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『地方発ヒットを生む逆算発想のものづくり』 [仕事の小ネタ]

地方発ヒットを生む 逆算発想のものづくり

地方発ヒットを生む 逆算発想のものづくり

  • 作者: 渡辺 和博
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2018/03/15
  • メディア: 単行本
内容紹介
ヒットを作って「稼ぐ地方」へ脱皮しよう
地方の活性化にはさまざまなアプローチがありますが、本書はものづくりから地域に儲かるビジネスを持続的に作ることを目的にしています。特に、この先も地域とともに生き、地方をなんとかしたいと活動しているすべての人に向けています。
東京では、地方発の良いモノへの期待が高まっています。実際にこの2~3年だけをみても地域産品を扱う専門店は大規模なものから小規模なものまで増えています。都市部の消費者は地域産品を求めています。
ところがそんな消費者の期待とは裏腹に、地方の作り手に落とし穴があります。消費者の求めるものを調べることも、対応することも自分たちの良さをきちんと伝えることもせず、十年一日のごとく昔ながらのやり方・考え方を変えない事業者にたくさん出会います。

開発途上国で貧困削減に取り組む国際協力の関係者によく見られるのが、特定農産品や特定手工芸品に特化した技術指導である。それらは必要ないとは言わないし、技術知識やスキルアップができ、より良い商品ができれば、売れる可能性は確かに広がるだろうと思う。しかし、意外と盲点となっているのは、それらをどこでどう売るか、誰が買ってくれるのかについての考察である。良いものを作れば売れるという発想が見え隠れする。

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農業機械の地場製作へ [ブータン]

地場製作の農機、農作業を容易に
Local machines make farming easier
Kuensel、2018年6月1日、Tshering Palden記者(パロ)
http://www.kuenselonline.com/local-machines-make-farming-easier/

2018-6-1 Kuensel.jpg

【ポイント】
パロの農業機械化センター(AMC)は、政府の第11次五カ年計画期間中に、ジャガイモ掘り機、ヘッジカッター(草刈機?)、カルダモン乾燥機を開発。3500人に対して人材育成研修を施し、さらに農業機械の評価基準の整備を行うことで、目標達成に貢献した。その裏には、日本人専門家による支援があった。

ジャガイモ掘り機(1台5000ニュルタム)は、耕耘機に取り付けて使用することで、パロの収穫時間の短縮に貢献。またカルダモン乾燥機(1台3万ニュルタム)は、カルダモンの品質にも関わる乾燥度合いの均質化の貢献し、既に南部各県で導入されている。

AMCは1983年設立。当初の設立目的は農民に機械サービスを提供することだったが、2016年にその機能は農業機械公社(FMCL)に分離移管され、AMCは現在、技術開発や技術標準化、農民研修実施等に特化。

5月31日に開かれた農業デーには、農業普及員や民間の農機販売会社関係者等、70人以上が参加。

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仏教徒の経済学 [持続可能な開発]

Buddhist Economics: An Enlightened Approach to the Dismal Science

Buddhist Economics: An Enlightened Approach to the Dismal Science

  • 作者: Clair Brown
  • 出版社/メーカー: Bloomsbury Pub Plc USA
  • 発売日: 2017/02/21
  • メディア: ハードカバー
内容紹介
 シューマッハーの良著『スモール・イズ・ビューティフル』から続く思想に添い、経済学者クレア・ブラウンは、平等、持続可能性、そして正しい生活を基盤にした新しい経済学を論じる。
「仏教徒の経済学は、平和、公平、環境の持続可能性を求めるすべての人々に指針を与えるものになるだろう」―――『持続可能な開発の時代』の著者ジェフリー・サックスはこう述べる。伝統的な経済学では、我々が得た所得を何にいくら費やすかを測定するが、我々の生活に意味をもたらす重要な人間のつながりに価値を置いていない。
 本書において、カリフォルニア大学バークレー校の経済学者で、かつ自身も仏教の実践者であるクレア・ブラウンは、生活の質は国民所得以上のものでなければならないという考えに基づいた包括的なモデルを開発した。ブラウンは、価値観、持続可能性、および資本の問題を克服するのではなく、経済を組織化するアプローチを提唱している。
 仏教では、相互依存性、繁栄と幸福、思いやりのある世界を重視する。仏教徒の経済学は、私たちが日々の活動に慣れていくにつれて慎重に考えるようになり、私たちの行動が私たちの周りの人々の福祉にどのように影響するかを理解する方法を提供する。 無限の欲望のサイクルをより積極的な集団活動に置き換えることによって、私たちの生活をより意味深く、幸せにすることができる。

