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『勝ち続ける技術』 [読書日記]

勝ち続ける技術

勝ち続ける技術

  • 作者: 宮崎正裕
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2017/02/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
「剣道日本一に連覇無し」と言われていた常識を打ち破り、2連覇2回を含む6回の日本一を達成した現代の剣豪による生き方と哲学。剣道を知っている方にはもちろん、知らないビジネスマンや学生にも参考になること間違いなし!

体調ボロボロで休養のためにいったん日本に帰ることにした人間が言うセリフではないかもしれないが、ブータンに剣道経験者の青年海外協力隊員が赴任してきたので、一緒に稽古できることを楽しみにしている。高地すぎて切り返しだけでもバテてしまうのは必定なので、あくまでも1本1本の打突を丁寧にやる稽古や、形の稽古が中心になるだろうが、2人いることで、ようやく人前で「剣道とは何ぞや」というのを見せられる状況になったわけで、これで普及に弾みがつくことを期待している。先ずは稽古場所探しからだが。

そこで気合が入ったからというわけでもにが、僕と同い年だけど剣道家にとっては雲の上の存在である宮崎正裕先生が、自己啓発書をやたらと発刊するサンマークから本を出されたというので、読んでみることにした。というか、「勝ち続ける」ための技術が70項目にもわたって書かれているが、一つ一つは1、2ページ程度の分量なので、あっという間に読めてしまった。ケチ付けるわけじゃないが、同じようなことを別の表現で言っている箇所もあったが、先ずは読みやすい、いかにもサンマークっぽい編集に仕上がっている。

6年も前に『宮崎正裕の剣道』という本をご紹介したが、その時に書かなかったこととして、中学時代に初段審査に4回も落ちたという過去や、それが心を入れ替えることになるのが高校時代だったこと、その際に強くなってレギュラー選手になるために、見取り稽古を徹底的にやり、選手全員の情報や知識を、大学ノートにメモしたこと等が挙げられる。

素質に恵まれたわけでもなければ、特別な英才教育を受けたわけでもない私が会得したことは、何よりも「負けない」剣道であった。
 大きな勝負はたいがい一度きり。一本取られて負ければそこで終わりである。しかし、防御に徹し、たとえこちらが取れなくても、一本を取られないように試合を進めていけば、負けはない。そしてたいがいどんな強い相手もそのうち、必ずこちらが一本取れるスキを見せるようになる。結果として、勝ちにつなげられるのである。

こうした戦法を意識的にとってきたため、全日本選手権を初めて制覇された際、先生の剣風が批判の的となった話は、当時剣道をやってなかった僕でも知っているくらいに有名な話だった。それでも自分の剣風を曲げず、攻めよりも守りを固める自分のスタイルを貫いたことで、全日本6回制覇という前人未到の記録を打ち立てるのである。

当然、その宮崎先生が勝ち続けた極意とは、相手をじっくり観察して、相手の研究を徹底的に行い、相手のクセやパターンを見抜き、対策を体に覚えさせ、守りから入り、潮目を読んでここぞという時に攻撃に転じる―――準備、読み、決断力がものを言うというところあたりでまとめられるように思う。

そして、弱いうちの子はそこのところができなかった。前回『宮崎正裕の剣道』を紹介した記事の中でも触れたうちの次男も、6年経って今や中学2年生だが、入学した中学校に剣道部がなく、他の部活に入るのが必須だったこともあって、バドミントンに鞍替えしてしまった。剣道をやっていた頃の戦績もただ1回の入賞を除けばパッとはしなかったが、最大のポイントは、相手の研究をほとんどやってないという点に尽きる。試合で負けても勝ち残っている他の選手の試合をしっかり見て自分の研究につなげるという習慣は、親が言ってもなかなか身に付かなかった。バドミントンに鞍替えしたからといって、他の選手の試合を観察して研究していかなかったら、強くはなれないと思う。

父親の僕が小中高校時代にそれができていたかといったら、できてなかったわけで、自分ができもしないことを愚息に押し付けるのも苦しいところだ。実際、僕も小学生の頃は父から同じようなことを試合で負けるたびに言われていたような記憶もある。本当は自分で気付いて、それを実践してくれたら嬉しいんだけど。

宮崎先生が勝ちにこだわる稽古を始めたのは高校の頃だというと、うちの愚息にもまだまだ挽回の余地はある。かく言う僕も、高地での稽古を地道に積んで、いずれに日本に帰った時には、観察と準備はちゃんとやろうと思っている。凡人が凡人で終わるか、飛躍の機会を掴めるかは、この点にかかっているのだから。

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