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図解入門業界研究 最新アパレル業界(第4版) [シルク・コットン]

図解入門業界研究 最新アパレル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版] (How-nual図解入門業界研究)

図解入門業界研究 最新アパレル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版] (How-nual図解入門業界研究)

  • 作者: 岩崎剛幸
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2017/04/08
  • メディア: 単行本
内容紹介
日本のアパレル業界は今、重要な局面にさしかかっています。この数年、百貨店は売上を落とし、アパレルメーカーの経営も厳しくなるなど、業界にイノベーションが求められているのです。本書は、アパレル業界の基礎知識から仕事や流通構造、求められる人材像、業界が直面する課題や最新情報をわかりやすく解説しました。M&A、シェアビジネス、越境EC、最新のテクノロジー、アスレジャーなど業界人、就職、転職に役立つ情報が満載です!

本来ならば5月には読みたかったこの業界分析書、市立図書館で借りるのに随分と待たされ、7月になってしまった。若干タイミングを逸した感はあるし、業界分析の書は他にも何冊か読んで今日に至っているため、すごく目新しい情報があったかというとそうではなく、今までに読んだことの復習になったという程度かもしれない。ただ、まとまりは良いので、できれば真っ先に読みたかった1冊ではあった。

読んでみて感じるのは、この第4版の発刊は2017年と、それからまだ2年ちょっとしか経っていないのに、既に書かれている内容が陳腐化しているのではないかという点だった。発刊時点ではまだZOZOTOWNは注目となっていただけだったが、今や「出る杭は打たれる」状態になっているし、本書では注目とあったユニクロの物流倉庫も、確かに2年前は大注目だったと記憶するが、その後は課題の方が指摘されるようになってしまっている。「テクノロジーが変えるファッション」なんて注目だったが、ここで出てきたテクノロジーって主には決済サービスの話であり、その後出てきたZOZOスーツのような話はフォローできていない。

調べてみると本書は、3年から5年という割と短いサイクルで改訂版が出ているので、そういう情報の陳腐化は折込み済みで、あと1、2年で次の第5版が出てくるのではないかと思われる。

ただ、もっと長い目で見たアパレル業界の将来像に関する指摘は、いい線いっていると思う。お客様の価値観の大転換(モノからコトへ、コトから思いへ)とか、アパレル業界のスペンドシフト(エシカル消費、地元消費、シェア消費、つながり消費、本物消費、参加型・体験型消費)、ストーリーマーケティング(本物、美と健康、癒し、愛・絆、積年の憧れ、スターへの憧れ、皇室・貴族への憧れ、幸運への憧れ、悩み・不安の解消、会社の思い・考え方・歴史)、アパレルの国際化(アジア・ASEANへの進出、欧米への進出)等がキーワードとなっているが、いずれも今まで見てきたこの業界の中長期のトレンドとしては合っているし、業界が目指すべき方向性としては的を射ている。

そして、今この業界と僕との接点を考えると、これもまたいい線行っているようには思えた。2017年に発刊された本としては未だSDG12(つくる責任、使う責任)のようなサステナブル消費の関して言及がなかったのは残念だが、この点は確実に次回の改訂ではトレンドとしてもっと注目を集めるようになっていくだろう。化繊はわずかながらも洗濯の度にマイクロファイバーを出していき、それがたまりにたまると海洋プラスチック汚染のようなところにもつながっていく。小さなこととはいえ、化繊の衣服を着ることがもたらす影響というのは意識をしておく必要があると思う。天然繊維についても、それがどこで誰によって生産されたものなのか、川上に遡って見て行って、児童労働がないかとか、農薬が大量使用されていて農民に健康被害を与えてないかとか、あるいは生産者の幸福度は上がっているのかといった点まで考えながら消費をしていくことが求められていくだろう。

そしてここで使用されている図表はどれも参考になる。アパレル業界の歴史、ファッショントレンドの変遷の歴史を俯瞰する、いい年表も含まれている。これで1400円というのはコスパが相当いい。
タグ:岩崎剛幸
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