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『Fusion 360 操作ガイド ベーシック編』 [仕事の小ネタ]

早いもので、3週間にわたる一時帰国を終えて、ブータンに戻る日がやってきた。息子の大学受験に対して心の支えになれたかどうかはともかくとして(邪魔した点はあったかもしれないが)、赴任10ヵ月経過時点で、今後の僕自身の生活に必要な準備はある程度はできたのではないかと思われる。

その1つが、3Dプリンターの操作を学ぶことであった。最初はそのつもりで自宅近所にあるファブスペースに行って「そういう目的だから」と断った上で会員登録もしたが、肝心の3Dプリンター利用に関しては、若い女性スタッフに、「自分が作りたいもののデータを持ってきていただければすぐにご説明します」と言われてしまった。

そう、ここのファブスペースは工作機械を使って実際にものを作る人のための施設で、工作機械の操作方法を学ぶための施設ではない。何を作るにしても、Illustratorや3D-CADソフトの理解は別の場で自分で進め、作りたいもののデータを持ってきて実際に作るのがこのスペースの役割だったらしい。

仕方なく、僕は方針を切り替え、先ずは3D-CADソフトの操作方法から学ぶことにした。ファブスペースのくだんの女性スタッフから、ソフトとしてFusion 360を使っている人が多いと聞き、さっそくこれをダウンロードし、ついでに操作ガイドブックとして、本日ご紹介の本を購入した。

Fusion 360操作ガイド ベーシック編―次世代クラウドベース3DCAD

Fusion 360操作ガイド ベーシック編―次世代クラウドベース3DCAD

  • 作者: 三谷大暁・別所智広・坂元浩二
  • 出版社/メーカー: カットシステム
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: 単行本

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聖地で鑑賞、『聲の形』 [地域愛]

昨年10月にご紹介した『聲の形』、今回の一時帰国中に里帰りした岐阜県大垣市の映画館でまだ1日1回上映されているのを知り、かなり慌ただしい日程の中、なんとか時間をひねり出して見てきた。今回の一時帰国中の土産話の1つである。

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実際に映画を見てみると、大垣市民病院とか、養老の滝とか、養老天命反転地とか、水門川とか、見慣れた風景が出てくる。ちょっと離れるけど、JR岐阜駅前ロータリーとか、長島スパーランドとかも登場する。大垣の映画館が今でも上映している意味がよくわかるし、これを見て記憶を確認した後で、「聖地巡礼」に出かけるのもいいかも。

少し前に、日本テレビのZIP!で、養老天命反転地がSNSを通じて観光客に人気だと報じていた。20年以上も前にオープンし、デザイナーは既に他界している天命反転地が今さら何故スポットが当たっているのか目を疑ったが、映画『聲の形』を見てはっきりわかった。この映画で将也と硝子が2人で出かけたスポットの1つが天命反転地で、観光客が詰めかけたのは、「聖地巡礼」の一環であったということなのだ。

勿論、玄関口である大垣駅も券売機前が映画には登場するが、改札口を抜けた連絡通路の窓にも、デカデカと『聲の形』のポスターが貼ってあった。

聲の形02.jpg
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聖地で見る映画も、なかなかおススメです。


タグ:大垣

『未来をひらく道』 [仕事の小ネタ]

未来をひらく道 ネパール・シンズリ道路40年の歴史をたどる

未来をひらく道 ネパール・シンズリ道路40年の歴史をたどる

  • 作者: 亀井温子
  • 出版社/メーカー: 佐伯印刷
  • 発売日: 2016/03/10
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
インドと中国という大国に挟まれたネパールは長い間、ヒマラヤの山々に閉ざされた、小さな王国だった。首都カトマンズとインドをつなぐ道は、物流と経済活動、人びとの生活の命綱だ。しかしその道も、雨期の大雨によって引き起こされる土砂災害で、度々閉鎖されていた。カトマンズとインドをつなぐもう1本の道をつくる。自然災害に度重なる試練を与えられてきたネパールのその悲願は、日本からネパールに引き渡された1本の道によって達成された。シンズリ道路。構想40年、施工20年。この長い年月は、2度の民主化と内戦という、ネパールの激動の歴史とともに刻まれた。

