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都市と農村の若者の交流機会を増やす取組み [ブータン]

キャンプRUF、予想外の反響
Camp Rural Urban Friendship (RUF) receives overwhelming response
The Bhutanese、2018年12月8日、Sonam Yangdon記者
https://thebhutanese.bt/camp-rural-urban-friendship-ruf-receives-overwhelming-response/

CampRUF.jpg
【抄訳】
ルーラルアーバンフレンドシップキャンプ(Camp RUF)は、第5回となる今年、12月21日にチュカ県ダルラで農村部と都市部から学生を受け入れる。

昨年からキャンプを率いているナムゲル・ワンチュク君によると、この週単位のプログラムが学生を包摂的で刺激に満ちた学習活動に参加させることを目的としているという。読書、キャンプファイヤーとサバイバルクッキング、キャンプラジオ放送、地域のお宝探し、ホームステイ、様々なスポーツ活動、ライフスキル、ゾンカズンバ舞踊、エチケット学習、映画「ペマ・ツェワン・タシ」上映、フィールドトリップ等、そのプログラムはよく計画され周到に準備されているという。

キャンプRUFは、異なる学校から約96人のキャンプ参加者と8人の世話人の若者から成る。参加学生は、交通費、食料費、宿泊費、飲み物代をカバーするために、2,500ニュルタムの登録料を支払う。「しかし、恵まれない学生たちにも平等なプラットフォームを提供するために、キャンプでは財政的に恵まれない学生たちにキャンプRUF助成金も提供しています。今年は、成績優秀で将来のリーダーになる可能性があるさまざまな学校の18人の学生の参加を助成し、機会を提供しました」とナムゲル・ワンチュク君。

キャンプの主目的は、農村部と都市部からの学生の間にあるギャップを埋め、時間をかけて絆を深め、より強固な関係を構築することでお互いから学ぶことにある。キャンプはまた、相互尊重の感覚と強いチームワークを構築することで、若者が互いに思いやり、共感を持ち、心を開いて好奇心を持ち続け、誠実で互いに感謝する機会を提供する。

ナムゲル・ワンチュク君によると、キャンププログラムは、同じ釜の飯を食べ、一般的な規範に囚われず、基本的な人間の価値観を浸透させること、チームワーク、交流などの巧妙な相互作用や強力な活動を通じて若い心を教育することを目的に考案されたという。プログラムは、夕方のキャンプファイヤーでの地元の村人たちとの1日の振り返りまで続けられる。

絆を強めるために、主催者は農村部出身の学生は都市部出身の学生とペアにするという。ペアはキャンプの前とキャンプの後、お互いを良く知るために手紙を交換する。それは彼らが彼らの相違点と類似点を理解するのに役立つ。手作りの贈り物も交換される。新しい友情はキャンプ期間中に醸成され、彼らは一生の友達になれる。また、キャンプ参加者は12人からなる「家族」にグループ分けされ、お互い助け合い、強いつながりを築いていく。

野心的なキャンプは、その創設者であるテンジン・ドルジ氏が、農村部と都市部の学生の大きな違いを橋渡しするためにウィンターキャンプを計画したいという夢を実現する前に亡くなった妻ケルザン・チョデンに因んで考案された。彼の妻の最後の願いを実現させるために自分自身がこれを取り入れ、キャンプRUFを設立した。

キャンプでは、プログラムの調整が適切に行われ、安全対策も講じられている。キャンプは、参加学生が最高の経験を確実に得られるよう、キャンプコーディネーター、アシスタントコーディネーター、ファシリテーター、健康管理人等、様々な支援スタッフがサポートにつく。

◇◇◇◇

ブータンの地域おこし、地域活性化の文脈において、僕が注目しているブータン人による取り組みが2つある。1つは、以前このブログでもご紹介した、ブータンメディア開発センター(BCMD)がパロ、サムドゥップジョンカル、ティンプーの都市部で地域の高校生を募って実施している「コミュニティ・マッピング」である。この取組みは日本の地域おこしでよく取り組まれている「地域のお宝探し」「地元学」等とよく似ている。未だ都市部で高校生を巻き込んで実施されている段階に過ぎないが、それでもそういう取組みが既にあって、その地域の住民がその地域に何があるのかを知り、地域にプライドを抱くことが期待される。また、行動志向が強いので、高校生が地域で見てきたこと、聴いてきたことをまとめ、首長(多くの場合は市長)や地元の議員に直接報告するというプロセスも設けている。いずれ農村部で地元住民も巻き込むようなフォーマットでできるようになったら面白いと思う。

もう1つが今回ご紹介するキャンプRUFである。上記の記事でも触れられている通り、都市の若者に農村の良さに気づいてもらう仕掛けである。今年はチュカ県となっているが、前回はダガナ県だったと聞いている。今日に至るまで僕は接点がないので、実際にどのように運営されているのかわからないが、キャンプRUFのことを1ヵ月前に知ってから、僕はそのFacebookのフォロワーになり、21日から始まっている取組みを追いかけているところだ。

どんな形であれ、都市に住む若者が農村の良さを知る機会を意識的に作っていくことは重要だと思う。都市に滞留する若者を外国に「輸出」(前労働大臣)するのも1つのあり方だが、ただでも就労可能人口が今後減っていく可能性が高いこの国で、農村の衰退を食い止めるのに都市の若者を活用する仕掛けはもっと考えられてもよい。僕はどうせなら日本の地域おこし協力隊のような仕組みを政府主導でブータンにも創設したら面白いのになと思っている。外国人ボランティアの手を借りる前に考えるべきはそれだろうとも。

タグ:地域おこし
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