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事前に知っていればな~ [ブータン]

医療の質と患者の安全を議論する国際会議
International conference to discuss quality and patient safety
Kuensel、2018年11月10日、Dechen Tshomo記者
http://www.kuenselonline.com/international-conference-to-discuss-quality-and-patient-safety/
2018-11-10 Kuensel.jpg

生体研究におけるインフォームドコンセントを巡る課題
Challenges involving informed consent in bio-medical research
Kuensel、2018年11月10日、Rinchen Zangmo記者
http://www.kuenselonline.com/challenges-involving-informed-consent-in-bio-medical-research/

医療過誤撲滅には調査と啓発が欠けている
Medical errors lack study and awareness
Kuensel、2018年11月10日、Nima、Sonam Choden記者
http://www.kuenselonline.com/medical-errors-lack-study-and-awareness/
2018-11-10 Kuensel02.jpg

伝統医療での鉱物の活用を探る
Exploring use of minerals in traditional medicine
Kuensel、2018年11月13日、Rinchen Zangmo記者
http://www.kuenselonline.com/exploring-use-of-minerals-in-traditional-medicine/

医療過誤は減らすべきだし、減らせる
We can and should minimise medical errors
Kuensel、2018年11月13日、社説
http://www.kuenselonline.com/we-can-and-should-minimise-medical-errors/

◇◇◇◇

11月9日(金)から11日(日)にかけて、ティンプーの王立ブータン大学講堂にて、「第4回国際医療カンファレンス」というのが開催されていたらしい。

いつだったか、この国の様々な行事の予測性について問題提起したことがあったが、このカンファレンス自体は過去振り返ってもだいたい11月第1週には行われていたと思うので、予測性というところでは及第点の行事である。一方で、事前告知がほとんどなく、開催当日のクエンセル1面右上のイベント欄に小さく載ったのを見たくらいだった。

日本から唯一ご参加された、僕の存じ上げている方にお話を伺ったところでは、ケサル・ギャルポ医科大学の学生を中心に200人ぐらいは来ていたという。外国からの参加者の多くはインド人だったらしい。インドの医療の最高峰AIIMSの医師も来られていたというので、それなりのレベルのイベントだといえる。

そして今回のテーマは「医療の質と患者の安全」だったという。

このテーマを聞いた時、発表募集が事前に行われていればと地団太を踏んだ。というのは、日本政府は今年4月、東京にて「第3回閣僚級世界患者安全サミット」というのを開催していて、特に日本政府が力を入れているテーマであるからだ。2016年から始まったばかりのこのサミットには、残念ながらブータンは参加していない。まだまだつながっていないのでは仕方がないが、もったいないことをしたなと思う。事前にわかっていればサミット関係者側から働きかけることもできたかもしれないし、主催者側がそうした世界の潮流にアンテナを張れていれば、主催者側から働きかけることもできたかもしれない。特に、このサミットとティンプーでのカンファレンス開催の双方に協力していたWHO(世界保健機関)は反省すべきだ。

このあたりを書きすぎると、天に唾することになるので書きづらいが、このテーマなら外国人発表者の「現地調達」ももっとできたのではないかと思うのである。記事のいくつかで指摘されているが、ここの医療はゆるい。患者もそんなもんだと思っているから、医療サービスのあるべき姿の落としどころが外国人の僕らとはかなり違う。ここで医療の現場を見た外国人であれば、そのギャップは相当なストレスになると思う。医療過誤についてもそもそもデータがないというが、「医療過誤」という言葉の定義も多分違う。僕ら外国人の目から見たら「医療過誤」だと思えることも、ブータン人医療従事者も患者もそうは思っていないということだってあるかもしれない。その部分は、外国人が率直に指摘してもいいポイントではないだろうか。もっと早くからこのカンファレンスのことがわかっていれば、僕らの関わりようも違っていたのではないかと思う。

ただ、患者家族が「真実を知りたい」と声を上げるようになってきたら、ブータンの医療も変わっていくのではないかとも思える。1世帯に子どもが何人もいた時代ならともかく、今や合計特殊出生率は人口置換水準(2.1)を大きく割り込んでいる。1人の子どもに投入する支出も大きく、病気で亡くした場合の機会費用の喪失は馬鹿にならない。「何がどうしてこうなったのか」と真相究明を求める声があがってくる頻度は今後高まっていくに違いない。そんなことを予感させる記事が11月12日のトップで掲載されている。

保健医療評議会、医師、看護師3名をけん責処分
BMHC reprimands three doctors and nurses
Kuensel、2018年11月12日、MB Subba記者
http://www.kuenselonline.com/bmhc-reprimands-three-doctors-and-nurses/

記事が出たタイミングが、国際カンファレンス直後だったこともあり、BMHCもなんか「やってます」的なポーズも多分にあったのではないかと想像はするが、BMHCに患者家族から寄せられる要望は結局家族側の泣き寝入りに終わるケースが多いと聞いたことがあるので、医療サービス提供側への今回の措置には、ちょっとした変化の兆しも感じた。

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