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『自分の休ませ方』 [読書日記]

自分の休ませ方 (青春新書プレイブックス)

自分の休ませ方 (青春新書プレイブックス)

  • 作者: 枡野 俊明
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2017/04/25
  • メディア: 新書
内容紹介
仕事に、家事に、子育てに…いつも追われるように忙しく過ごしている人こそ、「自分を休ませる」ことが必要です。それは階段の踊り場のようなもので、いったん立ち止まり、自分を見つめなおすということ。心と体をリセットし、新しい発想、そして前にすすむ力がわいてくる、「禅的休養」のすすめ。

以前、本書をおススメと言っておられた書評ブログの記事を読んで、いずれ読んでみようと思っていたのだが、最近になってようやくキンドル版が登場したので、ダウンロードしてみた。

著者は禅宗の修行僧ということなので、宗派は違うけれど、日本にいれば必ず行っていた年末年始の里帰りの中で、元日朝に実家の近所の寺にお参りに出かけ、そこでご住職から毎回聞かされる説教と同じ匂いを感じた。強いて言うならご住職の場合は浄土真宗だというのもあるのだろうか、国際問題や社会問題等、大きなところから批判的に入り、その後自分たち一人一人はどうあるべきかというところで、信仰の話に入っていかれるケースが多かったように思う。一方で本書の著者の場合はもっと静けさを感じさせられる。自分の心の持ちようというところにフォーカスを絞っているからだと思える。

ちょっと前にマインドフルネスについてかじった時に、目を閉じて呼吸と取り込んだ酸素の体内末端への流れを意識すると、マルチタスクで疲れた脳を1つのタスクに集中させることで、疲れが取れて思考がクリアになるというようなことを悟った。ちょっと疲れたなと思ったらすぐに目を閉じて、視覚から入って来る雑念をシャットアウトするような工夫はしているけれど、これを仏教的に説明したら、この著者の解説のような形になるのだろう。

その意味では、何か新しいものを得られた本では必ずしもない。疲れを取って自分のパフォーマンスを落とさないようにするために自分がやってきたことを再確認できたという点で、ホッとさせられる読み物だった。

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『土』 [読書日記]

土 (新潮文庫)

土 (新潮文庫)

  • 作者: 長塚 節
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1950/06/13
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
茨城県地方の貧農勘次一家を中心に小作農の貧しさとそれに由来する貪欲、狡猾、利己心など、また彼らをとりかこむ自然の風物、年中行事などを驚くべきリアルな筆致で克明に描いた農民文学の記念碑的名作である。漱石をして「余の娘が年頃になって、音楽会がどうだの、帝国座がどうだのと云い募る時分になったら、余は是非この『土』を読ましたいと思っている」と言わしめた。

『土』の文庫本を購入したのは今から7年も前の話であり、それから今日に至るまで、あまりにも長い積読期間を作ってしまった。読みにくいという書評が多かったし、ページ数も350頁近くもあるため、なかなか踏み切れなかったのである。それをようやく読もうという気持ちになったのは、ほぼ1日がかりで日本に帰るという旅があったからだ。所用で日本に戻ることになり、パロの空港で読みはじめ、機内で読み続け、バンコク空港での乗継便までの待ち時間でほぼ読み切った。読了はバンコク発の夜行便に乗り込んだ後だったが、おかげで機内ではぐっすり眠れた。

この舞台は明治40年代の茨城県、結城市あたりの話である。夏目漱石の寄稿でも触れられているが、読んでみてわかるのは、東京からさほど離れていないこの地域でも、明治末期の小作人の生活はかなり困窮したものであったことだ。電気などはなく、夜になると真っ暗だ。相当な極貧生活を強いられていて、特に穀物の収穫期の直前には食うものにも困るありさま。借金して食いつなぐが、お米が収穫できても自分たちが食べられるわけではなく、麦を混ぜ込んでおかゆのようにしてかき込むだけ。青野菜もほとんど口にできない生活のようである。あまりの貧しさに、近隣の畑から野菜を盗んだり薪を盗ったりも頻繁に起きている。

家屋は掘っ立て小屋だ。収入源を1つだけに頼れないから、あれもやり、これもやりで小銭を稼ぐ。羽振りが多少良いと村人のうわさにのぼり、妬みや嫉みの対象となり、足を引っ張る者も出てくる。衣類はボロボロで、年頃の娘がいてもきれいな着物は買ってやることもできない。

