So-net無料ブログ作成
検索選択

ブータン、パリ協定批准 [ブータン]

上院、パリ協定批准案を可決
National Council ratifies Paris Agreement
The Bhutanese、2017年5月13日、Sonam Yangzom記者
http://thebhutanese.bt/national-council-ratifies-paris-agreement/

【ポイント】
国会上院は12日、パリ協定批准案を全会一致で可決した。協定批准国はこれで、締約国197カ国中145カ国となる。

審議冒頭、趣旨説明を行ったイシ・ドルジ農業大臣は、ブータンの経済や人々の生活が農業や水、水力発電など、気候変動に敏感なセクターに大きく依存しており、そのインパクトを最低限に抑えようとするパリ協定は、気候変動適応策への支援のメカニズムをブータンに提供するものであると述べた。

批准によりブータンが果たすべき責任としては、大気汚染に対する緩和・適応策の遂行と、それにあたっての透明性を確保することだという。ブータンは、環境保護へのコミットメントの高さから、パリ協定でもスター的位置づけで見られている。

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

パリ協定の花形的位置付けにあるというわりには、批准までにはかなりの時間がかかった気がするが、とにもかくにも正式に批准したということで、今後ブータンも気候変動対策での国際社会に貢献していくことが求められていくだろう。

既にCO2吸収国(カーボンネガティブ)だと言われている国なので、主戦場が気候変動適応策の方になっていくのは間違いないと思う。最近のティンプーでは夜半から朝にかけてと、午後1時過ぎになると必ずといって良いほど雨が降り、昨年と比べても雨期の到来が早いのではないかと感じる。(勿論、単に自分が経験した二度の春の比較でしかないので、長期的に見てこれを気候変動の影響だと言い切れるのかという問題はあるにせよ。)まだ各地で土砂崩れや洪水被害の話はあまり聞かれないが、そうしたものへの備えは必要で、南部であれば河川の流量をしっかり踏まえた護岸強化とか、十分な強度を持った橋梁の整備とか、経済や人々の生活への影響を抑える取組みが必要となるだろう。

また、長期的に見てカーボンネガティブでいられるかどうかの保証もないと思う。ブータンがカーボンネガティブを謳う時の売りは、国土の森林被覆率が71%あることだが、森林も適度な世代交代が必要で、若い森ならCO2を沢山吸収できるが、古くなってくるとその吸収能力が落ちる。

もう1つの懸念は自動車の数である。ブータン国内の車両登録台数は4月末現在で89,000台。2ヵ月で1,500台という結構なハイペースで増えており、ティンプー市内でもボルボやフォード、ルノー等、新たなメーカーのショールームの開業準備が着々と進んでいる。このままいけば自動車が大きな排出源となっていくのは確実で、いつまでもカーボンネガティブと言ってられない状況が起きるのではないかと懸念される。

それを見越しての首相の電気自動車普及発言なんだろう。確かに水力資源は潤沢な国だから、その電気を自動車の駆動に利用するのはいい発想だと思うが、それじゃあ電気自動車の整備をどこかやっている職業訓練校があるかというとない。それに、ガソリン車と比べると電気自動車は部品の数が少なく、中小企業が参入できる余地が大きいと言われているので、単に外国の自動車メーカーに電気自動車を販売してもらうというだけではなく、自国で電気自動車を作れるようになるぐらいのつもりでいた方がいいんじゃないかと思う。

森林の新陳代謝を促進するという意味では、伐り出した木材を使って木製電気自動車を作ったらどうか、雷龍の彫り物でも施した車体を作ることができれば、結構なプレミアが付くかもしれない(笑)。と思って調べてみたら、日本で制作された木製電気自動車が450万円するとあった。どこかの国のリッチな人々が興味本位で買うことはあるかもしれないし、屋外使用は難しいかもしれないが、屋内使用なら見世物としては面白そう。古くなったら車体は取り換えればいいんだし―――。

こんなことを言ったら荒唐無稽だと笑われることが多い。いろんな関係者が絡んでくる話でもあるので、実現にはなかなか至らないかもしれないが、そういう発想をする人が増えてきたらなぁと思う。せめて、ガソリン車を改造して電気自動車に変換するぐらいのことができる人が現れてくれたら相当面白いのだが。

取りあえずは、電気自動車普及に向けた環境整備には何が必要なのか、法制度を整備するところから始めていくのだろう。日産リーフをここで購入しようとするとこれまた400万円以上かかるので、簡単に個人消費者が手を出せる車ではまだない。完成車を輸入するという発想から、マルチスズキの軽乗用車のカスタマイズで電気自動車を作っちゃうという取組みぐらい、どこかの職業訓練校かプンツォリンの科学技術カレッジ(CST)、ジグミナムゲル工科大(JNEC)あたりで始められないでしょうかね。

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る