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観光プロモーションの効果 [ブータン]

ブータン・日本友好オファー、日本人訪問客増に貢献
Bhutan-Japan friendship offer sees sharp rise in Japanese visitors
Kuensel、2016年9月20日、Dawa Gyelmo記者
http://www.kuenselonline.com/bhutan-japan-friendship-offer-sees-sharp-rise-in-japanese-visitors/

【ポイント】
今年6月から8月までの3カ月間で、ブータンを訪れた日本人観光客の総数は3,348人にのぼった。ブータン・日本友好記念オファーに関してブータン観光評議会(TCB)がまとめた報告書速報版で明らかになったもの。昨年の来訪者数は625人にとどまったのと比較して、5倍増という結果である。

この3カ月間限定の特別オファーは、二国間外交関係樹立30周年を記念して行われたもの。また、ブータン側にとっては、今年は王子誕生やシャブドゥン・ガワン・ナムゲルのブータン到来400周年、ブータンに仏教を伝えたグル・リンポチェの生誕記念年にも当たる。

特別オファー期間中、日本人訪問者は1日200ドルの固定料金が65ドルに減額された。航空賃も50%の割引運賃となり、ホテルも最大50%の特別割引を提供した。この間に徴収された利用料及び査証発給料金収入は102万ドルにのぼり、これは昨年の同じ時期の22万1,565ドルと比べても大幅な増収となった。

2012年、日本人観光客は年間で6,967人にものぼったが、その後は年々減少が続き、2015年の訪問客数は2,437人にとどまった。日本語通訳ガイドの不足やバンコクからブータンに入国するフライト数が限られていたのがボトルネックになってきたと報告書は分析。

TCBのアンケート調査によると、回答者の80%が特別オファーが訪問の決め手になったとしている。

訪問者の33%が男性、67%は女性だったという。また、その多くが55歳以上で、1回の渡航にかける費用は平均2,320ドルだった。ほとんどの訪問者は三つ星ないし四つ星ホテルに宿泊、五つ星ホテルに宿泊したのは全体の9%程度にとどまった。また、9%は農村での宿泊も経験。

回答者の多くは、宿泊施設、食事、移動、ガイド、サービス、屋外での文化行事はとても良いと評価するが、一方で、ショッピング施設、買い物の選択肢の少なさ、道路インフラの状況は悪いと評価。

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僕は去年の今頃はブータンにいなかったので、去年との比較はしづらいが、僕がこちらに赴任してきた4月や5月と比べると、6月以降ティンプーの街中で日本人とおぼしき観光客を見かけるケースがものすごく増えたという印象は確かに持っている。何を隠そう、僕の家族も3人、このオファーを利用してブータンにやってきて、9日間ほど過ごして帰って行った。

皆さんどんな体験をして帰られたのだろうか。そんな分析もあったら今後に役に立つレポートになるに違いない。平均3、4日の滞在だと、せいぜいティンプーとパロを訪問しておしまいというのに近い。

僕もティンプーの街は1日で飽きてしまったぐらい何もないし、市内にあるチョルテンや寺院なども、どれもよく似ていて、1つ訪ねたらもういいかなという気持ちに陥ってしまった。民俗舞踊を演じてくれるダンサーグループも沢山あり、解説を聞いていると伝統文化を大切にしているというのはよくわかるんだけど、そのひとつひとつの所作に込められた歴史や背景などは、説明されても本当の意味では理解し切れていない。「ふ~ん、そうなの」で終わってしまっている。

うちの子どもがいみじくも言っていたのは、友達に買っていく適当なお土産がないということ。瓶詰のエゼ(唐辛子の和え物)なんてブータンっぽくていいんだけど、瓶が大きすぎて沢山お土産に購入するというわけにもいかない。なぜ瓶が大きいのかというと、ブータンの市場規模が小さいから、小さな瓶の製造ラインを持った工場自体がないのだとある企業経営者から聞いた。もう少し製品ラインナップをバラエティに富んだものにしていかないといけないけど、そういう課題もあるように思える。いつまでも民族衣装や仏教画や仏像、というわけにもいかない。小分けにして、さっさと消費してしまえるもののバラエティをもっと増やすにはどうしたらいいかを考える必要がありそう。

劣悪だと指摘されている道路インフラは、整備途中だったので仕方ないでしょう。政府は2018年6月の現行5ヵ年計画終了時までには整備完了してますと強調しているので、もし次に来られる機会があったら、もっと良くなっているだろう―――と思いたいですね。

最後に、この観光プロモーション、実際効果が確認されているのでまあこの期間中は良かったのかもしれないが、今ブータンの観光業界で危惧されているのは、9月以降の日本人訪問客数の落ち込み。3カ月間で猛烈に増えた反動が、この後訪れるのではないかというものだ。前例はある。2014年、タイ人訪問客向けに同様なプロモーションが行われ、一時的にタイ人訪問客が急増した。しかしそのプロモーション期間が終了して、前年比69%という急激な落ち込みを記録してしまった。

2015年の日本人訪問客数は2,437人だったので、その1.5倍の数の日本人が、今年6月から8月までの3カ月間でブータンを訪れたことになる。これで多分中国、米国に続いて第3位ぐらいに浮上することは間違いないが、今後は落ち込むことは確実で、問題はこの落ち込みをどれだけ抑制できるかにかかっている。

その一方で、どうも来年は今度は韓国人向けにプロモーションを図る計画があるやに聞く。元々韓国人観光客のマーケット自体がそれほど大きくないので、どこまでやるのかは見ものだ。

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