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『ESG投資』 [持続可能な開発]

ESG投資 新しい資本主義のかたち

ESG投資 新しい資本主義のかたち

  • 作者: 水口 剛
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2017/09/26
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
持続可能な経済へ世界は動き始めた!気候変動、人権問題、経済的不平等―投資家が企業を見る視点が変わる。新しい関係が生まれる。

11月初旬に行われる会議に向け、事前の論文提出の締切まで2週間を切ってきた。僕自身今まで取り組んだことのないテーマなわけで、さすがの僕もかなりの焦りを感じ始めている。とはいってもこのブログをご覧いただければ先月末から今月前半にかけての更新頻度は大したものであり、言ってみれば余裕はあったわけで、これからの2週間はブログ更新にかけていた時間をペーパー執筆に振り向けてでもなんとかできるのではないかと思っている。

そうした楽観論をある程度口にしていられるのは、ただ何もやってなかったわけではなく、それなりに参考文献の読込みはしていたからだというのもある。このブログで「ESG投資」を取り上げるのは今回が二度目だが、本日ご紹介する1冊は発刊日がなんと9月下旬であり、出来立てホヤホヤの本。お陰で相当最近の出来事まで本書ではフォローされているので、こういう時事ネタをペーパーの中に散りばめて、いかにも長きにわたって私はこの件追いかけてましたよという感じを出せる気がする。

ESG(環境・社会・企業統治)が、僕らが投資対象として見られないかと考えている「幸福」というのとは、必ずしも一対一でつながっているわけではないものの、幸福への投資を見ていく上でのフレームワークとしては、同じようなものを提供してくれると思う。ドンピシャではないけれども、ESG投資が目指すところの「持続可能な開発」と、「幸福」というのは親和性が高いような気がしないでもない。まだうまく説明できる言葉を見つけられていないけれども。

逆に言うと、ESGという言葉がこれだけ頻繁に使われるようになってきているのに、同様の文脈で幸福という言葉が使われていないということは、そういうフレームワークで捉えた人がこれまでいないということでもある。粗削りなアイデアであっても、公の場で提示しておくことが大事な気がする。

Book006.jpg『投資家の企業のためのESG読本』をブログでご紹介した際にも書いたことなので、あまり繰り返さないが、今さらながらにESGの入門的書籍を読み直してみて、最初にESGという言葉を知ってからこれまでの10年間のうちに、どれだけの進展があったのかという点には驚かされる。SDGsが出て来てから、その動きにはさらに加速がかかったように思える。前回ご紹介した本でも、そこからの派生でかなりの情報源へのあたりを付けることができたが、本日ご紹介の本も、国連責任投資原則(PRI)に始まり、欧米を中心に相当数の文献からの引用がなされており、それらが参考になった。中にはダウンロード可能なものもあったので、実際にこの週末は原典にあたるというのでざっと読んでみたりもした。そうやって、自分の論点をもっともらしく見せる工夫も考えている。

それと、本書の場合は、中盤の3章で気候変動、人権問題、経済的不平等とESG投資との関係を論じている。前二者はわりとよく聞く議論だが、経済的不平等は比較的新しい視点であり、興味深くてかなりの箇所にマーカーを引きまくった。もう1つよくわかったのは、僕が普通に考えていたESG投資よりも、実際の対象分野はもっと広く、さらにすそ野が拡大しているということだ。森林保全や持続可能な水産資源の話はまあそうかなと思ったが、さらには工場的畜産(動物愛護)やクラスター爆弾のような非人道兵器にも話が及んでいる。多分この投資/非投資の分野リストはさらに拡大していくのではないかと思える。

などと雑感を書き記した後、もうそろそろ論文執筆の時間に充てたいと思う。今月前半のブログ更新はかなりの高頻度だったが、これからしばらくはブログの時間を削減してでも論文を期限までに間に合わせることに専念したいと思っている。

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