細かいことだが、前回このシリーズの別の本の感想をブログにアップした際、タイトルのつけ方がイマイチだと苦言を呈したことがある。今回ご紹介する本も、背表紙だけを見たら、これがネパールの話だというのがわからないので、読者が気付くチャンスを損ねている。この本はシンズリ道路建設計画のみならず、ネパールの歴史、対ネパール政府開発援助の歴史も概観できる良書である。ネパールのインフラ整備に関わらず、ネパールに関心のある全ての人が読むに値する1冊だと思う。それが、背表紙に載るタイトル1つのために、広く知られるチャンスを逸している。これは非常にもったいないことである。

このシリーズは、短いものでも5年ぐらいの期間の協力の歴史を、多くの登場人物のその時々の行動を活写することを売りとしている。ODA版の『プロジェクトX』と言ってよい。その中でも、今回のシンズリ道路建設計画はとりわけカバーする期間が長い。構想から40年、施工に20年、世界最大の無償資金協力と言われるこのプロジェクトは、この期間の長さゆえに、プロジェクトに関わった関係者の数が半端なく多いし、文献も沢山ある。これを読み込み、関係者から当時の様子を聞き出す作業は、日本側関係者のみならず、ネパール側関係者へのインタビューもあったので、膨大な時間とエネルギーを費やしたであろうことは想像に難くない。中には鬼籍に入られた方もいらっしゃったようで、その人の功績は第三者から聞き出すしかない。これも大変な作業である。

それをやり遂げたのがJICAの一職員であるというのが驚きである。

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タグ:ネパール JICA

『地方からの国づくり』 [仕事の小ネタ]

地方からの国づくり

地方からの国づくり

  • 作者: 平山修一・永井史男・木全洋一郎
  • 出版社/メーカー: 佐伯印刷
  • 発売日: 2016/03/05
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
アジア通貨経済危機以降、民主化とともに地方分権への動きを強めるタイ。日本は世界でも有数の地方自治先進国である。そのノウハウを援助リソースとして、タイの地方自治を支援することはできないだろうか―。“ガバナンス支援”という新たな途上国支援の道を拓くため、学識者と日本の地方自治のエキスパートたちはタイへ飛び立った。

一時帰国も終盤にさしかかってきて、再渡航の際に携行する物資の買い出しに追われる一方、絶対にブータンに持って行かないとわかっている本の読み込みとブログへの感想アップも、時間を見つけてはシコシコやっている今日この頃である。

今日ご紹介する本も、発刊直後に入手はしたが、読んでいる時間が現地で作れず、未読のままに本に持ち帰ったもの。読了すればブータンに再度持って行くような愚行は避けたいので、2日で読み切った。

読みやすい本だった。日本だったら当たり前のように行われている自治体間協力が、タイをはじめとした開発途上国では当たり前ではないらしいというのに気付かされた。小さな自治体が単独で保有すると稼働率が低いような公共サービスは、広域で実施する方が望ましい。とはいえ、それをどこの自治体が所管するのか利害調整するのもまた大変そうだ。これを15年がかりでタイに定着させ、自立発展させたストーリーで、幾つかの特筆すべき物語が列挙されている。

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『ひたすら読むエコノミクス』 [仕事の小ネタ]

