So-net無料ブログ作成
2018年03月| 2018年04月 |- ブログトップ
前の10件 | -

『キックスターターガイドブック入門編』 [仕事の小ネタ]

キックスターターガイドブック入門編

キックスターターガイドブック入門編

  • 作者: キックスターターガイドブック製作委員会
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/12/25
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
世界最大のクラウドファンディングプラットフォーム。全世界から支援を受けてアイディアをカタチにする。世に出ていないモノを支援する。新しいモノ・コトを受け取る。クリエイティブなプロジェクトに生命を。

今月、メイカー・ムーブメント系の書籍を続けざまに読んでここに至る中で、次に一度読んでおくべきはクラウドファンディングについて書かれている本かなと思い、キンドル版をお取り寄せしてちゃちゃっと読んでみた。昨年、Kickstarterの日本語版サイトがリリースされて、日本人にもKickstarterが使いやすくなったのを受けてのムック本である。

日本でクラウドファンディングといったら、ReadyForやMakuakeが普及していると思う。ブータンで言えば、ちょうど2年前に当時の青年海外協力隊員がReadyForで資金調達してブータンの柔道選手の日本遠征を実現させた。今も、インドかスリランカの協力隊員が両国のラグビーチームで試合を実現させたいというのでクラウド資金調達をやっているが、これもReadyForを活用している。今ティンプーで営業中の「ラーメン颯(HAYATE)」さんも2年前にクラウドで創業資金の調達をやられていたが、活用されたのはMakuakeだったと記憶している。

いずれも日本人が日本語で、日本で資金調達するには向いているプラットフォームである。そういう資金調達の仕方が良いケースもあるだろうが、逆にバッカーが日本限定になってしまうこともあり得る。そこにKickstarterが登場。直前に読んだ『私たちはみなメイカーだ』の中でも、Kickstarterで資金調達したハードウェア・スタートアップの話がいくつも紹介されていたが、広く世界中からバッカーを募ることができるという点で、Kickstarterには可能性も感じる。但し、クリエイターは英語でのプロジェクト紹介ができることが必須となってくるらしいが。

続きを読む


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

『私たちはみなメイカーだ』 [持続可能な開発]

私たちはみなメイカーだ ―メイカーが変革する教育、仕事、社会、そして自分自身 (Make: Japan Books)

私たちはみなメイカーだ ―メイカーが変革する教育、仕事、社会、そして自分自身 (Make: Japan Books)

  • 作者: Dale Dougherty, Ariane Conrad
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2017/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
「メイカームーブメントとは、ロボットや3Dプリンターのことではありません。その本質は自由です。自分たちが住む世界を自分の手で作る自由です」。本書は、雑誌「Make:」やイベント「Maker Faire」によってメイカームーブメントを牽引してきた著者による初めての書籍です。DIYとハッキングの「交差点」から生まれた、このムーブメントを誰よりも深く知る著者が、これまで知り合ったメイカーたちの経験と発言を通して、彼らがコミュニティ、学び方、働き方、そして自分自身をどのように作り変えていったのかを紹介し、「アマチュア」という存在が社会の中で持つ意味を考えます。消費者からメイカーへ、世界は着実に変化しています。その変化がどんな人にも恩恵をもたらすことを、本書によって実感することができるでしょう。

日本の会計年度末の喧騒をやり過ごし、新年度に向けて視界が開けてきた。「開けてきた」という表現が正しいのかどうかはわからないが、あまりダイナミックにあれやったりこれやったりとできない制約がある中で、日本から来られるお客様も少ないし、今年は国政選挙もあるので、身動きがとれない期間も結構ある。そうなるとティンプーに居残る時間が過去2年よりも長くなるのかなと漠然と思っている。だから、「視界が開けた」という言い方をしたが、何をやるか考えるのには多少時間がかかった。精神的にも少し落ち込んだ時期でもあった。