昨年11月、当地で開催されたGNH国際会議の初日第1セッションで登壇されたUCバークレー校の労働経済学者クレア・ブラウンの著書。パネル討論の中でも本書を宣伝されていた。本を出すとこういう場に声がかかるのだということと、そういう場を利用して本をさらに宣伝することもできるのだというのを、改めて感じた。お陰で読んでみようという気になったわけで、宣伝効果は確かにある。

僕もブータン駐在生活が2年を超えたので、就労許可証所有外国人は継続して3年以上いられないというこの国の入国管理制度のしばりもあって、どう考えてもあと最大9カ月ほどしかいられない。この国を去る日がその9カ月の間のいつなのかがわからないので、それまでに何を済ませるのかは考えるのが大変だが、ブータンを去った後何をしたらいいのかはよく考える。ブータン学会とか友好協会とかに入会を勧められたりもするのだが、3年弱ブータンに住んだからといって、この国を理解するのに十分だとはとうてい思えないし、ブータンを愛しておられる日本人の方々は大勢おられて、僕の拙い知見をけちょんけちょんにされるのも悩ましい。それに会費払えるほどの経済的余裕もない。僕の場合はネパールとインドにも友人がいて、そのネットワークがブータンでの仕事を多少やりやすくしているところもあるので、もうちょっと広い枠組みで物事を捉えたいという気持ちもある。

とはいっても、僕も非常勤ながら院生に「持続可能な開発」や「SDGs」を説く立場にある。そういう視点でブータンを2年近く見てきたのは自分の売りでしょうね。

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EVも、急速充電器も増やせ [ブータン]

急速充電ステーション、新たに23カ所設置へ
23 electric car charging stations to be set up
Kuensel、2018年5月26日、Phurpa Lhamo記者
http://www.kuenselonline.com/23-electric-car-charing-stations-to-be-set-up/

【ポイント】
情報通信省によると、同省は地球環境ファシリティ(GEF)の支援を受けて、「持続可能な低炭素排出都市交通システムプロジェクト」を実施予定。期間は3年。GEFの支援は、電気自動車(EV)購入者に対する20%の補助金供与に充てられる。対象EVは300台の予定。

それに先立つ環境整備のために、政府は23基の急速充電器を新たに設置する。うち12基はティンプー市内各地に、残る11基は、プンツォリン、プナカ、パロ、ワンデュに設置される。

EV購入を希望するタクシー所有者は、購入代金の20%分の補助金に加え、50%の銀行融資が受けられる。但し、タクシー運転手の中には、現在所有するタクシーのローンが完済していない中でのEVへの買い替えには慎重な意見も。

しかし、タクシー運転手の関心は高い。長距離移動にタクシーを利用する乗客は1回1000ニュルタム以上を払ってくれるので、試算すると5年間で120万ニュルタムの収入が得られる。急速充電ステーションが増えれば、EVの利用価値は高まるかもと見ている。

GEFの承認はこれから。

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Cookingという単語 [英語一期一会]

What's cooking? 最近、どう?
cooking  (informal) In progress, happening.
The project took a few days to gain momentum, but by the end of the week, things were really cooking.

忘れた頃にこのカテゴリーを使わせてもらうことにする。

最近、あるテレビドラマにどハマりしている。『How I Met Your Mother』(邦題:ママと恋に落ちるまで)である。米国では2005年から2014年まで続いた人気コメディシリーズで、今スターTV系のドラマチャンネルで、シーズン8(2012/13)が放送されている。平日なら帰宅後の19時30分から1時間で2話放送。軽快なテンポの米国英会話のリスニングのつもりで、割り切って見ている。

How I Met Your Mother: Season 8 [DVD] [Import]

How I Met Your Mother: Season 8 [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: 20th Century Fox
  • メディア: DVD