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『走る?』 [読書日記]

走る? (文春文庫)

走る? (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: Kindle版
内容紹介
人生は走ることに似て、走ることは人生に似ている――。芥川・直木賞作家から青春エンタメ小説の名手まで、類を見ない豪華メンバーが“走る"をテーマに競作した短編14作、ここに集合!人が次の一歩を踏みだそうとする時、その背中をそっと押してくれる、バラエティー豊かな作品が目白押し。異色のアンソロジーをご堪能あれ。

8月のブログ更新頻度の低下について、長ったらしい言い訳を前回したが、考えてみたら、完全フリーの日曜日というのもなかったというのも事実だ。僕が毎週末顔を出しているファブラボ・ブータンは現在は日曜日を休みにする方針を取っているので、僕が顔を出すのは土曜日限定だが、では日曜日は何をやっていたかというと、地方出張で不在にしていたり、静かな職場に出向いて提出期限間近の原稿を書いていたり、といった具合で終日何かをやっていたという日が多かった。

実は昨日(20日)も、今週前半締切と言われていた仕事4件を抱え、それを少しでも片付けてしまおうと1人職場に行った。9時30分には職場に着き、さっそく作業開始したが、この日は思った以上に作業が捗り、昼食を挟んで14時までには4つの作業が全部片付いてしまった。17時までかかると覚悟していたくらいなので、この時点で3時間の節約ができた。プチ達成感を感じながら自宅に戻り、この節約した時間を何に使おうかと考えた挙句、このアンソロジーを読むことを選んだ。

このアンソロジーに短編を提供しているのは、東山彰良、中田永一、柴崎友香、王城夕紀、佐藤友哉、遠藤徹、前野健太、古川日出男、岩松了、小林エリカ、恒川光太郎、服部文祥といった面々。小説家もいるけど、俳優だとかシンガーソングライターだとか冒険家という人もいる。割とよく読む小説家といったらこの中では中田永一ぐらいなので、作家の顔ぶれで本を選んだのではもちろんない。「走る」という共通テーマに惹かれたのである。

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『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』 [読書日記]

この書評を読者の皆さまがご覧になる頃には、僕もブータンに戻る機中の人となっています。お陰さまで、1週間弱という東京滞在の間に、ある程度は体調を回復させることができたと思います。やるべきこともほぼやり終えました。自分のブータン滞在も折返し地点を通過したと思っているので、やりかけの仕事は形にする一方、そろそろ次のステップに向けた準備も始めないといけないかなと思っています。その布石も打てた1週間でした。

古市くん、社会学を学び直しなさい!! (光文社新書)

古市くん、社会学を学び直しなさい!! (光文社新書)

  • 作者: 古市 憲寿
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/10/18
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
「社会学って、何ですか?」気鋭の若手社会学者・古市憲寿のあらためての問いに、日本を代表する12人の社会学者たちが熱く答える。社会学は、役に立つのか? 社会学は、誰のためにあるのか? 社会学者には、今、何ができるのか―? 私たちが現在抱える諸問題に、研究者たちがそれぞれの専門分野から切り込みながら、社会学の面白さ、難しさ、社会学こそが教えてくれる「ものの見方」を伝える。社会学の新たな入門書。

この短期間の一時帰国中、僕は積読状態で放置してあった本を4冊、自宅の書棚から抜いて携行した。うち2冊は往路の移動中に読み終え、既にブログでもご紹介した。最後の1冊は復路の機内でただ今読み込み中である。そしてその間、東京での滞在中に読むために、もう1冊持って来ていたのがこの1冊である。古市さんがどんな人なのか、僕はそんなに知らない。テレビに出演してはKYな発言をしてネット上で叩かれる、そんなことがあったようだが、何しろテレビ出演しているところを見たこともほとんどないので、その点についての論評は控える。

今回はただ単純に、古市さんが12人もの社会学者と対談するというので、コスパ良さそうだからと購入したが、なにせブータンでやっている自分の仕事は関係もないし、自分も社会学専攻じゃないもので、結局読み始めることもできずにそのまま半年以上放置してしまった。ブータンに再度持って行く気にはなれないので、東京にいる間に読んで、コメントもアップしておくことにした。