そんな中で先日ファブラボに行ってみた。2017年7月にオープンしたばかりの工房だが、訪れるたびに変化があって、時々呼ばれて行ってユーザーが取り組んでいるプロジェクトの進捗のプレゼンを見せてもらっている。ティンプーのランドスケープも毎日少しずつ変化しているが、ファブラボで行われていることの変化も速い。援助機関や国際機関、いろいろな国の研究機関、外交団等が入り乱れて来訪し、その度にあちらで式典、こちらで式典と大忙しで、じっくり腰を落ち着けて1つの仕事に取り組めない政府関係者と比べると、ファブラボ周辺のスピード感は圧倒的だ。

ただ、話を聞いていると、閣僚や政府高官の視察とプレゼン要請が多すぎて、その応対で時間を割かれて大変だという愚痴も出てくる。時間が空いたからちょっと行きたい的なショートノーティスの来訪が結構多いらしい。注目の場所だからそれも致し方ないが、じっくり物事を考え、手作業に集中したいときにそういうのが入ってくるのは残念でもある。政治的に利用しようというだけでなく、時間ができたのならラップトップを持って行って、あなたも実際にモノづくりをやってみたらどうかと思う。そういうところを突然訪問する人はたいてい、「やってみたいが忙しいから」というのを言い訳にする。ややもすると僕自身もそういう状況に陥りがちなので、視界が開けたのならこれからしばらくは腰を落ち着けてモノづくりに取り組んでいきたいと思っている。

続きを読む


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

華々しい首脳外交の陰で [ブータン]

日本、日本語試験センター開設を支援
Japan to help establish a Japanese language centre
Kuensel、2018年4月14日、スタッフレポーター
http://www.kuenselonline.com/japan-to-help-establish-a-japanese-language-centre/

2018-4-14 Kuensel.jpg

2017年の観光客数、21.5%の増
Tourist arrivals increased by 21.5 percent in 2017
Kuensel、2018年4月16日、Dechen Tshomo記者
http://www.kuenselonline.com/tourist-arrivals-increased-by-21-5-percent-in-2017/

2018-4-16 Kuensel.jpg

◇◇◇◇

片や両国の首脳がにこやかに握手して写っている写真とともにクエンセル3面に掲載された記事。一方はその翌日のクエンセル1面トップ記事である。

4月11日の首脳会談の模様、それと4月13日の外相会談の模様は、日本の外務省HPに詳しい。気持ち的には、ブータン国内に20橋以上の橋をかけ、今も新たな橋梁の建設のためにブータン遠隔地にスタッフを送って下さっている大日本土木の方々のご尽力にも光を当てて欲しかったと思う。大日本土木のブータンへの貢献は1980年代にさかのぼるので、既に30年以上になる。JICAのボランティアよりも過酷な環境で今も仕事されている方々がいらっしゃる。
首脳会談:http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/bt/page4_003919.html
外相会談:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005919.html

続きを読む


nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』 [読書日記]

フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法

フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法

  • 作者: 山田 竜也
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2018/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
フリーランスが持つ3つの「自由」:時間の自由、仕事の裁量の自由、収入の自由、をコントロールし、そのメリットを最大限に活かそう!

人づてで聞いて評判が良かった本だったので、珍しく買ってみた。今自分は「フリーランス」という立場ではないが、年齢的にいって会社の中でもそれほど先がある立場でもないので、少しぐらい独立した場合のことを想定しておこうと思って読んだ。正社員でも副業やるケースはあると思うので、それも考えれば参考になるところもあった。今すぐでないにせよ、著者が独立してすぐに借りた事業資金の借入先とか、消費税の節約方法とかは、自分がそうなる場合には考えておきたい。ただ、著者がフリーランスになった時の年齢と、今の僕の年齢は明らかに違うから、著者の経験が即参考になる保証もないと思う。それに、所属する業界も違うしね。

