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インフラも観光資源 [ブータン]

ワンデュの風力発電所、200万単位を発電
Wangdue windmills generate about 2M units of electricity
Kuensel、2018年5月15日、Karma Cheki記者
http://www.kuenselonline.com/wangdue-windmills-generate-about-2m-units-of-electricity/

2018-5-15 Kuensel.jpg

【ポイント】
ワンデュポダンのルベサに設置された2基の風車は、2016年の設置から今日に至るまで、200万単位の電力を生み、500万ニュルタムの収入に貢献してきている。ブータン電力公社(BPC)再生可能エネルギー部の資料によると、2016年に最も発電量が多かったのは8月、9月、5月、2月、4月の順。2017年は6月、4月、3月、8月、9月の順だった。発電量は2016年が70万単位、2017年が100万単位を超える。

風車をもう少し設置すれば、水力を補完する重要な電力源となる。1基あたり最大600kwを発電し、300世帯の消費電力をまかなうことができる。1基設置には1エーカーの用地が必要となるが、ルベサには未だ5基程度設置できる土地がある。

この2基の風力発電施設は、270万ドル(1億6300万ニュルタム)を費やして建設された。

◇◇◇◇

なんでこの時期に取り上げられたのかがわからない記事。2016年11月19日のクエンセルにも同じような記事があるが、発電量のデータが更新された以外、何故今この記事が載ったのか、理解に苦しむ。5基の追加建設に含みを持たせる内容。なお、この既設の風力発電施設2基の建設はアジア開発銀行(ADB)の支援で、日本の株式会社駒井ハルテック(本社・東京)が設置受注したものである。

また、この記事を読むと、どうやらこの風力発電所は全国をカバーする送電網(グリッド)に接続されているようである。経済省の方にお話を伺うと、ブータンは2月と3月は電力輸入に転じるそうで、年間を通じてインドに電力を売っているわけではないらしい。なけなしの外貨を節約するためには、冬場の発電量の落ち込みを抑えたい。そこでありとあらゆる想定される代替電力源の開発をという話になってくる。

そうすると、この風力発電施設を設置することで地元社会にはどのようなメリットがあるのだろうか?

この質問を経済省の再生可能エネルギー行政に従事されている方に最近したことがある。その方、しばし沈黙の後、「考えたこともなかった」と言われたのが印象的だった。

10年以上前の聞きかじりで恐縮ながら、日本では再生可能エネルギーは地域活性化にも寄与するというような議論があったと思う。立ち並ぶ風車は観光資源としても有効だとか。ワンデュはティンプーから東部を目指す旅行者が必ず通る町であり、ワンデュのゾンが見えてくると、併せてこの2基の風車がくるくる回っているのも見えてきて、お客様から「あれはどこが作ったの?」と結構な頻度で訊かれる。僕自身は近くまで行ったことがないが、ピクニックグランドにもなりそうな土地だと遠目で見ていて常に思っていた。職場のリトリート(オフサイト・ミーティング)で使えそうなロッジも近くにある。

どうせなら、ここに再生可能エネルギー普及のための資料館のようなものをこしらえて、施設見学と併せて普及啓発活動をやったら、ここはもっと多くの子どもが社会見学のような形で訪問できそうな気がする。ティンプーからも2時間程度の距離だし、観光資源化しやすい産業施設だろう。

外国の援助で建設された施設やインフラが多いのは、この国の場合は仕方ないことだが、せっかく外国の技術も入れて質の高い構造物ができたとしても、その技術の優位性や、建設に当たっての秘話のようなものにはなかなか注目されない。日本の協力でできた橋も、質が良いためにのろのろ運転を強いられることが減り、通行がスピーディーになった。そのためにかえって橋の近くでわざわざ車を止める通行者も少なくなったかもしれない。かえって、通行者を立ち止まらせる仕掛けを考える必要が出てきて、それで僕は少し前に、「トイレ設置したら?」というアイデアをブログで開陳した。他にも、いっそのこと橋の両岸の斜面をセメント吹き付けしてできた広大なキャンバスに、グル・リンポチェの巨大な壁画を描くとか、その橋の建設をモチーフにした壁画を描くとか、そういうのでもいい。車を止めて写真におさめようという人が現れるための仕掛けをもっと考えてはどうかということだ。

日本のODAで作られた橋についても、以前公共事業省道路局の方に伺ったところでは、政府も住民も、この橋梁を観光資源として地域の振興に役立てるという発想はやっぱりなさそうだった。訊かれて初めて、「ああ、その手があったか!」という表情をされていた。日本の技術のショーケースである。是非面白い発想で、皆に見てもらえるような仕掛けを考えて欲しいと思う。

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