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『小中学生からはじめるプログラミングの本 2019年版』 [仕事の小ネタ]

小中学生からはじめるプログラミングの本 2019年版 (日経BPパソコンベストムック)

小中学生からはじめるプログラミングの本 2019年版 (日経BPパソコンベストムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2019/02/15
  • メディア: ムック
内容紹介
最新版スクラッチ対応だから、ずっと遊べる、楽しく学べる!子どもの思考力や創造力を高める手段としてプログラミングに注目が集まっています。本書では、大人気のプログラミングツール「スクラッチ」の最新版を使って、子どもが自力でプログラミングしやすくするための素材を集めました。
スクラッチは2019年1月に、全く新しいバージョンに生まれ変わりました。本書はいち早く、その最新バージョンの機能を使ったプログラミングを紹介しています。「マリオのようにジャンプする」「シューティングゲームの弾を連続発射する」など、すぐに使えるプログラムを多数掲載しましたので、そのままご自分のプログラムに使用できます。2019年版では、「しゃべる算数ドリル」や「日本語を英語に翻訳するプログラム」など、子どもの教育にもぴったりのプログラムを新たに掲載しました。また、話題の小型コンピュータ「マイクロビット」を使ったゲームのプログラムも掲載しています。お子様一人でも楽しく学べるように工夫していますが、親子で読めば、もっと楽しくなることうけあいです!

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修になるらしい。3年間も国を空けて、こういう展開には非常に疎くなっていた。帰って来てみたら、小学校プログラミング教育の参考書が爆発的に増えていたのには驚いた。そのうちプログラミングは独習でも覚えなければと思っていたので、小学校の教員向けのティーチングガイドだったらちょうど今の自分には合ってるのではと考え、取りあえず何か1冊をということで日経のムックを購入した。

ついでに言うと、僕は本書に収録のScratchプログラミングは、日本語環境ではなく英語環境で独習した。将来的にプログラミングを英語で説明したり、会話したりしなければいけない状況を想定してのことである。基本的に動詞と目的語で成り立っているから、英語環境であってもさほどの違和感はなかったけれど。

ただ、実際に本書のプログラムを自分で試してみて、動かしてみたが、なんか独習だけじゃ張り合いがないなとも感じた。そこで、7月下旬からは、放送大学で始まった小学校プログラミング教育オンライン講座のScratchプログラミング入門編を受講し、8時間分のオンライン講習と同時並行でScratchで実際のプログラミングをやってみることにした。

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エストニアで見つけたつまらなくない未来 [仕事の小ネタ]

ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来

ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来

  • 作者: 小島 健志
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
[>]機械に仕事を奪われても食べていくにはどうするのか?
[>]優秀な人材を世界から集めるにはどうするのか?
[>]都市と地方の格差を埋めるにはどうするのか?
[>]グーグルやアップルのような企業をどうやって生めばよいのか?
[>]プログラミング教育はどう行えばよいのか?
閉塞感漂う日本の課題解決のヒントは「未来をダントツに先取りしている」エストニアにあった!
エストニア現地取材を通して見つけた、「つまらなくない未来」とその描き方とは。

この本は購入した。どんな人が書いているのか、この本はどのように編集されているのか、そしてどの程度の漢字表記が許されているのかなど、仮にこの出版社に原稿を持ち込むなら、どの程度書けていないといけないのかを知りたくて、読んでみることにしたのである。しかも、僕が原稿を書いた本のタイトルにもできれば「未来」を入れたかったし(笑)。

従って、元々エストニアやAIやブロックチェーンに関心があったから読み始めたわけではない。でも、読んでいて僕はこう思った。先週、ブータンの国王が「デジタルID」とか「AI(人工知能)」とか「ブロックチェーン」とかに言及し、課題解決にテクノロジーを活用せよと公共経営大学院の卒業生に向けて檄を飛ばしたが、彼らが範にすべきは、同じような小国で、隣りの大国に翻弄されがちななかでの国家のサバイバルを模索する中で電子立国に舵を切ったエストニアなんじゃないかと。