そこで時々、「え?」と思う表現が登場する。単に聞き流しているだけなので、たいていは実際忘れる。でも、一晩おいてもたまに覚えている表現がある。例えば、プロレスラーから映画俳優に転身して大成功を収めたロック(ロッキー・メイビア)が、映画の中で「Attaboy.」と言っていた。気になったのでこの表現は後日辞書で調べたところ、「でかした」というような意味だった。そしたら先日見た『How I Met Your Mother』のエピソードの中で、メインキャストの1人であるロビンが、「Attagirl.」と言っていた。相手が男性なのか女性なのかによって、「でかした」の表現が異なるというのを、その時初めて知った。

本日ご紹介した「Cooking.」は、5月29日放送回(シーズン8、エピソード18-19)で、テッドが「We are cooking.」という形で使っていた。勿論、「俺たちは料理している」という意味ではない。「俺たち、絶好調だぜ」ぐらいの意味だったと思う。表現としてシンプル過ぎて、あわや聞き流しそうになった。

メモっておかないと絶対忘れる。自分がこのスラングを使う状況が訪れるのかはわからないが、取りあえず覚えておこう。

【ついでに…】
Cookingじゃないが、5月30日放送回(シーズン8、エピソード20-22)の中で、「He is a tough cookie.」という表現が出てきた。当然、「彼はタフなクッキーだ」ではない。辞書で調べてみると、「tough cookie」は「扱うのが難しい人、簡単には傷つかない人、面倒くさい人、自分の意志がしっかりしている人」という意味のイディオムらしい。ドラマの中では、バーニーを指して「tough cookie」と言っていたので、「彼は面倒くさい奴だ」という意味だったんだろう。

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『アジアの市民社会とNGO』 [持続可能な開発]

アジアの市民社会とNGO

アジアの市民社会とNGO

  • 編著者: 秦 辰也
  • 出版社/メーカー: 晃洋書房
  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: 単行本

内容(「BOOK」データベースより)
アジア社会は今、大きく変わろうとしている。かつてのNGOは、新たなステージを迎え、変化と混乱にさらされている。市民社会組織(CSO)の動きが注目されるなか、NGOはその存在意義をどこに見出し、役割を果たしていくのであろうか。「いくつものアジア」で活躍する「いくつものNGO」の動きから、その存在意義を捉え直す。

実はこの本、2014年に発刊された際、執筆協力者に3人知り合いがいたのですぐに入手したものである。3人のうち、1人は大学院の同期生。但し、中途退学されて、別の大学院に移られた。今は大学の教授をしておられる。偉くなられたなと思う。(僕はそういうアカデミックな世界にそのまま進まなかったので、こういう本の執筆協力に呼ばれることはない。と言いつつ今月出た別の本の中で1章書かせてもらっているのだが、素性がばれるのでそちらの本のご紹介はここではしません。)

さて、いずれ読もうと思っていた本なのに、なぜ4年間も積読で放置したかというと、理由は2つある。1つは発刊後の最初の2年間がクソ忙しかったこと。もう1つは後半の2年間、僕はブータンで過ごしているからである。本書は「アジア」と銘打っているが、事例を扱っている国は、タイ、カンボジア、フィリピン、インドネシア、東ティモール、ベトナム、ミャンマーなどの東南アジアの国々であり、かつて僕が仕事上関わったバングラデシュとインドは、NGO・市民社会組織の活動が辛うじて各1章取り上げられているぐらいでしかない。ましてや、ネパールやブータンのNGO・市民社会組織には言及もされていない。全体的に土地勘のない国ばかりが事例に挙がっているので、読む気がしなかったというのがある。

今、本書を改訂して新たにブータンを取り上げますと言ってお誘いいただけるなら、書く自信はありますけどね(笑)。ただ、専門でもないので、そもそも声はかからないと思うが。

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タグ:NGO CSO 市民社会
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マイクロファイナンスの現状 [ブータン]

