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年次業績評価本格導入 [ブータン]

業務実績管理制度は効率化への大きな一歩――首相語る
GPMS a big leap for efficiency: PM
Kuensel、2016年7月7日、Tshering Palden記者
http://www.kuenselonline.com/gpms-a-big-leap-for-efficiency-pm/

(以下、要約)

木曜日のクエンセル紙に、トブゲイ首相が、6日(水)、全閣僚、全県知事、全市長、41の独立行政機関の長との間で、年次業務実績合意(APA)に署名したという記事が出ていた。2013年に導入が決定した政府業務実績管理制度(GPMS)は、2014-15年の試行を経て、今回のAPAで本格実施に移るのだという。予算配分もAPAに基づいて行われる。

同首相によれば、GPMSの主目的は、政府は計画策定段階ではよくやっているが、実施段階で計画に満たないものが多いという、国王の懸念を払拭することにあるという。「我々が計画策定は上手いが、それを具体的行動に落とし込んでいくのは上手くない」と首相は述べたという。

APAは、中央省庁だけではなく、地方分権化の流れの中で、県知事や市長とも結ばれた。権限と予算を地方にも委譲し、結果に責任を持たせようとするものである。GPMSは南アジアの国々では既に導入されているが、地方の首長とまでAPAを結んでいるのはブータンだけだという。APAに記載される当該年度達成目標は、GNH委員会、予算局、会計局、全国統計局、人事院から成る混成チームによって査定され、予算配分が決められ、データのチェックと人事評価に使われるのだという。

APAの署名当事者の人事評価に用いられる。合意事項を達成できなかったトップは、その後の人事にも響くという仕組みだ。こうして、成果に対して責任を持たせ、信賞必罰を行う。

2016-7-7 Kuensel.jpg

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なかなか面白い取組みだ。こういうのって、日本政府はやっているんだろうか。独立行政法人には中期計画に基づく年次業務実績の報告義務が課せられているけど。同様の制度を県や市町村レベルにまで適用しているケースは聞いたことがない。

この記事の中でいみじくも首相が示唆しておられるように、こちらの人は新しい取組みは打ち上げるけど、ちょっとうまくいかないとすぐに諦めてしまう傾向があるように思える。それをいちばん強く感じるのは身近な人たちと接していてのことである。例えは良くないが、マラソン大会などで競争していても、勝ち目がない、入賞の見込みがないと思うと簡単にリタイアしてしまう。最初から勝ち目がないと思えば参加自体もしない。

こういう協約文書で縛りを付けておけば、やりっ放しでは済まなくなるから、計画したことはちゃんとやるという意識が根付いていくきっかけにはなるかもしれない。政府の各職員のレベルにまでこれが浸透して、自分の業務実績に縛りがかけられれば、ちゃんと結果を出すためにはたまには残業もやろうという意識に変わっていくのではないかと期待もしたいところである。ちゃんと働かなかった人には降格・減給もあるというようになっていくとよい。中途半端な成果品を退社時刻ギリギリで提出して、定時で帰ってしまうというのは、本人たちにとってはハッピーかもしれないが、その尻拭いをする上司にとってはハッピーとはいえない。

ただ、首相が仰っていることの中で1点気になるのは、「計画を策定するのは上手い」と述べておられることだ。僕はその点ではちょっと異論があって、そもそも計画自体が絵に描いた餅だから実施が上手くいかないところがあるのではないかと感じてもいる。予算の裏付けがなくて、国際機関や先進国の援助資金のコミットメントがなければ実施できないようなものを、計画に載せているというところもある。逆に、援助機関が援助実施を判断するのに必要なのはその計画の中身の具体性だと思うが、それがはっきりしないがためにコミットメントに踏み切れないという事情もあるのではないだろうか。

ことほど左様で、実施がうまくいってないのは計画自体にも問題がある。ただ、それを差し引いても、成果重視と信賞必罰は、もうちょっとこの国ではやれる余地があるのではないかと思うし、GPMS導入には期待もしたい。

APAって、ウェブ上で閲覧できないんだろうか。ちょっと調べてみたい。
タグ:成果主義
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