ひたすら読むエコノミクス

ひたすら読むエコノミクス

  • 作者: 伊藤 秀史
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2012/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
経済学は、世の中と人間を読みとく「文法」だ!
景気、失業、税金、規制、貿易、為替…。経済学と言えば、新聞やニュースでおどる、「マクロ」な経済問題をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし実は、経済学には「文法としての経済学」という側面もあります。社会の仕組みや人間の行動を考え分析するための、「ツールキット」としての側面です。
経済学を通して世の中の様々な問題を考えていくことで、「◯◯は,こんなふうに考えることができるのか!」という新鮮な驚きと、「△△は,経済学で考えないと見落としてしまっていた!」という目からウロコの感覚を味わうことができるはずです。
ひとりで何かを決めること(合理的選択)から始まり、駆け引きのある決定(ゲーム理論)、多人数の意図が交差する市場の成功と失敗、などの基本的なトピックから、「インセンティブ」をキーワードに、現実の不透明な状況でどうすればいいのか、経済学を使って考えてます。
さらに、市場をうまく機能させるため仕組みを考えるの新しい理論(マーケット・デザイン)や、人々の様々な思惑が衝突するなかでの組織の仕組みの作り方(組織の経済学)、についても、経済学という文法で読み解いていきます。

今からちょうど2年前、トマ・ピケティ『21世紀の資本』がもてはやされていた頃、週刊東洋経済が経済学の特集記事を組んだ。その時、参考文献として紹介されていたのが本書で、1年以上経ってある程度ほとぼりが冷めてきた頃になって、BOOK-OFFで本書を見つけ、廉価で購入した。海外赴任までに読み始めることがかなわず、仕方なくそのまま赴任国に持って行ったが、結局現地でも読む機会がなく、そのまま日本に持って帰ってきていた。

取りあえず、この3週間の一時帰国中に、文字通り「ひたすら」読んで、読了というアリバイだけは作った。わからないところで立ち止まったりせず、ひたすら読み進めたので、ちゃんと理解できたかと聞かれるとかなり自信はない。

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『謎のアジア納豆』 [ブータン]

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

  • 作者: 高野 秀行
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/27
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
山奥のジャングルで出会った衝撃的納豆ご飯。ぱりぱりと割れるせんべい納豆。元・首狩り族の優雅な納豆会席。中国湖南省の納豆入り回鍋肉。そして日本で見つけてしまった「究極の納豆」。本気度1000パーセントのノンフィクション大作。壮大すぎる“納豆をめぐる冒険”

発刊されていることは知っていても、書店で中身を確認するまでは容易に購入に踏み切れない本というのがある。高野秀行さんの近刊は、ブータンの納豆「リビ・イッパ」についても取り上げていると聞き、いつか読みたいと思っていたが、一度中身を見てみないと買う気にはなれず、今回の一時帰国まで引っ張って、近所の図書館で借りて読んでみたところである。

高野秀行さんといえば、『未来国家ブータン』の著者。『未来国家ブータン』も、4年前に図書館で借りて読み、ブータン赴任が決まってから電子書籍版を購入して、時々読み返して僕自身のブータン理解の一助にしている。その前著の中では取り上げておられなかった「リビ・イッパ」の話、近著では紹介されていると知り、今回も図書館で借りて読んでみることにした。

著者も認めておられるが、著者自身が実体験に基づいて「アジアの納豆」を語っておられるのは、タイとミャンマーの国境地帯に住むカレン族と、ミャンマーのシャン族、それにネパール南東部やインド・ミャンマー国境地帯のナガ族、それに中国・湖南省と日本の秋田県内陸部あたりが中心となっている。ブータンの「リビ・イッパ」については特に追加の現地調査をされておらず、来日していたブータン人に聞くとか、間接的な情報収集に終わっている。

それだったら、僕自身がブータンで「リビ・イッパ」探求の旅を行えばいい話だろう。うちの職場で受け入れていたインターンのサンゲイ君が東部メラの出身なので、村では大豆を発酵させた食品を日常的に食べていたのか聞いてみることぐらいからスタートしてみよう。また、東部に出張する職場のスタッフには、食べたかどうかを訊いてみようと思う。

著者によると、リビ・イッパは東南部のサムドゥップ・ジョンカル県あたりでは全ての料理に入っているのだという。それがモンガル県あたりだと、あることはあるけれども、チーズが入手困難な季節の非常食として利用されているというような微妙な立ち位置になるのだという。エマ・ダツィ等チーズをふんだんに使った料理が全盛の西部や中部では、大豆を発酵させる食品をなかなか見かけないのは致し方ない。でも、タシガンあたりの出身の人はティンプーでもよく見かけるし、ちゃんと探せばサブジ・バザールでも売られているかもしれない。