僕が大学院生時代にお世話になった先生の中に、マイクロファイナンス(以下、MF)研究の権威がいらっしゃる。いずれ問いかけられるであろう「ブータンのMFってどうなんですか」という質問に、何らかの答えを準備しておかねばと常に思っていたけれど、正直いまだによくわかりません。ちゃんと調べてないから。CGAPが2009年にブータンのMF金融機関についてレポートをまとめられている。でも、それから10年近く経過しているので変化も大きい。そもそもどんなMF金融機関があるのかスナップショット的に見ておくだけでも今はいいかも。それと関連しそうな記事が最近2つほど新聞掲載されていたので、これを契機に一度MFをテーマに取り上げてみたいと思う。
◇◇◇◇

不良融資債権、20億ニュルタム増加
Non- performing loans increase by Nu 2B
Kuensel、2018年5月24日、Tshering Dorji記者
http://www.kuenselonline.com/non-performing-loans-increase-by-nu-2b/

2018-5-24 Kuensel.jpg

【ポイント】
王立通貨庁(RMA)によると、90日以上利払いが滞っている不良融資債権(NPL)は、2016年末の57億3000万ニュルタムから2017年末には82億5000万ニュルタムに増加。25億2000万ニュルタムの急増。但し、2017年9月時点との比較では、年末までに45億3000万ニュルタムの減少となっている。

最もNPL残高が大きいのはサービス業・観光業の20億ニュルタムで、NPL残高総額の約4分の1を占める。これに続くのが貿易業・商業、住宅。観光業で不良債権が増える背景として、関係者は、観光には大きなポテンシャルがあるので、皆がツアーオペレーターの免許の取得はホテル建設に走り、結果競争を招いて一部の成功者を除いて討ち死にする結果を招いていると分析している。

また、RMAが主導する近年の金融包摂の取組みにより、マイクロファイナンス金融機関(MFI)による融資が6800万ニュルタム増加し、融資残高は2017年末には1億5000万ニュルタムにも届こうとしているとのこと。一方で、MFIの不良債権も昨年1年間で443万ニュルタム増加し、3000万ニュルタムに達した。MF融資件数は、2,912件(2016年末)から3,630件(2017年末)に増加。融資残高に占める不良債権の割合は14.08%。不良債権の多くは、農村企業開発公社(REDCL)の行ったMFで発生している。RMAは2017年末現在、REDCLの他に、RENEW(Respect, Educate, Nurture, and Empower Women)、BAOWE(Bhutan Association of Women Entrepreneurs)にMF融資実行を認めている。

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STEM教育の参考書 [読書日記]

The Invent To Learn Guide to 3D Printing in the Classroom: Recipes for Success (English Edition)

The Invent To Learn Guide to 3D Printing in the Classroom: Recipes for Success (English Edition)

  • 出版社/メーカー: Constructing Modern Knowledge Press
  • 発売日: 2014/06/01
  • メディア: Kindle版
内容紹介
本書は3Dプリンティングの驚くべき世界を自分達の教室に紹介することに関心を持つ教育者にとって不可欠なガイドブックである。 エキサイティングな技術、パワフルな新しいデザインソフトウェア、さらには初めて3Dプリンタを購入する際のアドバイスも学べる。本書は、現場の教師が試行した様々な段階的な教室での制作プロジェクトの実戦経験から来ている。 18の楽しくチャレンジングなプロジェクトは、科学技術、工学、数学、そして視覚芸術とデザイン等の分野に新たに挑戦していくものである。

ファブラボ・ブータンを訪れて、自分なりに3D CADソフトの操作をしていて、わからない時に困るのは、自分の直面している問題点を英語で説明することの難しさと、それをファブラボのスタッフが理解してくれて一生懸命説明してくれる英語がよく聴き取れないことである。僕のCADソフトは日本語環境で使用しているので、言われたコマンドがどれを指すのかがわからず、教える方も教わる方もお互いストレスをためるケースがちょくちょく起こる。

そういうのを少しでも解消したいと思い、それならものづくりの教科書的な英文書籍を読んで、CADソフトやフロントエンドソフトで用いられるコマンドの英語名と操作の英語表現を多少学んでおこうと考え、本書は読み始めた。本書で使用される2D CADソフトは主にはInkscape、3D CADはOpenSCAD、Meshmixer、SketchUp Make等のフリーソフト使用を前提に書かれている。3D プリンティングにかける対象物は18種類にも及び、その一端は表紙のデザインでご想像いただけると思う。それぞれどのソフトをどう組み合わせて、どのような操作で印刷にまでたどり着くか、丁寧過ぎない適度な説明で描かれている。日本の独習書はものすごく分厚いが、本書は200頁ぐらいしかない。グラフィックの占めるスペースは意外と少なくて、操作法に関する欧米の独習書って、こんなにサラッとしているのかとちょっと驚いたりもする。

