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脆弱な人々とは [ブータン]

政策介入が必要な14の脆弱なグループを特定
Assessment identifies 14 vulnerable groups for intervention
Kuensel、2017年11月1日、Karma Cheki記者
http://www.kuenselonline.com/assessment-identifies-14-vulnerable-groups-for-intervention/

2017-11-1 Kuensel.jpg

【ポイント】
10月31日、ティンプーにおいて、「ブータン脆弱性評価レポート2016」がリリースされた。国連開発計画(UNDP)の支援により実施されたこの調査では、脆弱なグループとして、①物乞い、②法的紛争下に置かれた子ども、③支援が必要な高齢者、④歌や舞踊に従事する女性(Drayang)、⑤危険な性的行為を行う人々、⑥薬物やアルコールを摂取する人々、⑦障害者、⑧孤児、⑨非就学児童、⑩HIVエイズ影響下にある人々、⑪母子/父子世帯、⑫失業状態にある若者、⑬家庭内暴力の犠牲者、⑭脆弱な都市居住者、の14グループを特定、その各々について、原因、脆弱性、現行の政策制度枠組み、政策提言をまとめている。

例えば、⑫失業状態にある若者については、その原因として、個々人の学業成績、学校卒業生の増加に対して十分とは言えない就業機会、雇用者と求職者との間での期待感のギャップ、職業訓練の質と重点分野の問題などが、若者を失業状態に追いやる原因として挙げられている。失業状態にある若者は、健康リスクや社会的疎外に対して脆弱で、犯罪を犯す可能性が高い。

第11次五カ年計画では、計画期間中に12万人の若者が労働市場に参入すると見られてきたが、現状4万2000人分の雇用しか創出されておらず、あと8万2000人分の雇用創出に向けた革新的な戦略が求められている。

そんな中で、雇用創出に向けた政策提言として、①技術職業教育訓練(TVET)を彼らの脆弱性の解消に取り組めるコース内容にしていく、②教育制度とカリキュラムへのより高い注目、③学校でのキャリアカウンセリングの拡大、④現行雇用促進プログラムに関する普及啓発キャンペーンのマスメディア上での実施、⑤中小零細企業向け与信へのアクセスの改善、等が挙げられる。

GNH委員会のティンレイ・ナムゲル長官は、政府はこれらの脆弱なグループを既に特定し、第11次五カ年計画の16の主要全国成果領域(NKRA)の1つに位置付けて、誰も取り残さないよう取り組んできたが、今回のレポートはこれらのグループが直面する社会問題、脆弱性の背景要因、課題に取り組むためのブータン政府の現行政策や法的枠組み、状況把握のためのデータインフラ等の課題に光を当てるものだと評価。

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報告書を読む前に、この、クエンセル紙第2ページをフルにぶち抜いた記事は、14グループについてそれなりに要約していて、記事自体が参考になると思う。わりと当たり前のことが書かれているようだが、こうやってコンパクトにまとめるあたりに国際機関の長年の経験と知見の蓄積が生きているようにも思う。参考にさせてもらいましょう。

当たり前のことを書いているわりに、実際に実施するのは結構大変かも。例えば、TVETを脆弱性の解消に取り組めるコース内容にしていくとはいうが、それができるのかというところは、ブータンに限らずどこでも課題としてはあるところだろう。1人のインストラクターに50人も実習生がいたら、ついていけない実習生だっているだろう。そもそもが学校時代に「君の成績では大学には行けないから職業訓練校に行きなさい」と烙印を押されてしまった実習生に、脆弱性云々といってやさしい政策を施すのが本人たちのためになるのかどうかはわからない。

タグ:職業訓練
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