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『ヒート』&『チームⅡ』 [読書日記]

ヒート (実業之日本社文庫)

ヒート (実業之日本社文庫)

  • 作者: 堂場 瞬一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2014/06/05
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるべく、神奈川県知事の号令のもと新設された「東海道マラソン」。県庁職員の音無は日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカー役に、孤独なランナー・甲本剛を起用する。果たして世界最高記録達成はなるか。数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に―。箱根駅伝を描いた『チーム』の続編。


チームII (実業之日本社文庫)

チームII (実業之日本社文庫)

  • 作者: 堂場 瞬一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/10/03
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
マラソン日本記録を持ち「陸上界の至宝」といわれる山城悟は、怪我と所属チームの解散危機で、引退の瀬戸際にいた。傲慢な山城に、かつて箱根駅伝を学連選抜チームとして共に走った仲間がサポートを申し出るが、彼は再起できるのか?熱き男たちの友情、葛藤、そして手に汗握る駅伝レースの行方は?スポーツ小説の金字塔『チーム』7年後の物語。

前作『チーム』を読んだのはいつだったかなと調べてみたら、7年前の1月だった。当時あまりランニングはしてなかったのだが、長男を連れ立って久々に3キロのマラソンを走る前に、景気づけのために読んだと当時のブログには書かれてあった。作品の舞台となった箱根駅伝から7年後、学連選抜チームの監督、メンバーのその後の姿が描かれた続編が『チームⅡ』となるが、その間にもう1つ、同じ登場人物の何名かがでてくる『ヒート』という作品もある。この3作品、勝手に「山城悟サーガ」と命名しよう(笑)。

今読もうと思った動機は、3月3日のブータン国際マラソンにエントリーしたからである。昨年フルの部に出て見事自己ワースト記録を樹立してしまった記憶に残る大会だが、それ以後「燃え尽き症候群」のようになってしまってなかなかエンジンがかからず、忙しさにもかまけて走って来なかった。あの難コースを思い出すとフルマラソン再挑戦には相当な勇気が必要で、リベンジに向けて先ずフルの半分の距離だけでも走れるようにしようと思い、今回はハーフの部にエントリーした。今の自分の体力ではハーフもきついが、ターゲットが定まったことで、先週から走り込みを本格的に始めている。

気合いを入れるために読み始めた『ヒート』。テンポ良くて面白かったのだが、本番の東海道マラソンのシーンがものすごく長くて、5キロの通過に何ページ費やしたか、とにかく実際のマラソンのラップよりも小説の進みが遅いなと気になった。それだけ詳述されているわけだが、横浜に多少なりとも土地勘がある人ならわかりやすい地名やランドマークも、そうでない読者にはスピード走を妨げる障害物のような感じがした。

ネタバレになるといけないが、『ヒート』読了時点で「世界記録チャレンジ」の結果がわからないので「えー?」となってしまう。続けて間髪入れずに『チームⅡ』を読み始めたのは大正解だった。『ヒート』で山城出場に尽力した面々の記憶が新しいうちに、続編に向かうことで、気になった点もあったが。

甲本再登場はいい。でも、『ヒート』であれだけ山城担ぎ出しに奮闘した神奈川県松尾知事や県スポーツ振興課の音無が『チームⅡ』では登場しない。県知事が世界記録を狙える高速コースとして認知されたいと狙って開催した「東海道マラソン」がその後市民ランナー向けの俗っぽい扱いに成り下がってしまったという話を読むと、なんだかなぁという気はしてしまった。それだったら、最初から「東京五輪記念マラソン」で記録狙いというのに持って行けばいいのにと突っ込みたくなったし、そもそも東海道マラソンに山城を担ぎ出した結果、彼が故障する原因を作ってしまった以上、県知事や県スポーツ振興課は何らかの責任は負うべきだったんじゃないかと思う。そういうのが欠落してしまった状態で、そのリハビリを山城個人と所属チームに背負わせる描き方って、実業団の選手ってそんなものなのだろうか。

まあ、「五輪記念マラソン」にしてくれたら、折返し地点は僕の自宅の近くにあり、先日の一時帰国の際にも甲州街道は歩いたので、風景描写に知ってるシーンが多く出てきて、本当は良かったんだけど。

久々の小説読破で、こと読書に関しても「スピード練習」ができて良かった。さあ、楽しい読書の時間は終了。この週末はこの2冊で気合もバッチリで、これからもうちょっと走り込みでもしますかね!

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