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『帝国を壊すために』 [読書日記]

帝国を壊すために―戦争と正義をめぐるエッセイ― (岩波新書)

帝国を壊すために―戦争と正義をめぐるエッセイ― (岩波新書)

  • 作者: アルンダティ・ロイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2003/09/20
  • メディア: 新書
内容紹介
2001年9月11日以降,暴力と偽善が世界を覆い尽くしている.ブッカー賞受賞のインド人女性作家ロイは,その状況に対して絶え間なく抵抗の声を挙げ,帝国とは別の世界を求めるすべての人々に希望と勇気を与えてきた.「「無限の正義」という名の算術」「帝国の民主主義」をはじめ,海外で注目される8篇の政治エッセイを収載.

毎年8月下旬、ブータンでは「マウンテン・エコー文学祭」というのが開催される。インド・ブータン財団主催で、世界的にも有名な「ジャイプール文学祭」を毎年主催しているインド・ラジャスタン州政府が後援するこの「マウンテン・エコー」、そもそも文学祭なるものに縁のなかった僕には最初はピンと来なかったが、昨年はラジャスタン州のラジェ首相がこれに合わせてブータン入りしたし、作家のアミターブ・ゴーシュが来たという。今年は、今わかっているだけでも、元インド外相でこれまた作家のシャシ・タルール、インドNDTVの超有名キャスター、バルカ・ダット、4月に著書『SET FREE』をこのブログでもご紹介した著者のエマ・スレイドさんも登壇予定と聞く。

過去に遡れば、英ブッカー賞受賞作家も名前を連ねる。チェタン・バガット、アルビンド・アディガも過去には参加したことがあるらしい。いずれも、少なくとも著書を1冊は過去に読んだことがある作家である。そして、本日ご紹介するアルンダティ・ロイも、そうした過去の参加者の1人である。

この、ケララ出身、デリー在住の作家も、今年の文学祭には来るのではないかと密かに期待している。というのは、彼女、今からちょうど1カ月前、『小さき者たちの神』以来という長編小説を久々に発表したからである。『幸福最大化省(The Ministry of Utmost Happiness)』と題した小説なので、ブータンの文学書好きの心の琴線には必ず触れると思う。今年の文学祭には来れなくても、来年には招聘されるのではないだろうか。今年難しいかもしれないのは、彼女が肩入れしていたナルマダ河流域開発計画反対運動の提唱者メダ・パトカール女史が1週間前にマディア・プラデシュ州政府に拘束されるという事件があり、その釈放をロイが訴えて、折角の文学祭が政治的プロパガンダの発信に利用されないかとの懸念が主催者側にあったかもしれないからだ。(ま、それも杞憂でしょうが。なにせ、中産階級出身のメダ・パトカール女史が運動のカリスマ的リーダーとして祀り上げられている現状にもロイは批判的だから。)

なにはともあれ、僕が次に読む英語の小説としてはロイの新作が適当だと思っていて、この本は遅かれ早かれ入手して読むに違いない。だから、その前に手元にある彼女の著作で、未だ読んでないものぐらいは片付けておこうと考え、ブータンから日本への帰国のフライトの機内で一気に読み終えてしまった。

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『勝ち続ける技術』 [読書日記]

勝ち続ける技術

勝ち続ける技術

  • 作者: 宮崎正裕
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2017/02/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
「剣道日本一に連覇無し」と言われていた常識を打ち破り、2連覇2回を含む6回の日本一を達成した現代の剣豪による生き方と哲学。剣道を知っている方にはもちろん、知らないビジネスマンや学生にも参考になること間違いなし!

体調ボロボロで休養のためにいったん日本に帰ることにした人間が言うセリフではないかもしれないが、ブータンに剣道経験者の青年海外協力隊員が赴任してきたので、一緒に稽古できることを楽しみにしている。高地すぎて切り返しだけでもバテてしまうのは必定なので、あくまでも1本1本の打突を丁寧にやる稽古や、形の稽古が中心になるだろうが、2人いることで、ようやく人前で「剣道とは何ぞや」というのを見せられる状況になったわけで、これで普及に弾みがつくことを期待している。先ずは稽古場所探しからだが。

