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ティンプー・ランニングクラブ始動 [ブータン]

日本で暮らしている頃からランニングが趣味だったJICAブータン事務所の所長が、1人で走るのは寂しいからと、ランニング仲間への呼びかけを開始した。JICA事務所のFacebookページによると、毎週土曜日の朝7時、JICA事務所に集合し、そこから市内を1周する5km弱のコースで走るのだという。24日(土)、その第1回目の朝ランが行われ、8人の参加があった。

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単に自分1人で走るのは寂しいから仲間が欲しかったというだけではなく、グループでのランニングが企画されたのにはいくつかの理由がある。

第1に、海抜2300~2400メートルのティンプーは、エチオピアの首都アジスアベバと同じ高地にあり、エチオピアから偉大なマラソンランナーを輩出できるのなら、ブータンからでも輩出できるに違いない。そのためにはブータンにランニング文化を根付かせて、多くのブータン人が走る環境を作っていくことが必要だという。その第一歩として、楽しそうに集団走行しているグループをアピールするのだとのこと。

第2に、朝1人で走っていると、まだ活動中の野良犬に吠えられたり、追いかけられたりすることもしばしばで、これがブータンで気軽に走り出すのを難しくしている。集団走行できれば、野良犬に対するけん制になる。野良犬がたむろしている危険ゾーンはだいたい特定できているので、そこさえ集団走行できれば、あとは安心して個別ペースで走ることができるという。

第3に、強いマラソンランナーの輩出云々だけではなく、ランナー人口を増やすことで、健康増進にもつながる。ブータン人の食生活は徐々に変化し、疾病構造もより生活習慣病へとシフトしつつある。生活習慣病の治療には時間も費用もかかるので、むしろそれをいかに予防するかが大切になる。ただでも医療費無料のブータンでは、市民はちょっと調子が悪ければすぐに病院に行くことができるため、医療従事者がてんてこ舞いしている。病院にかかる負担を軽減するには、普段の生活から適度な運動を取り入れることが必要。JICAはそのために学校での保健体育に協力隊員を派遣したりしてきているが、特にライフスタイルの変化が著しい都市部においては、ODAで何かやるというよりも、普段の生活の中での運動の実践を通じて、健康意識を根付かせようと考えられた。

第4に、1人だと照れもあってかなかなか行動に移せないことでも、グループだとノリでできてしまうことは多い。例えば、すれ違う歩行者への声かけ、それにゴミ拾い。2週前には祭日にして全国一斉ゴミ拾いが行われたのに、既に公道にはゴミが散乱している。そんな環境に、我慢がならなかったJICAの所長、第1回目の朝ランには、買い物ビニール袋を何枚か持参で現れた。

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