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インフラも観光資源 [ブータン]

ワンデュの風力発電所、200万単位を発電
Wangdue windmills generate about 2M units of electricity
Kuensel、2018年5月15日、Karma Cheki記者
http://www.kuenselonline.com/wangdue-windmills-generate-about-2m-units-of-electricity/

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【ポイント】
ワンデュポダンのルベサに設置された2基の風車は、2016年の設置から今日に至るまで、200万単位の電力を生み、500万ニュルタムの収入に貢献してきている。ブータン電力公社(BPC)再生可能エネルギー部の資料によると、2016年に最も発電量が多かったのは8月、9月、5月、2月、4月の順。2017年は6月、4月、3月、8月、9月の順だった。発電量は2016年が70万単位、2017年が100万単位を超える。

風車をもう少し設置すれば、水力を補完する重要な電力源となる。1基あたり最大600kwを発電し、300世帯の消費電力をまかなうことができる。1基設置には1エーカーの用地が必要となるが、ルベサには未だ5基程度設置できる土地がある。

この2基の風力発電施設は、270万ドル(1億6300万ニュルタム)を費やして建設された。

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ICIMODとエコツーリズム [ブータン]

ICIMODというのはネパール・カトマンズに本部を置く国際研究機関である。パキスタンからブータンに至るまでのヒンズークシ・ヒマラヤ山脈の山岳地帯総合開発に資する研究を行う機関で、森林保全や流域管理、高地農業等、ヒマラヤ山脈の麓の住民生計活動に関しては、ICIMODの出版物は結構多くて、昔僕がカトマンズに住んでいた頃は、日本人の研究者やJICAの専門家との交流もよく耳にした。

ここブータンで、僕自身はICIMODと接点があるわけではないが、ICIMODの研究者は頻繁にブータン入りされて新聞記事になることも多く、またクエンセルに頻繁に寄稿をされている。4月に入ってから僕は月1回は西部ハ県で民泊するのをノルマにしてここまで過ごしてきているが、民泊先でICIMODがハでワークショップをやっているから来たという参加者と同宿になったり、ハの町に建設中のビジターセンターの支援にもICIMODが関わっていると耳にした。

◇◇◇◇

ブータン、ICIMOD、12次計画での連携分野を協議
Bhutan, ICIMOD discuss areas for partnership in the 12th Plan
Kuensel、2018年5月17日、Phurpa Lhamo記者
http://www.kuenselonline.com/bhutan-icimod-discuss-areas-for-partnership-in-the-12th-plan/

5月17日のクエンセルの記事は、16日にティンプーで開催された1日がかりのワークショップについて報じたものである。これには王立ブータン大学(RUB)、国土地理院(NLC)、ブータン環境保全信託基金(BTFEC)、全国女性子ども委員会(NCWC)、ブータン商工会議所(BCCI)等が参加し、ブータンの第12次五カ年計画とICIMODの第4次中期行動計画とのアラインメントについて議論されたらしい。

RUBとICIMODの間では、起業家育成やアグリビジネス促進に関する教育の質的向上が論じられたらしい。ただ、個人的にはそれがICIMODの得意分野なのかという点では疑問は感じる。NCWCとの間では災害リスク管理における女性や子どもの役割評価の促進での連携が提案された。女性や若者、生態系保全等はヒンズークシ・ヒマラヤ山岳国に共通して見られる課題で、ICIMODは各国の政策優先分野に合わせて、研究や政策提言で協力していきたいと述べている。

このワークショップでは、①有機農業開発戦略、②ブータン観光物産開発ガイドライン、③ハ県ツーリズム行動計画、④ネパールの生態系保全・環境保全対策という4つの刊行物がリリースされた。ワークショップは、5月14日からティンプーで行われていた第49回ICIMOD定期理事会に合わせて開催されたもの。

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