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『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』 [家族]

身近な人が亡くなった後の手続のすべて

身近な人が亡くなった後の手続のすべて

  • 作者: 児島明日美・福田真弓・酒井明日子・小島充他
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2014/11/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
葬儀や法要のこと、保険や年金のこと、相続手続のこと、預貯金の名義変更のこと、相続税のこと。実際に身近な方が亡くなって様々な手続にとりかからなければならない方、これからそのような場面を迎える可能性がある方に、いちばん身近な参考書として活用していただけるよう、この本を作りました。

このような本を読むと、なんだなんだと思われるかもしれない。実はこの本のことはかなり前に土井英司さんが主宰されているビジネス書評メールマガジンで紹介されていて、ずっと気になっていたのだが、すぐに買うほどの緊急性もなかったので、図書館で借り出す予約をしてずっと待ち続けていたものだ。その間、本書は評判になって書店店頭でも相当目立つ場所に平積みにされていたりもして、こんなに待たされるならいっそのこと買ってしまおうかと心が揺れたこともあったが、何せそんなに急いで必要になるものでもなかったので、そこまでの決心がつかなかったのであった。

順番が回ってきてようやく借りて読んでみることができたが、多くの読者が評されているように、この本は相当に参考になると思う。僕が最も不安に思っているのは、もし自分の親族に不幸があって、何かすぐに行動を起こさなければならないといった状況になった時に、クイックに判断して動けるかどうか、イマイチ自信がない点である。自分の両親もそろそろ日本人の平均寿命に近い年齢層に達しつつある。ありがたいことに両親すべて健在で今すぐどうこうというわけではないものの、今から10年、20年、今この均衡が続くことはさすがに考えにくいし、今から20年も経ったら僕自身が70歳を迎えてしまうわけで、自分の健康だってどうかすると怪しい。

この8月は前半の無理がたたって後半ガクッと体力が落ち、体調を崩してしまった。そうなると立て直しがなかなか効かないというのも実感させられた。

備えあれば憂いなしである。親族に何かあった時、あるいは自分自身に何かあった時に、自分や家族は即座に何をすべきなのか、それを洗い出しておく必要性は常々感じていたので、本書を読んでその部分だけでも確認できたのでよかった。始めよければすべてよしとも言う。初動が大事なんだと思う。その点で言えば、本書のキモは第1章「大切な人が亡くなった直後に行う手続」にある。そこだけはしっかり読み、あとは流し読みに近い。

一家に1冊、座右に置いておいた方がいい本かもしれない。「備えておきたい、いちばん身近な参考書」といううたい文句にはうそ偽りはない。
タグ:葬儀 法要
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『Common Wealth』(その3) [持続可能な開発]

連載シリーズ第3弾、本日は、本書における著者の問題提起の内容についてご紹介する。

地球全体を幸福にする経済学―過密化する世界とグローバル・ゴール

地球全体を幸福にする経済学―過密化する世界とグローバル・ゴール

  • 作者: ジェフリー・サックス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/07/24
  • メディア: 単行本

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 21世紀の課題を定義するなら、この過密化した地球で人類が共通の運命を分けあうという現実を直視すること、となる。共通の運命であればこそ、新しい形のグローバルな協力体制が必要とされる。これはごく単純な基本点なのに、世界の指導者の多くは、この点をまだ理解できず、または受け入れようとしない。過去200年間、テクノロジーや人口統計学は人びとに理解されないまま、つねに社会より先行してきた。産業化と科学がもたらした変化のペースは、人類史上でも例を見ないほどの速さだった。哲学者、政治家、芸術家、経済学者などは、時代の社会的な状況に追いつくために、たえず息せき切っているようなありさまだ。結果として、社会哲学はつねに目の前の現実に遅れをとることになる。(pp.21-22)

障害はこの地球にあるのではなく、人間がどれほど協力できるかという、私たちの能力にあるのだ。いま、私たちに必要なのは、グローバル・レベルでの合意と世界共通の団結心をもって、地球が抱える問題に取り組むことである。(p.27)

第二次世界大戦後、冷戦の危機にもかかわらず、世界の指導者たちは、環境、人口、貧困、大量破壊兵器といった共通の課題に一致団結して立ち向かった。国際連合を初めとして、天然痘の撲滅、子供の予防接種、識字教育と家族計画の普及、地球の環境保護といった世界規模のキャンペーンに取り組み、新しい形のグローバル協力を考案したのだ。そして、さまざまな障害や不信感をのりこえて、グローバルな協力体制がよい結果をもたらすということを証明してみせたのである。(pp.29-30)