そして目で見ていくと、実に面白い。ブータンが参考にすべきと思われるケースが沢山含まれるし、エストニアではできたけれどブータンじゃ導入が相当困難だろうと思われるケースも幾つかはあった。電子政府化の部分は、読んでいるとトブゲイ前首相の肝いりで始まったB2Cという電子政府サービスはエストニアを倣っていたのではないかという節が感じられるし、僕自身も本書序盤のこのあたりは読んでいて「これってブータンの生きる道じゃん」と思えたのだが、民間のスタートアップの部分になると、ここまでデジタルノマドに国を開放できるかどうか、ちょっとブータンには受け入れがたいかもしれないと思った。

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『日本社会のしくみ』 [仕事の小ネタ]

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書)

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書)

  • 作者: 小熊 英二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/07/17
  • メディア: 新書
内容紹介
「日本社会のしくみ」は、現代では、大きな閉塞感を生んでいる。女性や外国人に対する閉鎖性、「地方」や非正規雇用との格差などばかりではない。転職のしにくさ、高度人材獲得の困難、長時間労働のわりに生産性が低いこと、ワークライフバランスの悪さなど、多くの問題が指摘されている。しかし、それに対する改革がなんども叫ばれているのに、なかなか変わっていかない。それはなぜなのか。そもそもこういう「社会のしくみ」は、どんな経緯でできあがってきたのか。この問題を探究することは、日本経済がピークだった時代から約30年が過ぎたいま、あらためて重要なことだろう。(中略)本書が検証しているのは、雇用、教育、社会保障、政治、アイデンティティ、ライフスタイルまでを規定している「社会のしくみ」である。雇用慣行に記述の重点が置かれているが、それそのものが検証の対象ではない。そうではなく、日本社会の暗黙のルールとなっている「慣習の束」の解明こそが、本書の主題なのだ。 ――「序章」より

新書のわりには分厚いため、敬遠されるかもしれないが、サブタイトルに「歴史社会学」とあったので非常に気になっていた。買ってしばらくは積読にしていたが、わけあって先週末から読みはじめ、読み切るのにちょうど1週間かかった。1日100頁のペースで、6日かかったことになる。読みはじめた理由は詳述しないが、仕事に関することではある。

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『図解 50代からのプログラミング 』 [仕事の小ネタ]

図解 50代からのプログラミング --未開の能力を発掘♪

図解 50代からのプログラミング --未開の能力を発掘♪

  • 作者: 高橋 与志
  • 出版社/メーカー: リックテレコム
  • 発売日: 2019/06/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
◆◆これならわかる。まだまだ行ける!◆◆
「ITやプログラミングが気になるけど、何をどうしたらよいか見当もつかない…」という中高年のモヤモヤを本書は払拭します。そのために…
(1)まずはITとプログラミングの全体像を提示
(2)「中高年のためのプログラミング教室」からの生の疑問に答える
(3)「料理」の喩え話と、実際のプログラムコードの両方で説明
(4)基礎知識を踏まえ、気になる最新技術やトピックもコラムでカバー
「そうそう、これが知りたかった! 」と中高年の方々が満足できる構成を目指しました。

この本、ターゲット読者は誰なんだろうか?

50代のオッサンなんだろうとは想像できるのだが、問題はどういう背景の50代のオッサンを狙っているのかという点である。多少なりともプログラミングに興味があり、かじり始めているような読者に、「料理」のたとえ話は、ちょっと馬鹿にしてないかという気持ちにさせる。実際僕がそうだったから。でも、「料理」のたとえ話が有効な、予備知識ゼロの読者が、プログラミングの修得が必要になるというケースがイメージしづらい。

それを使って何をやるかが大事なのだと思うが、そこが漠然としている状態では、そこに辿り着くためにはどのような手順を踏んで行ったらいいのかがわからない。なんだかわからないが、新聞広告上で「プログラミング」だの「Python」だのという言葉が躍っているし、世の中AIだのIoTだの言われているし、自分も何かしなきゃと焦燥感に駆られたオッサンが、ゴールもはっきりしない状態で救いを求めるようなケースには、この本は向いている。でも、これを理解したところで、具体的な行動にどこまで結び付くのかは謎だと思う。次のステップに進むには具体的な目標が要る。

