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『マドンナ』 [奥田英朗]

マドンナ (講談社文庫)

マドンナ (講談社文庫)

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 文庫
本書紹介
人事異動で新しい部下がやってきた。入社4年目の彼女は、素直で有能、その上、まずいことに好みのタイプ。苦しい片思いが始まってしまった(表題作)ほか40代・課長達の毎日をユーモアとペーソス溢れる筆致で描く短編5編を収録。上司の事、夫の事を知りたいあなたにもぴったりの1冊です。

ディワリ連休の2日目が終了したところである。15日(木)夜は突然の高熱で意識朦朧だった職場の関係者Aさんの付き添いでそのままロックランド病院で一夜を過ごし、僕は16日(金)も途中いったん帰宅したが、再び病院に戻って夕方まで滞在した。17日(金)も昼前にいったん病院のAさんの様子を見に行った後、昼食を挟んで再び病院に戻った。そこに連絡が入ったのが、もう1人職場の関係者で現在デリー滞在中のBさんも高熱を出しているとの一報。急遽僕のプライベートカーを宿舎に送り、Bさんにも病院に来てもらった。救急外来での点滴と血液検査が終わって結果が出るまで、Bさんと一緒に付添いで来てくれたCさんと病院に残った。結局、Bさんの熱は下がったので、21時前には3人で病院を出ることができた。Aさんは19日(月)退院予定だ。

済みません。ここまで書いてみたらホントにただの「日記」になってきてしまったので、「読書」の「日記」の方についても書いておきたい。結局、これだけ病院に滞在していたら待ち時間が相当にあるだろうというのは言うまでもない。だから、昨日も今日も本を携行した。そして、かなり読み進めることができた。

さて、本日ご紹介の1冊は奥田英朗の短編集。しかも、主人公は40代のサラリーマン、中間管理職、僕と同じ境遇である。状況設定が今の自分が置かれているものに似ていることから、面白さを感じてサクサク読んだ。

収録作品「マドンナ」のように妻子持ちの分際でかわいい部下に心をときめかせたことが全くないとは言わないし、「ボス」のように女性の上司を持って意見も仕事のスタイルも合わずに内心怒りを抑えながら我慢して仕事をこなした日々もあった。そこで抱いた感情の数々が本書のそれと同じだったとは言わないが、まあわかる気もした。(女性の部下との恋でここまでつまらぬ妄想を膨らませたことは実際にはないし、僕が遣えた女性上司が千葉ロッテのジョニー黒木の隠れ熱狂的ファンだったなんて愛すべき人間性のかけらを少しでも見せてくれるような「隙」のある人ではなかったけど…。)でも妻が山崎まさよしの歌に涙流すというシーンは、ちょっと古いがヨン様ファン魂に火が点いている僕の妻を見ているような気がした。

病院の待合室で読むにはちょうどいいくらいの1冊だった。と同時に、これまで同じ世代なのにどうしても共通性が見出しにくかった奥田作品と重松清作品が繋がったような気がした1冊だった。40代中間管理職が直面しているのは職場の部下や上司との葛藤ばかりではない。大学までは進学させたいと思う親に対して我が子が違う道を望んだ場合に父親としてどう子供と関わればいいのか(「ダンス」)、故郷で暮らす年老いた父親に対して子供としてどのように接したらいいのか、そしてこれとは別に職場や自宅の近辺の地域で暮らすお年寄りとどのように接したらいいのか(「パティオ」)といった主題の作品は、これらの著者が重松清だと言われたとしても何の違和感も感じられない状況設定だったと思う。
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カツ

先日、教わったブログを開き、高熱の出されたことを知りました。2度お目にかかった際には溌剌とされていたのに、やはり気温が高いインドは油断がなりませんね。早く回復を念じております。

by カツ (2009-10-18 06:57) 

Sanchai

☆カツさん☆
お心遣いありがとうございます。コメントを拝見してひょっとしたら私自身が高熱を出したと誤解を与える表現があったように思ったので、記事の文章を補足させていただきました。

幸いなことに私は今のところ元気です。先週は少し熱が出た日もあったのですが、職場で仕事を続けているうちに平熱に戻りました。

ディワリの連休にデリーに居残る決心をしたのは比較的最近のことなのですが、結果的には良かったと思っています。
by Sanchai (2009-10-18 14:48) 

カツ

安心しました。また、貴重な情報の発信をお願いいたします。
by カツ (2009-10-19 11:07) 

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