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映画『人生、いろどり』 [少子高齢化]


徳島県上勝町の有名な村おこし事業「彩(いろどり)」が映画化され、この週末に封切公開となった。折角の三連休なんだし、1本ぐらいは映画でも観てこようかと思い、『天地明察』や『桐島、部活辞めるってよ』との間でさんざん迷った挙句、『人生、いろどり』を銀座で観ることにしたのである。

当然、家族同伴というわけにはいかなかった。本音を言えば中1の娘ぐらいは社会勉強のつもりで連れて行って見せたかったが、まだ夏休みの宿題が終わっていないため、自宅にこもって宿題を片付けるよう申し渡さざるを得なかった。堅実派の妻は、元々興味がなく、この三連休は連日アルバイトを入れていてとても一緒に行ってくれるような状況ではなかった。

朝10時30分の部で観ようとシネスイッチ銀座に行ってみると、既にチケット売り場には行列ができていた。このところ僕は子供を映画館に連れて行くことが多くて、たいてい子連れの観客ばかりのところで映画を観ているので、観客のほとんどがシルバー世代という映画は変な「新鮮さ」が感じさせられた。

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元々「いろどり」の事業については、横石さんの著書を2冊ほど読んで予備知識もあったので、僕が映画に期待したのは、この横石さんの苦闘がどのように描かれるかだった。そういう視点で見ると、横石さんをモデルにしていたと思われる江田晴彦(演:平岡裕太)の描き方はちょっと中途半端かなという気がした。横石さんが「つまもの」に出会って実際に事業化に成功するまでには相当な時間が経過していて、ひらめいてから1回の失敗だけで飛躍のきっかけをつかんだわけではないのだ。

ただ、そういう視点からではなく、純粋に村の高齢女性が起業家として成長していく物語だとしてみると、そこそこ楽しめる作品だと思う。このキャストを見て映画館に行きたいとは正直思わないだろうが、吉行和子さんっていい女優さんだなと思った。富司純子さんは、NHKの朝ドラ「てっぱん」の印象が強いので、こんなにはじけた富司さんの演技を見るのが意外な感じがした。それと、本物の上勝のおばあちゃんたちをエキストラで登場させていますね。

それともう1つ、この映画は実際に上勝町でロケをやっており、上勝の風景と四季の移り変わりを映像として堪能できるところがよい。本はさんざん読んでイメージは十分膨らませたが、実際の風景は写真でしか見たことがない断片的なものだった。今回この映画を観にきて本当に良かったと思ったのは、この風景を映像として楽しめたことだ。いいところだなとしみじみ。

*映画公式サイト:http://www.irodori-movie.jp/

【参考図書】
そうだ、葉っぱを売ろう!  過疎の町、どん底からの再生

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  • 発売日: 2007/08/23
  • メディア: 単行本

生涯現役社会のつくり方 (ソフトバンク新書)

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