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タグ:高橋与志
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『起業をするならこの1冊』 [仕事の小ネタ]

起業をするならこの1冊 (はじめの一歩)

起業をするならこの1冊 (はじめの一歩)

  • 作者: 馬渡 晃
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2016/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
成功実例により、成功するためのノウハウがわかる!定年起業など、起業成功のための心掛けや戦略がわかる!やりたい業種の成功ポイントがわかる!会社設立の手続きと経営の基本知識がわかる!成功実例&設立書式を多数収載。

以前から会社を起こそうと考えていたので、会社設立の手続きの部分を軽く勉強しておこうと思い、図書館で借りて読んでみた。会社設立の際にやるべきことが簡潔に整理されているのはありがたい。本当にやってみようかと考えられるようになった。基本レファレンスブックなので、その後必要になった時に改めて目を通したいと思う。

ただ、株式会社、LLP、一般社団法人、非営利活動法人などの形態を1冊にしているので、各論になった時には弱いと思われるかもしれない。いったん株式会社と決めたら、株式会社設立のハウツーに的を絞った方がよいかもしれない。

手短な解説でごめんなさい。今日も原稿執筆中なのでこれくらいで。

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『日本産業 三つの波』 [仕事の小ネタ]

日本産業 三つの波

日本産業 三つの波

  • 作者: 伊丹 敬之
  • 出版社/メーカー: NTT出版
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
20年のサイクルを描いてきた戦後の日本経済は、いまバブルの崩壊と政策ミスで混迷している。しかし過去の豊かな“遺産”を活かし、「支援型」産業と「統合的」産業を軸に、第三の波が盛り上がりつつある。実証分析と理論を融合した労作。

前回、繊維産業についての分析をまとめた本をご紹介した際、最近著者とお目にかかる機会があったと書いた。繰り返しになるが、その時、「近現代の日本の産業経験は既にまとまっている文献はあるが、英語文献は少ないので、既存の文献を英訳するだけでも結構な発信力になる」と言われたので、僕は、例えばどんな文献があるのかと著者に尋ねた。真っ先に挙げられたのが、『日本産業 三つの波』だった。

前回ご紹介した、『日本の繊維産業 なぜ、これほど弱くなってしまったのか』は、時系列的には『~三つの波』より後の作品で、従って『~三つの波』には繊維産業の分析はまだ含まれていない。とはいえ、伊丹教授と伊丹研究室が、10年もの歳月をかけて行って来られた産業分析の集大成として、また産業別の個別分析をまとめた要約本として、『~三つの波』は相当有用な1冊だと強く感じる。これを読めば、少なくとも戦後の主要産業の盛衰とその分析について、だいたい頭に入る。オイルショックか米国の「強いドル政策」、プラザ合意からバブル拡大、そしてバブルの崩壊まで、僕らの世代は実際にそれを目撃している。なので、本書を読むと「ああ、そうだったな」と首肯するところが多くある。

特に、僕は1980年代に学生やってて国際関係論とか経済学とか勉強し、その後一度銀行に就職してバブル崩壊を見ているから、80年代から90年代頃の記述には説得力が相当あった。銀行業についても1章割かれているが、これは実際に自分がいた業界なので、93年にそれまで勤めていた銀行を飛び出して数年が経過した時点で、著者とその研究室が銀行業の興亡の歴史とその勝因・敗因の分析を見て、少し客観的にこの業界を振り返ることができた。

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人道援助のやり方に革新をもたらす [仕事の小ネタ]

Managing Humanitarian Innovation: The Cutting Edge of Aid

Managing Humanitarian Innovation: The Cutting Edge of Aid

  • 作者: Eric James, Abigail Taylor
  • 出版社/メーカー: Practical Action Pub
  • 発売日: 2018/04/02
  • メディア: ペーパーバック

昨年11月にブータンでお目にかかった英国NGO Field Readyのアンドリューさんから教えてもらった1冊。購入はして、最初の3章ほどはすぐに読んだものの、そこから先でストップしてしまい、6月になってようやく一念発起、最後までひと通り目を通した。