実は、本書を読んでヤバいなと思ったことが1つだけある。それは、著者がフリーランスになってうつ病を自覚した時のエピソードである。「当時は馬力が出ず、思考もすべてネガティブでした」というくだり、おいおい、今の僕と似てるんじゃないですか!馬力がかからなくなってから1カ月近くが経つし、最近は少しばかり思考もネガティブになっている。ひょっとして、うつ病予備軍か!? もちろん、僕がよく言う、最も精神的にきつかった2007年2月よりはまだまだ逆境を跳ね返す気力はあるのだが、気を付けないとと思った。

なので、著者がやられたように、「生活習慣リスト」で毎日の日課を書き出して、それを片付けることをノルマとすることにした。5個から10個ぐらいということなので、言わずもがなで励行していることは除外して、5項目程度で始めてみることにした。どうなるかは乞うご期待。


タグ:山田竜也
nice!(4)  コメント(1) 
共通テーマ:

借金は国民一人あたり23万ニュルタム [ブータン]

対外債務残高は25億ドルに
Outstanding external debt stands at USD 2.5B
Kuensel、2018年4月13日、Tshering Dorji記者
http://www.kuenselonline.com/outstanding-external-debt-stands-at-usd-2-5b/

【ポイント】
王立通貨庁(RMA)が発表した対外債務統計によると、2017年9月末現在の債務残高は25億1000万ドル(1,630億ニュルタム)で、これは2013/14年度との比較で500億ニュルタム近い増加となっている。これは主にはインドからのルピー建て借入によるもの。

RMA統計は民間債務も含むため、公的債務統計とは数値が異なる。対外債務残高のうち、1,201億ニュルタムはルピー建て債務で、6億7,500万ドル(約43億ニュルタム)が兌換通貨建て債務となっている。

ルピー建て債務の94%(1,130億ニュルタム)は水力発電事業での債務。これは対外債務全体の70%を占める。タラ水力発電事業の返済は今年12月完了予定だが、20億ニュルタムの残高が残る。一方で、2013/14年度から現在までに、プナサンチュ第1水力発電所454億ニュルタム、プナサンチュ第2水力発電所359億ニュルタム、水力発電事業292億ニュルタムが公的債務として積み上がり、加えてインド・ステート銀行融資でニカチュ水力発電事業に4億3700万ニュルタムを借り入れている。

二国間協力では、オーストリアより43億ニュルタム、JICAより26億ニュルタム、多国間開発銀行からは、ADB経由が最も多く、18億ニュルタム(41%)、続いて世銀が14億ニュルタム(32%)。

ブータン対外債務残高の対GDP比は110%。国民1人あたりの債務残高は23万ニュルタムとなっている。

2018-4-13 Kuensel.jpg

続きを読む


タグ:経済 債務
nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ソトコト2018年5月号「人の集まっている場所のつくり方」 [読書日記]

ソトコト 2018年 5月号 Lite版 [雑誌]

ソトコト 2018年 5月号 Lite版 [雑誌]

  • 出版社/メーカー: 木楽舎
  • 発売日: 2018/04/05
  • メディア: Kindle版
内容紹介
【特集】人が集まっている場所のつくり方~なぜそこに人が集まるの? 答えはここに!
地域に行くと気になるお店や施設が増えました。そんな中でも最近は「よろず性」の高い場所が生まれています。「よろず性」とは、カテゴライズされない包容力と“横断力"のこと。本業はカフェであったり、イベントスペースだったり、バーだったり本屋だったりするのだけれど、そのときの気分や、参加する人たちの嗜好や時間の移ろいなどで、かたちを変えて、人が吸い寄せられる場所。「よろず性」のある場所には、世代を超えてさまざまな人たちが関わり、まちが幸せになるおもしろいプロジェクトが誕生しています。今、人が集まっている場所には、新しいパワーがあります。全国の人が集まっている場所と、そのつくり方の特集です。

