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『クリエイティブリユース』(2) [持続可能な開発]

前回に引き続き本書を取りあげる。今回はちょっと気になる記述やクリエイティブリユース実践事例について、備忘録として転機しておく。

◇◇◇◇

遠回りしない幸福論
 今回ご紹介したのは、すべてリユースによってコミュニティをデザインしているのが共通点ですが、これは「遠回りしない幸福論」です。景気によって回るお金も介さずに、地域や身の回りに既にあるものを使いこなしながら、価値を生み出したり、活動してしまうこと。新しい空間をつくったり、材料を購入せずにできるコトは沢山あります。リユースでは、どうしても思い通りにならないことが沢山出てきますが、だからこそ「ブリコラージュ」や、創意工夫、人と人とのつながりや協力が必要になります。お金を出して業者に任せる、アーティストを呼んできて任せるでは、単に鑑賞者になってしまいます。今、景気回復が大きな政治的課題となっています。ただ、景気回復してどうなるかを問うた時に、売上げがアップして給料が上がる→欲しいモノが買える→大きな車を買って友だちと旅行へ行く→みんなでおいしいものを食べる、「モノより思い出、絆の方が大切だ」という話はよく聞きます。ですが、そんな目的ならば、みんなで余っている場所や空間を使って、おいしいものを持ち寄ればすぐに達成できます。景気回復も重要ですが、わざわざ遠回りする必要はなく、既にあるモノをリユースすれば良いのです。これはデフレの時代に初めて持つことができた発想や知恵です。もちろん景気が上向けば良い面もありますが、僕らのクリエイティビティを失わせる可能性もあります。(山崎亮さんの講演から。pp.227-228)

「IDEA R LAB」とは何か?
 「IDEA R LAB」は、三つの活動要素を持っている。まずひとつ目は、廃材のクリエイティブな活用に関する実験やプロジェクトのコンサルティング。ふたつ目は、クリエイティブリユースに関する国内外の情報提供や人的ネットワークのプラットフォームとして機能すること。三つ目は、廃材を表現活動の中で活かしているクリエイター等を対象としたクリエイター・イン・レジデンスの運営と、ワークショップ共同企画・展示だ。(p.266)
http://www.idea-r-lab.jp/

意識してモノを観察する
 リサイクルや分別を考え、普段から意識してモノを見ていると、いろいろなことがわかってきます。世の中のあらゆるモノは、それぞれ適材適所で構成されています。たとえば、建物の窓もかつてはスチールサッシが多かったのですが、鉄は錆びるので今はほとんどアルミサッシに変わっています。鉄や木や紙はわかりやすいのですが、プラスチックは難しいです。たとえば、シャンプーのボトルは大体ポリエチレン(PE)製で、ペットボトルのキャップはちょっと硬くてポリプロピレン(PP)製です。このPEとPPという樹脂は、安くて汎用性が高いため、世の中の六~七割のプラスチックはこのどちらかで成形されています。でも、それらでは透明度が出せないので、ペットボトルはPETでできています。スーパーのカウンターにあるロール状の袋はPE製ですが、お菓子が入っている袋はPP製です。なぜかと言えば、伸びてしまうPEに対して、PPは固く、開封する時に手で切れるようになっているからです。また、クリーニングに出すと、コートはPEに包まれてきますが、ネクタイはPPに入れられて戻ってきます。捨てる時に、すべてが同じモノでできていれば楽ですが、そのように理由があってモノができているのでです。(中台澄之さんの講演から。pp.166-167)
http://www.nakadai.co.jp/
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