人道支援でのロジスティクスが直面している課題は大きい。難民キャンプでは、需要の突発的急増、その場所へのアクセスの難しさ、紛争や災害による混乱、それに通常のサプライチェーンの問題などがあって、オペレーション実施のための環境は非常に難しいものがあるのが一般的だ。医療物資をはじめとした緊急物資は、発注から到着までに数週間、場合によっては数ヶ月かかることがあり、人道的活動を著しく妨げることも起こりやすい。他の場所なら日常的に使用されている技術がすぐに利用できなかったり、利用できるとしても遅れを伴うこともあるだろう。

アンドリューさんも言っていたが、人道支援でのロジスティクスは費用が高くつくという。通関手続や輸送費、倉庫保管、中継地での管理などが物資そのものの価格に上乗せされ、それがとんでもなく高くつくという。例えば、2015年にネパールで大地震があった時、現場ではポリバケツが大量に必要だったが、このポリバケツはパキスタンで作られているのが最も調達コストは安かった。それがいったんはロンドンの倉庫に緊急人道援助物資の1つとして集められ、そこからインドに送られ、そこから陸路でカトマンズへと運ばれたという。パキスタンからネパールに直接送ることができれば、こんな物流上の無駄は起きないし、トータルで見て費用や安く抑えられる。もっと言えば、ポリバケツぐらい現地で作れないのかということになる。データをダウンロードして3Dプリントしてしまうような方法で。

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『秩禄処分』 [仕事の小ネタ]

秩禄処分―明治維新と武士のリストラ (中公新書)

秩禄処分―明治維新と武士のリストラ (中公新書)

  • 作者: 落合 弘樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
秩禄処分とは明治期に行われた華族・士族の家禄を廃止する措置であり、学制・徴兵令・地租改正に匹敵する改革である。これによって武士とという特権的身分は完全に消滅した。さほどの暴力的手段を用いることなく、わずか10年でこの改革をなしえた背景には何があったのか。社会全体の変換期にあって、政治家が決断力とリーダーシップをもって国家目標を示し、士族たちもまた、それを理解した。天下国家への「志」が存在したのである。

5月に読んだ菊地正憲『もう一度学びたい日本の近現代史』からの派生で読んだ参考文献の第2弾である。秩禄処分について深く描かれているが、明治維新の最初の10年で何が起きたのかを概観する上では、かなり有用な本である。その有用さが評価されて、2015年に講談社学術文庫から再版が出ている。僕は20年前に出た中公新書を市立図書館で借りて読んだ。

この当時の大きな課題は、財政の確立と兵権の統一に向けて、華族・士族のあり方に大きな変更が必要になっていたことだという。財政面では、国家的課題である殖産興業や富国強兵を推進して他国に負けない近代国家になるための財源確保が必要だったが、華士族は全人口のわずか5%しか占めていないのに、国の歳出の37%もが、家禄に充てられていたらしい。軍事面では、西洋的な近代的軍隊の形成には、各藩別に編成された軍制を廃止して、統一的な軍隊を構築しなければならなかったが、旧藩兵の一部を再編してとりあえずは出発したものの、出身や年齢に関係なく画一的に服従すべき兵卒にするにはプライドが高すぎて扱いにくく、旧藩兵を解体して広く国民全般から徴兵して軍事教育を施す方向に舵を切りたいと政府は考えていた。

華士族の秩禄(報酬)を処分することは、明治維新の原動力でありながら次々と特権や処遇を剥奪されていく下級士族の不満を増幅させることにもなり、一方的に廃止するのは難しかった。そこで考案されたイノベーティブな方法が「金禄公債証書」の発行で、華士族の俸禄に応じた利付き公債を一時発行して、基本的に年7%の利子収入を保証する形で彼らの身分を解体するというものである。発行対象は大名とその家臣団約19万世帯。金禄公債発行により、旧士族に支給されてきた俸禄は完全にチャラになった。華士族にとっても、まとまった額の公債から生じる利子収入によって将来にわたっての安心感が得られる。いわば、華士族の特権と身分を、一時金によって買い取ってしまった政策である。

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『名字と日本人』 [仕事の小ネタ]

先祖からのメッセージ 名字と日本人 (文春新書)