発酵食品はわざわざ自宅調理用には購入しないので、サブジ・バザールのそのエリアには足を踏み入れたことがあまりない。折角リビ・イッパのことを知ったので、一度ちゃんと調べてみて、ブログでもご紹介してみたいと思う。

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再読『21世紀 仏教への旅 ブータン編』 [ブータン]

21世紀 仏教への旅 ブータン編

21世紀 仏教への旅 ブータン編

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/06/29
  • メディア: 単行本

先日の平山さんの著書に続き、今回は作家・五木寛之の2007年に出されたブータン紀行文を再読した。全体でも1週間から10日間程度の行程で、中部のブムタンまで行かれている。僕も先月ブムタンまで出かけ、ジョギングもやって名刹の位置関係をしっかり頭の中に入れたので、本書で出てくるタムシン・ラカンとか、著者がどこをどう訪れたのかがイメージできて、わかりやすい読書になった。ただ、この本の執筆年から10年も経過してしまうといろいろなことがブータンにも起きていて、著者の考察と現状がそぐわなくなってきている点も多いと感じた。

1つは、著者が訪れたワンデュポダン・ゾン。このゾンは2012年の火災で焼失し、今この県の行政機能は隣りのバジョに仮庁舎を設けてそこで営まれている。集会所を改装した仮庁舎は、ブータンでは珍しい大部屋形式のオフィススペースで、職員の仕事ぶりが一望できる。

2つ目は、著者が述べている「山肌がブルドーザーによって削られて、無残な姿をさらしているような光景は、そこにはない。開発が進み、緑が失われている様子もない」という記述も、水力発電所建設に必要な重機の搬送に必要だということで道路拡張工事が各地で進み、また国道以外にも農道整備も相当進められてきているので、山肌が削られた爪痕は国内至るところで見ることができる。著者が訪れたブムタンまでの道中でも、トンサ周辺の山肌の削られ方はかなり悲惨だった。僕自身も2007年に東部まで行ったことがあるけれど、当時は農道整備では山肌の露出があったが、トンサ周辺の国道はもっと森に覆われていたように記憶している。

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『アメリカは食べる。』 [読書日記]

アメリカは食べる。――アメリカ食文化の謎をめぐる旅

アメリカは食べる。――アメリカ食文化の謎をめぐる旅

  • 作者: 東 理夫
  • 出版社/メーカー: 作品社
  • 発売日: 2015/08/29
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカじゅうのどこの食堂でも朝食のメニューの中身がほとんど同じなのはなぜか? アメリカ料理に季節感や地方色が希薄なのはなぜか? アメリカに醗酵食品が少ないのはなぜか?…移民国家として独自の文化を築き上げたアメリカ合衆国の食にまつわる数々の謎を、アメリカ文化に精通した著者が、みずからの旅を通じて一つひとつ紐解いていく。食の百科全書!

今回の一時帰国の往路、最初の本を読み終わり、次に手を付けたのが本書である。736ページと大部な1冊を、そもそもなんで米国と縁もゆかりもない、国交すらないブータンに持って行っていたかというと、昨年4月の赴任の直前、義理の父から「読んだら」と餞別代りに手渡されたからであった。

なんで義父がこの本を僕に渡されたかというと、学生時代の僕の留学先がルイジアナ州であり、本書の中でも度々取り上げられる、ガンボーやジャンバラヤ、ボー・ボーイ、グリッツといった南部ならではの料理を、半ば日常的に食べていたことを、義父はご存知であったからだろうと思われる。僕がこのブログを始めたのは今からちょうど12年前であるが、ブログが急速に普及する以前、僕は米国に3年間駐在した経験があり、その時にも義父は僕らを訪ねて米国に来られ、その際にニューオリンズからミシシッピー・リバーロードのプランテーションを旅した。そうしたご記憶もあっての、本書の推薦だったことだろう。

