れで立ち往生させられ、10分以上の大量リードを一挙に失ってしまった。

(3)日光レースでは、やはり独走状態だった椿健太郎のBMW320ターボが、一瞬の気の緩みからコースアウトし、コース復帰に手間取っている間に後続車との差をほとんど失ってしまった。

(4)モナコF3レースでは、早瀬をクラッシュさせて独走状態を築いたジョージ・プライスが、風吹の援護に回ったセシル・ラピエールのブロックに遭い、風吹の追撃を許した。

正直なところ、(2)は中学生時代に読んでて、こんなので負けたら早瀬も浮かばれないし、風吹もこんな形で勝っても手放しでは喜べないよなと思ったものだ。また、(3)に関しては、気の緩みのようなしょうもない理由で終盤を接戦にした作家のご都合主義を感じないではなかった。ファンとしてはその後もジャンプを購読して、最終回までしっかり見届けたものの、せめてサーキットレースに関しては、そんな派手な追走劇を演出するよりも、上位スタートでそのまま上位でのバトルを繰り広げてゴールするような展開もあってもいいかなという気がした。

タグ:池沢さとし
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