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『ブータンの染と織』 [ブータン]

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ブータンの染と織 (Work note)

  • 作者: 山本 けいこ
  • 出版社/メーカー: 染織と生活社
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 単行本
この一時帰国の期間中、機会あってブータンの繊維業に関して日本語で書かれた書籍に目を通した。これにはいろいろ事情がある。ブータンで手に入れた、民族衣装の生地を使った手工芸品をお土産として持ち帰り、昔から付き合いのある10代、20代の女性向けアパレル製品カタログ通販会社の方に見てもらうという機会があったので、ひょっとしたら生地についての説明が必要かもと思ったというのが最大の理由である。もう1つ、僕の古くからの読者の方はご存知かもしれないが、僕は一時期インドのシルク産業について相当調べたことがあり、また以前読んだ西岡京治・西岡里子著『ブータン神秘の王国』の中にブータンの養蚕に関する記述を発見してから、機会があれば今ブータン東部の養蚕ってどうなってるのか見てみたいと思ってきたからだった。

ただ、ブータンに来てから、今では東部の野蚕飼養は壊滅状態だと聞かされて、ちょっとがっかりしていた。本書でもその点については書かれている。野蚕飼養は家蚕に比べてさらに手間がかかる。さらに繭ができても、糸がごわごわで繰糸にはかなりの力が必要とされる。若者がその地域に少なくなり始めたら、最初に立ち行かなくなるのが野蚕シルクなのである。それにすぐ隣りにはエリ・シルクで有名なインド・アッサム州が控えている。競争にさらされたらブータン産シルクは太刀打ちできないだろう。なんとなく予想はしていたことだとはいえ、ちょっと残念だ。

一方で、僕がブータンにいる間に是非産地を見てみたいと思っているのは、ペマガツェルやサムドゥップジョンカルの綿花栽培である。日本だって、昔は高級衣料は絹、庶民衣料は麻だったのが、戦国時代以降木綿が導入されるようになって、綿花栽培が全国各地で普及した。お隣りのインドの州では綿花栽培はあまり行われていないと思うので、綿花栽培だったらちょっとは見込みあるかなと思うのである。ましてや、ペマガツェルではオーガニックコットン栽培が行われているというのだから…。

いずれにしても、本日ご紹介した本で書かれた情報をベースラインにしつつ、自分なりに少しばかり調べてみたいと思うのである。ついでに言えば、民族衣装の生地を使った手工芸品が、日本のカタログ通販のルートで売られたらいいなぁと思ったりもするのだが、素人目に見ても日本の消費者の求めるクオリティにはまったく到達していないので、時間かかるだろうな。

さて、綿花といえば、11月19日付のクエンセルに、新型繰糸機の記事が出ていた。

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