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週3日だけの証券取引所 [ブータン]

前回の読書日記でESG投資なるものを取り上げ、その中で証券取引についても言及したので、ふと、ブータンの証券取引ってどうなってるんだろうかと疑問に思っていたところ、参考になりそうな記事が最近出ていたので紹介する。

株式取引、出来高、取引額ともに増加
Share trading records increase in volume and value
Kuensel、2017年9月27日、Tshering Dorji記者
http://www.kuenselonline.com/share-trading-records-increase-in-volume-and-value/

【ポイント】
2016年の新規株式公開はなかったものの、株式市場での取引実績は新記録を樹立した。株式市場には、新規株式公開(IPO)が行われる一次市場と既存株式が取引される二次市場があるが、王立ブータン証券取引所(RSEBL)の年次報告書によると、二次市場で総額3億2,867万ニュルタム、約1,148万株が売買された。これは2015年の1729万株、総額1億9,377万ニュルタムと比べ、出来高で57.5%、総額ベースで69.61%の急増である。

証券取引所の時価総額は、最新の数値では253億ニュルタム(2016年12月31日現在)となっている。しかし、上場21社の発行株式の時価総額は、前年同期の239億9000万ニュルタムから1年間で227億4000万ニュルタムに減少している。投資家の眼からするお、時価総額は上場企業21社の資産価値を決めるものである。従って、ブータンの資本市場を改善するには、発行株式数の増加か株価の上昇のいずれかが必要となる。

RSEBLの年次報告書によると、時価総額の減少は、ブータン・ナショナル・バンク(BNBL)とジグミ・マイニング(JMCL)の株式の買戻しおよび市場における株価の変動によるものであるとする。JMCLの払込済株式は、買戻し取引により、昨年8月の568万株から398万株に減少した。同様に、株式総額は3,981万ニュルタムから3,985ニュルタムに減少した。

同様に、BNBLは国際金融公社(IFC)保有株式の買戻し取引を完了し、Kidu基金に987万株を割り当てた。その結果、払込済株式は35億4000万ニュルタムから32億9000万ニュルタムに減少した。当初、IFCは元々、同行の発行済株式の10%の保有を希望していた。しかし、ブータンの外資導入政策では、外国のパートナーから最低20%の投資を求めていたため、IFCも20%を保有していた。しかし、この持株最低比率は、最近になって10%へと緩和されたため、昨年、IFCは株式保有割合を10%に引き下げたた。

買戻しとは、自社株を再取得することで、会社法でも認められた権利である。但し、買戻しには、株主総会の特別決議が必要となる。

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これを読んで、だからどうというわけでもないが、王立ブータン証券取引所(RSEB)に上場している企業が21社しかないことがわかった。そのほとんどが僕でも知っている大手で、実はクエンセルも上場しているらしい。そもそも株式取引が行われているというのも初めて知ったのだが。ラフな計算だが、1日当たりの取引高は90万ニュルタム強、32,000株程度である。小さいなあと感じる。

日本の新聞と違い、株価の動きが新聞で毎日報じられているわけではない。聞くところでは、株式市場は週3日しか開かれない。しかも9時30分から13時までしか場が立たない(ということは、1日平均の出来高は、先ほどの計算よりは6割ぐらい多いということになるか…)。取引仲介業者は5社。

ブータンに証券アナリストっているんだろうか?いれば、先日ご紹介した「企業のGNH貢献度診断ツール」も普及のさせどころがはっきりしてくるんじゃないかと思うのだけれど。

それでもこの記事に感謝したいのは、RSEBのウェブサイトの存在まで把握することができたからだ。あまり内容が充実しているとは思えないウェブサイトだけれど、もうちょっと調べてみてもいいかもしれない。



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