先週末、ティンプー、パロの1つ先の谷にあるハに行って、民泊を経験してきた。たまたまその宿泊先にブータン観光評議会(TCB)の方を含む何人かのエコツーリズム振興に関係しそうな方々が止まっておられたので、ボカリ(ストーブ)を囲みながらいろいろなお話を聞くことができた。

「JICAがビジターセンターをハに作ってくれたので、それが完成したらハもお客さんが増える」と、日本人の僕に対して感謝する声が多かった。このハのビジターセンターのことを日本では「道の駅」と称しているらしい。まあ名称はともかくとして、ハで会った多くの人が、「ビジターセンターができればもっとお客さんが来てくれる」という、受け身の楽観論ばかりを仰っているのが気になった。一度で訪問された人ならお分かりかと思うが、ハは閑散とした農村であり、市街地もあるにはあるが、歩けば5分で通過できてしまう。週末の野菜市場を除けば、人が大勢集まるようなこともない。観光客にしても、パロ、ティンプー、プナカの次じゃないと名前が挙がって来ないところだ。

この優先順位を変えさせる営業努力をしないと、観光客はハまでは来ない。特に、日本人の場合、欧米人よりもブータンでの滞在日数が少し短いため、余計にハにまで足を運ぶ時間的余裕がない。そういう状況の中で、「日本人もっと呼んできてよ」と振られてもね~。受け身の楽観論の根拠が僕にはよくわからない。

そんな中で、今週、『ソトコト』の最新号をキンドルで購入し、息抜きで読んだ。特集内容に惹かれたので即買いした。買って十分元が取れるぐらいに豊富な情報だと思う。特集で紹介されていた日本各地の取組みは以下の通りである。

続きを読む


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

新卒でスタートアップ? [ブータン]

企業家精神は未発達のステージ:労働人材省
Entrepreneurship still at embryonic stage: MoLHR
Kuensel、2018年3月31日、Tshering Dorji記者
http://www.kuenselonline.com/entrepreneurship-still-at-embryonic-stage-molhr/

【ポイント】
労働人材省が大学卒業生を対象に行った企業家マインドに関する調査によると、若者の間での起業への関心はまだまだ低いことがわかった。社会規範の影響が依然として強く、給料をもらえる仕事を強く指向している。起業に対しては懐疑的な見方が強い。

この調査は、2015年に大学を卒業し、全国新卒者オリエンテーションプログラムに参加した卒業生2000人を対象に行われたもの。労働省によれば、学校や大学での企業家教育のレベルが低いことが、起業促進の妨げになっていると指摘している。高等教育機関では伝統的なアカデミック科目が教えられており、雇用者よりも被雇用者を生みだしているという。

また、多くの卒業生とその親は、仕事を生みだすのは政府の責任だと捉えている。一方で、大学でビジネスマネジメントを学んだ卒業生の間では、キャリアの選択肢として起業を選ぶ傾向が強いという。また、求職者の指向とその親の仕事の間には相関関係があり、親が企業経営に従事していて高所得を得ている新卒者は、ビジネスを指向する傾向があることもわかった。女性の起業指向は男性に比べて強くないという傾向も確認された。

現在の社会経済状況は起業には向かない。起業に必要な資金が高額すぎることや、コミュニティからの支援が少ないことがその理由とされている。

起業促進シナリオの改善を図るために、報告書では、アイデアに乏しい若者を支援するビジネスリサーチセンターの設立や少額助成金、無担保融資、既に成功を収めている企業に対する支援、大学教員のビジネスへの理解の促進、大学へのビジネスカウンセラーの設置や起業クラブの設置促進等を方策として挙げている。