この行動に必要とされるわずかな費用と、それをしなかったときの結果の甚大さは比較にならないほどなのに、世界はまだ麻痺したまま動きだそうとしない。最悪の結果を回避するためにどのような手順が必要なのか、多くの専門家にとっては一目瞭然である。しかし、一般の人びとはまだ理解していないようだ。ぐずぐずしてはいられない。再度強調するが、問題は、合理的かつ低コストの解決方法が存在しないことではなく、それらの解決策を導入するのに必要なグローバルな協力態勢がとれないことなのである。(p.35)

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『ハルロック』 [仕事の小ネタ]

ハルロック コミック 全4巻完結セット (モーニング KC)

ハルロック コミック 全4巻完結セット (モーニング KC)

  • 作者: 西餅
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/04/23
  • メディア: コミック

8月、中旬に取るつもりだった夏休みは、当初は1週間のつもりが、社長室の都合で2日短縮され、さらには同じ部内の別のセクションから指示された作業の締切のせいでさらに1日短縮、結局2日しか取れなかった。一方で社内的には7日間取得が必須だという。いったいこの言行不一致たるやなんたることか嘆かわしい、この埋合せは9月に入ってからなんとかしようと早くから心に決めた。9月も第2週以降は忙しくなることが予想されるため、1日から4日までを4連休にしようと当初は目論んだ。それもまた1日、2日と行事を外から持ち込まれ、徐々に崩壊し始めている。取りあえず1日(火)はなんとか休んだものの、前日午後に「作業期限24時間以内」という急な依頼が来て、僕はその仕事を終わらせるために31日(月)夜は23時30分まで残業した。

休暇を消化するために前夜に無理して深夜残業するというのもなんだか本末転倒な気もする。お陰で1日は起床が遅くなり、天候も良くなかったため、思ったような過ごし方ができなかった。それでも収穫があったとしたら、本日紹介するコミック『ハルロック』の全4巻を一気に読めたことだろうか。

僕は雑誌『コミック・モーニング』の読者でないのでこんな連載が行われていたことを全然知らなかったのだが、『ハルロック』は国内のものづくり愛好家の間ではちょっとした話題になっていた作品らしい。主人公の女子大生・向阪晴が、高校時代の恩師との出会いから電子工作に目覚め、身の回りにある様々な問題に電子工作を通じて取り組んでいくというのが基本的なストーリーとなっている。これに小学生の天才的電子工作マニアの「うに先輩」、幼馴染みで晴に憧れて工業高校に進んだけれども電子工作がからっきしな六祐クン、大学の友人達のサイドストーリーも絡めて、日常生活を少しだけ豊かにする小さなイノベーションを次々に生み出していくテンポ良いお話だ。

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『伝え方が9割』 [読書日記]

伝え方が9割

伝え方が9割

  • 作者: 佐々木 圭一
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、伝え方で結果が変わるのか?この本で学べば、あなたのコトバが一瞬で強くなり、人生が変わります。
先日、この本をコミセン図書室で借りようとしたところ、司書の方がご丁寧にも「この本、一度借りられてますよ」と教えて下さった。その通り、僕は確かにこの本を2年前の今頃一度借りたことがあるが、返却期限までに読み切ることができず、泣く泣く返却したのだった。

当時この本は相当売れていて、図書室の新着本コーナーで見つけたこと自体が奇跡に近い。ベストセラーは後ろに読みたい利用者も控えていることから、善良な市民である僕は「借り直し」という図々しい選択をすることができなかった。

ほとぼりの冷めた今となっては本書は書架にひっそりと納められている。2年ぶりの雪辱戦となった本書は、夏の終わりの週末の息抜きで、パラパラめくりながらの飛ばし読みではあった。エッセンスだけなら100ページでも十分だが、そのエッセンスは予想以上に含蓄あるものだった。

著者はコピーライターを生業としている。目にした言葉で一瞬にして人々の注目を集めるためには、相当強い言葉が必要と考えられる。しかもそれを安定的に量産していかないとプロとはいえない。長年の経験の蓄積により、著者はこれはといえる方法論に行きついた。それを5つのパターンに類型化し、紹介したのが本書である。

先ず、本書の前半では、自分の頼みごとを相手に聞いてもらう、少なくとも門前払いにならないための技術について述べている。それは、自分が相手にやって欲しい要望事項をそのまま言葉にするのではなく、先ず相手の頭の中を想像し、相手のメリットと一致するお願いになるよう言葉を作るのだという。そして、相手の頭の中を想像するための「切り口」として、➀相手の好きなこと、②相手の嫌いなことを回避、③相手に選択の自由を与える、④他人に認められたいという欲求を満たす、⑤あなた限定、⑥一緒にやろうというチーム化、⑦最初に感謝の気持ちを示す、の7項目を挙げている。詳述するとネタばらしになるので、これ以上は述べない。

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タグ:佐々木圭一
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