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『フィードバック入門』 [仕事の小ネタ]

フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)

フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 中原 淳
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/02/18
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
年上の部下、育たない若手…多様化する職場の人材に対応できず、部下育成がおろそかになっている現代のマネジャーたち。そんな悩みを解決する、日本の企業ではあまり知られていない人材育成法、それが「フィードバック」。「成果のあがらない部下に、耳の痛いことを伝えて仕事を立て直すこと」と定義されるこの部下指導の技術について、基本理論から実践的ノウハウまでを余すことなく収録。「フィードバック」の入門書にして決定版の1冊。

以前、ある論文を書くときに、中原淳さんのセミナーでの発言録を参考にさせてもらったことがあるが、著書を読むのはこれが初めてである。僕が健康診断受診のために日本に帰っている間に発刊となり、日経新聞の広告欄でもデカデカと取り上げられていたこともあり、ちょっと読んでみようかと思って購入。日本からブータンまでの長い移動時間の後半、『インターネットの次に来るもの』読了後の読み物として手に取り、まさにパロ空港着陸の少し前にようやく読了した。

マネージャーの立場としては、本書の紹介欄の文章には惹かれるものがあったのは事実。但し、今僕が年上の部下や、育ってない若手で悩んでいるわけでもないし、成果が上がらない職場で苦慮しているわけでもない。世界中を見渡してどうかと言われると困るが、少なくともこの国においてはよく働いている職場である。だから、広告の殺し文句が心に響いたわけではないが、僕の部屋が個室になっているために、他のスタッフの執務室で普段何が起こっているのかが見えにくいという難点は抱えている。

個室にいるからコミュニケーションが少ないのだと口さがないスタッフに直言されたこともある。そういう人ほど僕とのコミュニケーションにメールを多用する。メール打ってる時間があるなら、直接相談しろと言いたいが、メールの使用は各々の出来上がった仕事のスタイルとも関連しているので、僕に合せろというのも難しい。取りあえず、その人だけに即答すればいいものはワンセンテンスのメールで返信。ちょっと込み入ったものは直接送信者の席に行って立ち話をする。また、庶務担当スタッフの仕事を半ば肩代わりする形で、書類を持ってその作成者のところに出向いて直接手渡して会話を交わすようなこともやる。今のところ、それくらいしかできていない。

これ以上、何ができるのか、何か参考になるような事例はないのか―――一時帰国は、普段の仕事から距離を置いて、自分を見直す絶好の機会であった。

ただ、この本を読んでて、途中から少し腹が立ってきて、まともに心を開いて読み続けられなくなった。

マネージャーは忙しい、というところから出発しているのに、部下とのコミュニケーションに膨大な時間を割けと呼びかけている、ように読める。フィードバックを仮に1人の部下を対象に2週間に1回の頻度で、とことん向き合うために1時間、必要ならもっと時間をかけろと言っている。しかも、部下と向き合うために、その部下をしっかり観察して事前情報を集めておけ、フィードバック前にはしっかり話の切り出し方をリハーサルしておけ、と書かれている。

著者の言い分は、そうして部下のパフォーマンスが上がれば、マネージャーが自ら仕事を行うよりもマネージャーの時間の節約になり、組織のパフォーマンスの持続可能性が高まるということなのだろうが、読んだ印象では、フィードバックにかける時間の方が、部下のパフォーマンスが上がることで節約できる時間よりも圧倒的に多いように思えて仕方がない。

これを実践するには相当な覚悟が要る。また、部下のパフォーマンスを上げることで、マネージャーが自らやっている仕事のどの部分を切り離して部下に渡せるのか、渡すべきなのか、予め相場観を持っておかないと、時間だけがいたずらにかかってしまう手法であるように感じた。

だから、本書で書かれたことをそのまま実践する気には正直なれない。でも、事前情報収集や1人ひとりの部下の観察に時間をかけずとも、1対1での面談の機会はもっと増やしてもいいかもという気はした。今の職場では、スタッフの属性によって、マネージャーと直接言葉を交わす機会のある人とそうでない人がいる。コミュニケーションに難があるのは後者の人々との間で、この部分を改善する方法、なんとか見いだせないものかと思っている。

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