続きを読む


タグ:大学 起業
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

7 Dreams to Reality [インド]

7 Dreams to Reality: Transforming Indian Manufacturing

7 Dreams to Reality: Transforming Indian Manufacturing

  • 作者: Shoji Shiba
  • 出版社/メーカー: Penguin Books India
  • 発売日: 2013/12/01
  • メディア: ハードカバー
内容紹介
インドの製造業を変革するにはどうすればよいか?日本の経営学者でインドのパドマシュリ表彰受賞者である司馬正次教授が、インド製造業の7つの模範的な牽引役の事例をもとに、私たちの問いに応えてくれる。本書は、2004年にインド工業同盟(CII)の招聘でインドを訪れて以来続いているインドの製造業との関わりについて、その経験を振り返る。JICAの協力も受けて、CII、技術者養成課程を持つインドの大学等とともに、インド製造業におけるビジョナリー・リーダー育成のためにVLFMプログラムを立ち上げた。ブレイクスルーマネジメントの原則に焦点を当て、顧客の声を聞く、変化を予期し準備する、従業員や社会全体を見据えるという、シンプルなメッセージを有する。ブレイクスルーマネジメントの先駆者である司馬教授は、経営学の専門用語とは違う簡単な言葉で、この原則を適用した7つのストーリーで、製品開発や組織変革に新たな道を切り開いたケースを紹介している。その感動的なストーリーは、製造業に限らず、飛躍的な成功を目ざす私たち一人一人に共感を与えるだろう。

2013年に出たこの本は、当時このプロジェクトに関わっていた方からお裾分けいただいていたのだが、その時の僕はインドと関わりのほとんどない超多忙な部署にいたことから、すぐに読み始めることができなかった。ブータンに来て間もなく2年になるため、年明けから続けている蔵書の在庫一掃の一環で、この本も読んでしまうことにした。この直前に読んでいた英語のペーパーバックとは違い、本書は1週間程度で読むことができた。最後の約30頁は、先週末にハで民泊して、ネットにもつながらない静かな環境の中で、集中して読むことができた。

司馬教授の書かれた本は、実はこれで2冊目になる。2003年に『ブレークスルー・マネジメント』という本を出されていて、僕はそれを2010年に読んでいる。リーダーにとっての現場主義という記述が非常に心に響いたようで、そこの部分のみ詳述したブログ紹介記事となっていた。

この点は2004年から始まっている著者のインドとの関わりの中でも再三強調されている。2004年からはラーニング・コミュニティという名称で始まった相互学習機会は、その後2007年からはJICAの製造業経営幹部育成支援プロジェクト(VLFM)としてよりシステマチックに展開されていった。本書は2004年からVLFMがプロジェクト期間終了を迎える2013年までの約10年間でインド製造業に起こった7つのブレークスルーの事例を取り上げているが、どれも経営者が「金魚鉢に飛び込む」というところから始めている。

続きを読む


nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

『理科系の作文技術』 [仕事の小ネタ]

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

  • 作者: 木下 是雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1981/09/22
  • メディア: 新書
商品説明
調査報告、出張報告、技術報告、研究計画の申請書など、好むと好まざるとにかかわらず、書かなければならない書類は多い。このような書類を書く際にまず考えるべきことは、それを読むのは誰で、その文章から何を知りたいと思っているかである。それに応じて自分は何について書くか主題を決め、最終的にこういう主張をする、という目標を定めて書き始める。

著者はまず、この目標を1つの文にまとめた目標規定文を書くことを勧める。そうすることで明確な目標意識を持つことができ、主張の一貫した文章を書くことができるというわけである。そしてその目標をにらみながら材料をメモし、序論、本論、結論といった原則に従って記述の順序や文章の組み立てを考え、すっきりと筋の通った形にしていく。本書では本論の叙述の順序、論理展開の順序、パラグラフの立て方から文の構造までを解説し、日本人に特有の明言を避ける傾向と対策、事実と意見の書き分けについても触れている。

数年前、僕の業界の一部の人々の間で、この本が流行したことがある。その当時、僕自身はそういう人たちと付き合っていくのに息苦しさを感じていた。この業界にいて、文章を書いて食べていくような自信を失っていた時期だったので、当然、こういう本は皆が読んでいても自分とは別次元の話だと思っていたのである。