先祖からのメッセージ 名字と日本人 (文春新書)

  • 作者: 武光 誠
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1998/11/20
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
数え方にもよるが、日本人の名字はなんと30万種近くにもなるという。こんなに厖大な数の名字がどうしてできたのだろう?その中でも「佐藤さん」「鈴木さん」たちが多いわけは?徳川家康はなぜ「源朝臣家康」なのだろう?身近でありながら疑問だらけの名字のルーツ。古代の「姓」から「名字」が生まれてくる過程を、武家支配と「家」の誕生という中世日本史のダイナミズムにからめて詳述する。

今から1カ月前、菊地正憲『もう一度学びたい日本の近現代史』をブログでご紹介したが、この中で、僕は、この本で紹介されている参考文献の数冊は実際に読んでみたいと書いていた。本日ご紹介の1冊はまさにその派生読書の第一弾である。例えば、前述の本の著者の「菊地」姓、これは肥後熊本あたりを本拠地にしていた中世の大名「菊池」氏からの派生で東北に移り住んだ人たちが名乗ったもので、北関東から東北にかけて、「菊池」姓は広く分布しているのだという。(でも、マリナーズの菊池雄星投手は「菊池」なんだけどね。)

近現代史との関係で見ていくと、僕らが今名乗っている名字というのは、平安鎌倉時代から続く由緒ある家柄の名字(ただし、本当にその血筋なのかどうかはわからない)と、明治新政府が四民平等方針の一環で進めようとした戸籍制度(明治4年4月戸籍法制定)の一環で、苗字・帯刀による区別全廃のために、農民や町民も名字を名乗ることを許されて(明治3年)新たに取得した名字とが混在しているらしい。僕らはそのうち後者の方の割合の方が大きいと勝手に思っていたけれど、実はそうではないらしい。僕らが良く知る「鈴木」と「佐藤」は前者なのだとか。「田中」や「中村」も時代は下るが経緯としては新たに開墾された農村の中心となった人々を表す名字らしい。

一方で、明治の戸籍制度の下で新たに出てきた名字の典型は、その地域で採れる作物や魚介類を名字にしてしまうという奴だった。「大根」とか「鯨」とか。

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『直島から瀬戸内国際芸術祭へ』『ひらく美術』 [仕事の小ネタ]

直島から瀬戸内国際芸術祭へ─美術が地域を変えた

直島から瀬戸内国際芸術祭へ─美術が地域を変えた

  • 作者: 福武總一郎、北川フラム
  • 出版社/メーカー: 現代企画室
  • 発売日: 2016/10/20
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
瀬戸内アート本の決定版!「アートによる地域づくり」を切り拓いてきた福武總一郎(プロデューサー)+北川フラム(ディレクター)初の共著、ついに刊行!

秋元雄史『直島誕生』以来の直島、瀬戸内国際芸術祭関連の書籍である。秋元氏は2006年にベネッセ福武聰一郎会長と袂を分かち、ベネッセを去っている。『直島誕生』は本当に直島が現代アートで復興するまでの経過についてしか描かれていない。それはそれで非常に貴重なナラティブだと思うが、そこで制作されたアート作品について写真すら挿入されていないし、瀬戸内国際芸術祭の今につながるまでには欠けている情報もある。『直島誕生』を読むと、「直島以後」も知りたくなる。

秋元氏がベネッセを去るきっかけとなったのは、直島を到達点として見ていた秋元氏と、直島の経験を近隣の讃岐水道の島々にも拡げていきたいと主張した福武会長との路線の違いであった(と秋元氏は語っている)。秋元氏はベネッセのアート振興部門の事務方の人だったから、会長が言ったことは白を黒とでも言わねばならず、かなり疲弊させられたということもあったのだろう。ベネッセアートサイト直島に至るまでの経緯を描いた文書では、野中郁次郎・廣瀬文乃・平田透『実践ソーシャル・イノベーション』にしても、福武總一郎・北川フラム『直島から瀬戸内国際芸術祭へ』にしても、秋元氏の功績については全く言及されていない。社員という位置付けだったからなのだろうが、福武氏の卓越したビジョンだけが述べられている。

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