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タグ:米国 東理夫

ポブジカのホームステイ [ブータン]

ホームステイを利用する旅行客はほとんどいない
Fewer tourists avail homestay services in Phobjikha
Kuensel、2017年2月10日、Dawa Gyelmo記者(ワンデュー)
http://www.kuenselonline.com/fewer-tourists-avail-homestay-services-in-phobjikha/

2017-2-10 Phobjikha.jpg

【ポイント】
ご近所であるにも関わらず、ガンテ郡と違い、ポブジカのホームステイサービス提供者はあまり潤っていない。ホームステイを利用する旅行客がほとんどいないからである。王立自然環境保護協会(RSPN)のイニシアチブにより始まったコミュニティベースの持続可能な観光プログラムの下、2012年に登録されたサービス提供農家は21世帯あるが、うち10世帯はポブジカ、11世帯はガンテに属する。同じサービス内容であるにも関わらず、ガンテでホームステイする旅行客はポブジカでホームステイする旅行客よりも多い。

これは単にポブジカがガンテよりも遠いことによるものとは言えないというのが関係者の見解。ポブジカでも多くの住民がホームステイプログラムには関心を持っているものの、現状十分な訪問客を受け入れていないことから、参加にも躊躇しているのが現状。

ある農家では、2013年にRSPNから15000ニュルタムの支援を受けてホームステイプログラムに参加した。最初は1年間で2組の旅行客を受け入れたが、その数は2015年以降減少し、2016年にはゼロとなった。しかし、元々大きな投資をして起業したわけでもないので、損失自体は発生していないという。ポブジカのプログラム参加農家はいずれも同じような状況である。

ホームステイにかかる宿泊料は1泊700ニュルタム、食事代は300ニュルタム、朝食代は180ニュルタムだという。ブータン人には安い料金が適用されるという。

一方、ガンテで同様のホームステイプログラムを始めた農家のケースでは、3ベッドルームで始めた最初の4年間の収益は芳しくなかったが、来訪客の数は徐々に増えてきているという。玄関に看板を設置したり、ソーシャルメディア上で宣伝を行ったりしたのが奏功した格好である。

ブータン観光評議会の2015年版年次報告書によると、ホームステイを利用した旅行客数は全体の2.82%に過ぎない。64.98%がホテル、29.81%がリゾートを利用しているという。

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再読『現代ブータンを知るための60章』 [ブータン]

現代ブータンを知るための60章 エリア・スタディーズ

現代ブータンを知るための60章 エリア・スタディーズ

  • 作者: 平山 修一
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2005/04/14
  • メディア: 単行本

ほぼ5年ぶりの再読となる。前回は別の目的もあってかなりメリハリをつけて拾い読みをしたが、今回はブータンでの仕事も10ヵ月近くが経過してきていることもあり、書かれている内容と自分が見分してきたこととを照合することを目的に、全ての章をしっかり読んだ。今回健康診断を受けるために日本に帰ることになり、フライト時間が結構あったので、居眠りしている時間を除いて、パロ空港の待合室で読み始めて、バンコクでのなが~いトランジット待ちの時間を使って読破した。

この本は発刊が2005年だから、既に10年が経過している。しかも、その間に四代国王は退位され、2006年12月には現在の国王が戴冠されている。2008年には立憲君主制と議会民主制が導入され、総選挙に基づいて、民選の首相が任命されている。しかも、既に総選挙を経た政権交代も実現している。五ヵ年計画も、著者がこれを書いていた頃は第8次だったようだが、今や第11次の実施期間中であり、同時に第12次の策定準備が進んでいるところだ。

従って、歴史的経緯にかかる記述はともかくとして、いささか既述の古さを感じざるを得ないというのが再読してみての感想である。著者は現在インドネシアで別の仕事の当たっておられるが、そろそろ改訂をお考えになられてはいかがかと思う。タイミングとしては、2018年内がよろしいかと。

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タグ:平山修一
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