そこで気合が入ったからというわけでもにが、僕と同い年だけど剣道家にとっては雲の上の存在である宮崎正裕先生が、自己啓発書をやたらと発刊するサンマークから本を出されたというので、読んでみることにした。というか、「勝ち続ける」ための技術が70項目にもわたって書かれているが、一つ一つは1、2ページ程度の分量なので、あっという間に読めてしまった。ケチ付けるわけじゃないが、同じようなことを別の表現で言っている箇所もあったが、先ずは読みやすい、いかにもサンマークっぽい編集に仕上がっている。

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『武曲Ⅱ』 [読書日記]

武曲II

武曲II

  • 作者: 藤沢 周
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/06/05
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
天才ラップ剣士、高校三年生の冬の陣。恋と、受験と、さらなる剣の高みへ。青春武道小説シリーズ第2弾!

今、日本では映画『武曲』が公開中なんじゃないかと思う。原作となった藤沢周の『武曲』は今年1月に読み、難解な漢字や剣道の手拭いに使われる四字熟語の多さに戸惑いながらも、その圧倒的な筆力に攻め込まれながらなんとか読み切ったものだが、映画公開に合わせて、その続編が出たというので、さっそくキンドルでダウンロードして読んでみることにした。

表紙がはんにゃの金田かと思ってしまった(笑)。この表紙はどうかなと首を傾げる。前作を振り返ってみても、上段使いがいた記憶はない。百歩譲って羽田融が素振りをやる姿をイメージしているのかなとも考えたが、彼は確か光邑先生から譲られた重い木刀を使っていたんじゃなかったっけ?それに、この表紙の高校生は明らかに左上段の構えを取っている。最初から上段に構えているわけで、そういった怪訝な思いを抱きながら読み進めたが、結局劇中登場する上段使いは融の後輩の端役でしかなかった。思わせぶりな表紙だ(苦笑)。

前作は画数が多い漢字がやたらと目立ったが、続編はそれほどでもなく、読みやすかった。前作ほどの暗さはない。この部分は読者側の期待値とのギャップがあったのではないかと思うが、僕の好みで言えばこれくらいの軽さになってちょうど良いと思う。前作は「超」が付くほどの硬派な作品だったので、それだけでもちょっとした戸惑いがあったので。

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『あなたのゼイ肉、落とします』 [読書日記]

あなたのゼイ肉、落とします

あなたのゼイ肉、落とします

  • 作者: 垣谷 美雨
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
ダイエットは運動と食事制限だけではない。大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性だが、彼女の個別指導を受ければ、誰もが痩せられるという。どうやら、身体だけでなく「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ……。身も心も軽くなる、読んで痩せるダイエット小説。

先週、『あなたの人生、片づけます』をご紹介した際、この作品には続編があることにもふれた。整理整頓アドバイザーの大庭十萬里には2歳年下の妹がおり、姉妹で協力して掃除請負業を始めて成功を納めたが、やがて独立して個人コンサルタントのような仕事を始め、姉は家の掃除、妹の小萬里はダイエットのアドバイザーとして、各々の著書はベストセラーとなり、引く手あまたの売れっ子アドバイザーとなる。

その基本姿勢は、家の中が片付けられない人、太ってしまう人は、本人も気付かない心の悩みを抱えており、その根本要因を解きほぐしていくことで、整理整頓やダイエットにつながっていくのだというものだ。

但し、姉妹の間で描き方が異なる部分が多少は存在する。著者が掃除編の単なるコピーにならないよう、多少のスパイスを効かせたふしがある。例えば、姉はテレビにも登場して顔が売れているが、妹の方は著書にも顔を出さず、マスコミへの露出もないため、そもそも素性が明らかでなく、それが利用客の想像と実際とのギャップを生むところが毎回面白い。ダイエットアドバイザーなのに痩せてない、せいぜい30代だろうと予想しているところに、どう見ても50代というおばさんが登場するのである。その辺は、道行く人に「あ、大庭十萬里だ」と言われてしまう姉とは好対照だ。

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『世界のエリートがやっている最高の休息報』 [読書日記]

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる

  • 作者: 久賀谷 亮
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
★【TVで話題沸騰!】シリーズ20万部突破!! 売行きNo.1のマインドフルネス入門書!
★イェール大で学び、精神医療の最前線・米国で18年診療してきた医師が語る!
★「脳疲労」がすぐ消える「科学的に正しい」脳の休め方とは?

