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気候変動難民 [インド・トリビア]

26日付のHindustan Times紙1面に、またまた地球温暖化の影響として面白い記事が載っていた。「7500万人のバングラデシュ人がインドを水浸しにする(75 million Bangladeshis may inundate India)」というタイトルの記事だ。

インド工科大学(IIT)チェンナイ校のS. Chella Rajan教授が最近発表した研究報告「南アジアの気候変動移民:予測と解決策(Climate Migrants in South Asia: Estimates and Solutions)」の内容紹介である。環境NGOのグリーンピースが25日に公表したそうである。
⇒グリーンピースのリリース記事はこちらから!

この研究報告によれば、現在の生活や生産活動をそのまま維持して適切な政策介入が行なわれなかったとしたら、次のような事態が起こるだろうと見られている。
1.海面上昇や旱魃、水不足と集中豪雨の影響で7500万人のバングラデシュ人がインドに流入してくる。

2.海面が1m上昇することでインド国内でも6000平方キロメートルが浸水する。ムンバイ、コルカタ、チェンナイは一部が水に沈む。

3.地球温暖化が2℃以内で抑制されたとしても、南アジアだけで約1億2500万人が移住を強いられる。
このバングラデシュ人7500万人というのは、バングラデシュ(当時は東パキスタン)がインドから分離された際に同地域からインドに移動してきた人口の10倍に相当する。

また、インド国内での移動は、コルカタを含む西ベンガル州から1000万人、ムンバイを含むマハラシュトラ州から1000~1200万人、チェンナイのあるタミル・ナドゥ州から1000万人、アンドラプラデシュ州で600万人、グジャラート州で550万人、オリッサ州で400万人等となっている。

では、これだけの規模の移民はどこへ向かうのだろうか。この研究報告では、デリーやバンガロール、アーメダバード、プネ、ハイデラバード等に押し寄せるであろうと見ている。

これは凄い予測である。考えてみれば当たり前のことかもしれないが、海面上昇があれば沿岸部の住民はより海抜の高い内陸部に避難せざるを得ないわけで、沿岸部には既に多くの居住者を抱えるメガ都市が存在しているため、海面上昇に伴って発生する人口移動の規模は馬鹿にならないのである。これだけのインパクトがあるのだから、教授の結論ははっきりしている。インドは地球温暖化問題に積極的に取り組まなければいけない理由があるというのである。

そう考えていくと、インドの貧困問題に取り組むべきはインド政府だけでもなくて、沿岸部の護岸対策等の構造物建設で災害を食い止めたり貧困者の生活支援を行なう援助だけでもなくて、僕達が日本で行う温室効果ガス排出削減への取組みでもあるということになる。
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コメント 2

toshi

南アジアは、貧困や環境問題など取り組まなければならないことが、たくさんあるんですね。
by toshi (2008-03-27 08:36) 

降龍十八掌

温暖化の原因ですが、参考までに・・・
スパイラルドラゴンさんの記事で気付いたのですが、二酸化炭素には赤外線を吸収したり、反射する性質はないので、温暖化の原因というのはデマかもしれません。小学校でも、太陽の熱は直接、放射によって(つまり気体は通過して)地球に届くと習っているのに、多くの人が忘れているようです。
by 降龍十八掌 (2008-03-27 23:51) 

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