それを今さら読む気になったのは、そういう息苦しさのあったコミュニティから距離ができ、僕も僕なりに文章を書く気になれたからである。彼らが書くほどのクオリティのものを僕自身が書けるとは今でも思っていないが、今の僕じゃないと書けないものもあるような気がするし、実際に書いている。この本は2年前にブックオフで購入してあったが、今年初めからスタートさせている蔵書の在庫一掃プロジェクトの一環でもあり、読むとしたら今しかないと思い、手に取った。

今、ブータンで書籍を出版する計画があり、その中で1章を担当させてもらうことになったので、その執筆との同時並行での読み込みとなった。日本語の作文と英語の作文とは違うところもあるかもしれないし、理科系と文系の作文も違うところもあるかもしれないが、本書で述べられていることは、文系の英作文であっても通じるところは多いと感じた。

続きを読む


タグ:木下是雄
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

『メイカーズ』 [読書日記]

Makers

Makers

  • 作者: Cory Doctorow
  • 出版社/メーカー: HarperCollins
  • 発売日: 2010/07/08
  • メディア: ペーパーバック
内容紹介
我々の未来はどうなるのか?『リトル・ブラザー』を世に放った作家が新たに送る経済の終焉に関するオリジナル小説。ペリーとレスターはあらゆるものを発明する。トーストを作る貝殻ロボット、車を運転するブギウギ・エルモ人形。彼らはまったく新しい経済システムを創り出す。 「ニューワーク」は、テクノロジー時代のニューディールだ。そこに、裸足の銀行家たちは、ペリーとレスターのようなハイテク共同創業者の間を往来し、少額の投資を始める。彼らはともに国を変え、ジャーナリストのスザンヌはそれを文章にして発信を試みる。しかし、新しい経済システムは全く新しい信頼の体系を必要とし、そこには反対者もいる。ニューワークの破綻は、ドットコムの爆弾をさく裂させ、まもなくペリーとレスターは資金不足になり、失業する。落ちぶれても彼らはそこに留まらず、自分たちが最もうまくやれることに回帰する。そこに現れたのが、ディズニーのエグゼクティブ。再び急上昇する彼らの人気に嫉妬し、3-DプリンタがAK-47の「印刷」に使用されていることを警察に通報し、事態は再び悪化する。彼らの運命は?

先月、鳥飼玖美子先生の著書『本物の英語力』を紹介した際、それをきっかけに、舌ならしのために手元にあった英語の小説の音読を始めたとお知らせした。そこで取り上げた小説が、コリイ・ドクトロウの作品で、訳本が出ている『リトル・ブラザー』を2015年に読んだ際、訳本が出ればいずれ読みたいと書いていた『メイカーズ』だった。但し、訳本は未だ出ておらず、原書をキンドルで読んだものだ。

長かった。3週間かかった。音読の素材にしていたのだから、黙読に比べても読むスピードは遅い。それにこの本はペーパーバックだと600頁近くもある大作であり、キンドルだと「%」で示されるページ進行が、非常に遅くて大変だった。キンドルで6頁ぐらいフリップしないと1%にならないのだ。だから、最初の頃は1日でも1%進めるのが関の山だった。二度の週末に頑張ってそれぞれ30~40%読み進めるような力技も駆使して(お陰で1日中読書していた日も)、なんとか最後まで読み切った。

そうして、少なくともその間に出てきた単語のいくつかは、自分が同時進行で執筆に取り組んでいた論文の中で使ってみることにした。ちょうど同じような文脈があったからだが、こうやってアウトプットの機会を組み合わせながらインプットをしていったら、語彙は増えるなと実感したところでもある。

続きを読む


nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:
前の10件 | -
2018年03月|2018年04月 |- ブログトップ
メッセージを送る