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『はじめようシェアリングビジネス』 [仕事の小ネタ]

はじめようシェアリングビジネス (日経ムック)

はじめようシェアリングビジネス (日経ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: ムック
内容紹介
これ一冊ですべてがわかる! 「シェアリングエコノミー」完全ガイド
個人が持つモノや場所、空いた時間を他人のために活用することで収益を得る「シェアリングエコノミー」。家や車、得意なスキルなど、個人間取引で何でもお金に変えることができ、遊休資産を活用した新しいビジネスモデルとして注目されています。
仲介サービスの代表格とされる「民泊」のエアービーアンドビーや「ライドシェア」のウーバーテクノロジーズは、すでに世界中でサービスを展開し、ホテルや自動車の大手企業を上回る時価総額にまで拡大。世界市場では、2025年までに現在の20倍以上の規模に膨らむと見込まれ、多くのベンチャー企業が生まれています。日本でも、メルカリやココナラといったユニークなサービスが誕生しました。
本書では、成長が加速するシェアリングエコノミーを徹底的に解説しました。ビジネスの仕組みや成り立ち、経済効果といった基礎知識から、シェアサービスの上手な活用法、先進的な海外事例まで、シェアリングエコノミーの全体像を明らかにしています。国内の代表的なサービスの紹介や、安心・安全な取引を実現するためのルールや法改正の最新情報も掲載。シェアサービスを活用したい個人はもちろん、事業参入を考えるビジネスパーソンにも役立つ決定本です。

僕の夢はティンプーに電動アシスト自転車のシェアバイクのシステムを作ること。電動アシスト自転車については年明けに既に1冊読んである程度は頭に入れたが、シェアバイクの仕組みについて解説した手ごろな本がないかなと思っていたところ、またも日経新聞の広告欄に本書のことが載っていて、これぞ天啓とばかり、書店へと走った。広告には出ていたとはいえ、発刊年月日を見れば新刊ではなく、平積みで置かれているような本でもない。4軒ほど書店を回ってようやく発見した。

残念ながら、シェアバイクに割いているスペースはほとんどないのは立ち読み段階でも確認済みだったが、これからそんな本を探している時間もなかったし、少なくともシェアバイクを導入している企業がどこかというのには言及もあったので、これでも良いかと思って購入。シェアを用いたビジネスプラットフォーマ―としてどこに誰がいるのかのマッピングはこれで十分できる。ムック本は編集やレイアウトに難があるが、その点は差し引いても、手元に置いておいてもいい1冊かとは思う。

複雑な気持ちになったのは2点ある。

第1に、「はじめよう」と言ってる割にはシェアリングビジネスは敷居が高いという印象を受けたこと。始めさせたい「シェアリングビジネス」の定義が明確ではないが、このビジネスモデルはいわゆるプラットフォームの提供にあるようで、プラットフォーマ―はそこそこ儲かる。そんなものをゼロから構築して多くのユーザーの参加を促していくようなものを、簡単に「はじめよう」とは言いづらい。もう1つの可能性は他人が提供してくれるプラットフォームに乗っかるというユーザーとしてのビジネス参加という観点だが、それはそれでできる、というか、シェアバイクの場合は単に借りるだけの話になってしまうので、それを「ビジネス」と言うのは違うだろう。

第2に、シェアリングビジネスの浸透度合いをスナップショット的に切り出して見せてくれているのはありがたいが、この本自体はシェアではなく、買わせることを想定した広告戦略を取っていて、僕はそれにまんまと引っかかっていること。シェアリングの実践を普及させるならこういう本は図書館に営業かけて、誰でも読めるようにしておいて欲しいものだが、最初に蔵書検索をした時、「シェアリングビジネス」ないし「シェアリングエコノミー」というキーワードではヒットしないことが多く、僕の場合も、一時帰国中に多用した近所の市立図書館ではその手の本が1冊も所蔵されていなかった。最強のビジネスプラットフォーマ―だと思えるアマゾンのKindleでも、この本はダウンロードできない。

新しいプラットフォームを作るのはそれほど容易なことではないと思うが、とはいえ希少な資源をシェアしていくという発想は、いろいろ仕事をしていく中でも常に持ち続けたいものでもある。

卑近な例で言えば先述の図書館である。日本とブータンとを比較してみた場合、図書館の存在感には大きな違いがあることを改めて感じる。ティンプーにも図書館がないわけではないのだが、国立図書館は立派過ぎて一般人が利用しづらいし、ジグミ・ドルジ・ワンチュク公共図書館は、スペースの問題があって蔵書の扱われ方が相当雑である。当然、僕らが何か調べものがしたいからと言って図書館に行っても、閲覧スペースが全くない。自習室の机もない。この図書館が今の場所にある限り、スペースの問題はいかんともしがたいが、可能ならば、別の場所でもうちょっと図書館らしい図書館として施設整備されたらいいのにと思ってしまう。

車を一家に1台、機材を一課に1台、学校の教員1人にラップトップ1台など、とかく占有したくなるのは人の常で、そういう話はこちらで生活しているとあらゆる場面で遭遇する。隣りの課が持っているからうちの課でも導入したいとか言われるが、それならその隣りの課の機材はどれくらい使われているのか、遊休時間があるならなんでシェアを考えないのか、「シェアリングエコノミー」云々を言う以前の問題だと思うが。

ひょっとしたら、「今のグローバルなトレンドは「シェアリング」ですよ」と言うプレゼンの仕方をしたら、外見を非常に重視するこの国の人々には受けるかもしれない。

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