ようやくというか、先週末、本当に落ち着いて休息を取る1日を作ることができた。3月からずっと休みなしできていて、ひどい時は土日とも朝から夕方まで職場で過ごしたことがあった。ほぼ計画通りに作業は進められたので、適度な達成感は得られたのだが、毎日何らかの佐合の提出期限に追われていて、気持ちの休まる暇がなかった。1つの作業をやっていても、次の作業のことを常に心配していないといけない。二手三手ぐらい先のことを考えながら毎日を過ごしていたのである。

この前の記事でも書いた通り、そんな中で、2カ月後回しにしていた作業を再開しようとしたら、2月までいた学生インターンが、2月中にてっきり終わらせているだろうと思っていたことを実際未着手で実習を終えて大学に戻ってしまっていたことが発覚した。こんな手抜きをやられてはこちらもたまらないが、その確認作業を2ヵ月後回しにしたことは自分の落ち度であり、自分を責めるしかなかった。

こういう、結局は自分がやらねばという思いはある一方で、次から次へと押し寄せる相談事に、「それくらい自分で考えてやってくれよ」と言いたくなることが何度もあった。とはいえ、マネージャーの判断が必要となるような複雑な事案が多かったのも事実で、僕が判断を投げ出すわけにもいかない。一部はスタッフからマネージャーへの丸投げは認めず、職場内で短めのミーティングを開いて一気に方針を固めてしまうようなこともやったけど、多くはマネージャーの預かりとなる。でも、心を落ち着けてゆっくり考える時間もほしかったから、残業して考え事をしたりもしたし、週末に1人で職場に行って考え事をしたこともあった。

マネージャーたる者、休息に充てられる時間が少ないのは事実だ。僕の睡眠時間が6時間未満であることを言うと、職場のブータン人の同僚は一様に驚く。お前らが僕に仕事押し付けておいて、睡眠時間が少ないのは良くないなどとよくぞ言えたものだと感心する。さりとて自身の生産性を上げる努力を払ってくれるわけでもない。結局、休息に充てられる時間が限られる中で、如何に効率的に休息を取るかが鍵となりそうだ。

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『あなたの人生、片づけます』 [読書日記]

あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

  • 作者: 垣谷 美雨
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/11/10
  • メディア: 文庫

内容紹介
社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、ある一部屋だけを掃除する汚部屋主婦……。『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』と考えている片づけ屋・大庭十萬里は、原因を探りながら手助けをしていく。この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる!

多分一種の現実逃避だろうと思うが、多忙の1週間に突入しているにも関わらず、新たな本に手を出した。こういう文庫本は、何かの気分転換にとでも思って軽い気持ちで日本で買って持って来ているが、ほぼ間違いなく二度とは読まない。ブータンに日本語の本のBook Offなんてないから(日本の御本家の方も業績よろしくないらしいが)、僕より長くこちらに住まわれるであろう日本人の方の間での回し読みに付してもらうのが唯一の延命策になるだろう。そういう運命の本が僕のアパートの自室には数冊あるが、気付くと多分この本が最後の1冊。読み切ったらすぐに手放せるかと思ったら、矢も楯もたまらず、読書開始とあいなった。

どこで思考が狂ったのかよくわからないが、購入からここまで半年以上引っ張ったのは、この本が終活の本だと僕が勝手に勘違いしたことが理由である。この手の文庫本は裏表紙に本のあらすじが書かれているが、明らかに断捨離の本だ。それなのにどこかで意識がすり替わってしまった。

それほど多作でもない垣谷作品は今回が3冊目で、しかも前2作と違って、今回は中編小説が4編収録されている。いずれにも登場するのは片づけ屋・大庭十萬里。30分程度の空いている時間では文庫本で1編80~90頁はある中編小説は読み切れない。自ずと読んでいて切りが悪いところでいったん中止となるのがつらい。あるいは、1編を読み切るために、その後予定していた行事をすっ飛ばすということも実はあった。(ご迷惑をおかけしました。)垣谷作品として過去読んだ2作はいずれも長編で、序盤のグズグズした展開と後半の急展開のコントラストが大きく、序盤の読み込みに忍耐が求められる作家なのだが、これが中編になると最初から展開が面白くて、読み切らないと気分が悪いと思えるほどページをめくる速度が速くなった。

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