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クリエイティブリユース関連本 [持続可能な開発]

「想い」と「アイデア」で世界を変える ゴミを宝に変えるすごい仕組み 株式会社ナカダイの挑戦

「想い」と「アイデア」で世界を変える ゴミを宝に変えるすごい仕組み 株式会社ナカダイの挑戦

  • 作者: 中台 澄之
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 単行本
内容紹介
NHK等、メディアでも大反響!産廃処理界の異端児が初めて語る「想い」を「アイデア」に変え、イノベーションを起こす方法とは?環境問題への取り組みが企業の必須となっている現代、「産廃処理業」から「総合リサイクル業」に転換をはかろうとしているのが、群馬県前橋市で50年に渡って産廃処理業を営む株式会社ナカダイの中台澄之氏です。(中略)本書では、アイデアとビジネススキルを武器に古い業界の慣習を次々と打ち破る著者の「産廃」や「ビジネス」に対する想いや考え方、また、改革を実践するために社内外で行ってきたことなど、様々なエピソードをまじえながら紹介します。

先週からの流れでなんとなく読みたくなり、買ってしまった1冊。まあ、前回ご紹介した『クリエイティブリユース』で書かれている以上のことは書かれていなかった。残念ながら。それと、こういうクソ長いタイトルの付け方やめてほしいなぁ。ブログ記事のタイトルにしづらいったらありゃしない。

小学校から中学、高校、大学に至るまでの自慢話のオンパレードで全体の2割近くを費やしてしまう。国際証券勤務を経てナカダイに中途で入社するまでに全体の4割に到達だ。ここまでで全体のボリュームをかさ上げしているような印象をどうしても受ける。また、そういう生い立ちじゃないと自分のようなスゴイことはできないとでも言いたいのかと思ってしまう。小学六年生でバレンタインにチョコ60個もらったことって、こういう本で書くべきことなのだろうか。また、そういう「武勇伝」でもないと、ナカダイとはビジネスできませんと言いたいのだろうか。その後に著者が成し遂げたことは確かにスゴイだけに、序盤で読み手が心を閉ざしてしまったとしたら構成的には残念だ。

ナカダイに中途で入社してからの出来事は、もっと詳述してくれてもよかったと思う。最後の2割は著者の仕事に臨む姿勢が描かれているが、これはもう既にナカダイのビジネス史ではない。そうすると、著者がナカダイに入社してからモノ・ファクトリーを設立するまでに費やした紙面は全体の4割程度でしかないことになる。そこで著者が成し遂げてきたことは確かにすごい。でも、苦痛のような前史を読んだ後この社史の部分をサラッとやられるっていうのはどうなんだろうか。特に、昔から金属スクラップという一種のドル箱部門からの事業多角化に当初は反対していたであろう古くからの社員の描き方にも、なんだかリスペクトが感じにくい。社長の輝かしん戦歴を描いた名刺代わりの1冊ではあるけれども、社員としては全部社長に持って行かれている感じではないだろうか。

最初の部分の自慢話に辟易して、途中から心を閉ざしてしまったオジサン読者としては、このまま「学ぶところはない」で済ませるのも悲しいので、ちょっとだけ本書の中からマーカーで線を引いた記述を引用することで最後は締めておきたい。

 廃棄物は決してゴミではありません。それを手にした人が興味をもち、想像力を働かせ、創造力を発揮すれば、プロダクトやアート作品にも変わる。そんな可能性を秘めた宝の山なのです。
 多くの人がそのことに気づくと何が起こるか。
 まず、ひとつのモノがこの世界に存在する時間が確実に長くなります。

モノをつくったら、あらゆる角度から使用価値を考え、徹底的に使い尽くす社会になると、モノの寿命は自ずと伸びます。これは確実に廃棄物を減らすことにつながります。
 それから、モノの捨て方はもちろん、使い方、さらに設計も変わってくるはずです。これまでのように消費財としての機能や使い勝手の良さだけではなく、廃棄されたあとのことも視野に入れて設計するのが当たり前になるのではないでしょうか。

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